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日本スピッツってどんな犬?性格と特徴から考えるしつけと飼い方のコツ!


日本スピッツの特徴

Wonderful one white Japanese Spitz dog in nature background. Animals life. Family fun puppy pet. Close up.

ERainbow/shutterstock.com

日本スピッツは、白いスピッツ系の犬をベースとして小さく改良した、日本原産の犬種です。

そんな日本スピッツにはどんな特徴があるのでしょうか。

特徴の幾つかをご紹介致します!

日本スピッツの外見的特徴

日本スピッツの特徴と言えば、なんといっても全身を覆う、美しい光沢のある真っ白なふわふわの被毛です。

特に、首から前胸にかけての飾り毛が非常に美しいと言われています。

日本スピッツの被毛はダブルコート(二重毛)で、オーバーコート(上毛)は長毛です。しかしアンダーコート(下毛)は短く、柔らかい毛に覆われています。

しっぽまでもがふわふわな飾り気で覆われていて、そのしっぽは背負うように高い位置にあるのが理想的とされています。

そのふわふわな純白の被毛を風になびかせて軽やかに歩く姿はとても美しく、お散歩をすると人の目を引くこと間違いありませんよ。

日本スピッツのもう一つの大きな特徴は、いつもニコニコと笑ったような愛くるしい表情です。

目は黒く、大きなアーモンド形をしています。

そんな大きな目の周りに入っているアイラインが、愛くるしい表情をさらに際立たせています。

形や大きさのバランスがとても良い頭部には、三角の小さめな立ち耳があり、おでこも程よく丸い綺麗な形をしています。

とても凛々しい印象の顔立ちですね。

スピッツ(Spitz)という名前は、ドイツ語で「とがった物」という意味があります。

その名前の通り、とがったマズル(口元)もチャーミングな顔立ちのポイントです。

日本スピッツの寿命・体型

日本スピッツは個体差がある犬種なので、小型犬~中型犬に分類されています。

日本スピッツの体高(肩までの高さ)は、オスで約30~38cm、体重は約5~10kg程です。

大人の人間の膝くらいの体高で、体重は約8kgが理想とされています。

一般的にオスのほうが少し大きいと言われていて、メスはオスよりも少し小さいくらいの体型です。

成犬になると、程よい筋肉のついた四本の足がすっと伸びて、優雅なたたずまいが魅力的となります。

日本スピッツの寿命は、平均で11~13歳と言われています。

ただ、飼育環境によっては16歳前後と長生きする子もいるようですので、一日でも長く一緒に生活するために、愛情込めてお世話してあげるといいですね。

日本スピッツの歴史

Miyu, young female Japanese Spitz, focused on her owner on a frosty winter morning.

Jost Stergarsek/shutterstock.com

日本スピッツの由来はいろいろな説があり、正確な情報が無くはっきりしていません。

しかし最も有力であるのは、シベリア大陸からきたジャーマン・スピッツや、アメリカン・エスキモー・ドッグ、ボルピノ・イタリアーノ(イタリアン・スピッツ)などの白いスピッツ系の犬種を交配して、小型に改良し、白い被毛に固定したものと考えられています。

ジャーマン・スピッツは1921年頃に東京で開催されたドッグショーに出展されていて、この1920年代に育種が始まったと考えられています。

その後、アメリカやカナダ、ロシアなどの国からも元の犬種と考えられている犬が輸入され、1930年頃には繁殖も始まりました。

ある説によると、シベリア原産のサモエドも交配されているとの情報もありますが、確かなことは分かっていません。

前述の「特徴」の部分でもご紹介しましたが、スピッツという名前は、ドイツ語のシュピッツ(とがった物)からきているとの説があります。

この名前は、とがったマズル(口元)のことを指しているものと思われます。

また、よく吠えることから、ロシア語のスピッチ(火)からきているという説もあります。

日本スピッツは、1948年、全日本警備犬協会(後のジャパンケネルクラブ)により、統一されたスタンダード(犬種標準)が確立されました。

その後、国際畜犬連盟には1964年に正式登録されました。

日本では、その白い被毛とまん丸の目が人気となり、第二次世界大戦以後から高度成長期にかけて急速に流行しました。

1950年代には、日本で一年間に登録される家庭犬の4割を日本スピッツが占めるほど、大人気だったようです。

その流行に便乗した多くの人が日本スピッツを増やそうと乱繁殖を行いましたが、残念なことに日本スピッツの質がどんどんと落ちてしまいました。

さらに残念なことに、犬のしつけの知識や、犬種特有の性質の理解に飼い主が追い付いていけず、日本スピッツは「キャンキャン吠えてうるさい犬」というレッテルを貼られてしまい、流行はあっという間に終わってしまいました。

この吠え癖が多かったのは、「屋外で鎖につないで飼う」という当時の飼育習慣によるところが大きいという説もあります。

日本スピッツの人気が終わった後、さらに小さい犬のマルチーズや、ふわふわした被毛が特徴のポメラニアンに人気が集まっていきました。

しかし、流行が去ったあとでも、本当に日本スピッツを愛する愛犬家の手により、しっかりとした繁殖が行われ続けました。

吠え癖が少なくなるように、長い時間をかけて丁寧な繁殖が行われました。

その結果、最近では吠え癖の性格が改良され、大人しく穏やかな性格の日本スピッツがどんどん増えるようになりました。

そのため飼い方がとても楽になり、最盛期の時までとはいきませんが、日本での人気も回復傾向にあります。

さらに、韓国やオーストラリア、またヨーロッパなど、海外での人気も高まっていて、今では多くの人に日本スピッツは愛されています。


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