ブリュッセルグリフォンの特徴
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一度見たら忘れられないユニークな風貌のブリュッセルグリフォン、ベルギー王室で飼われていたという歴史も持っていますよ。
そんなブリュッセルグリフォンの外見的特徴、寿命や体型について説明します。
ブリュッセルグリフォンの外見的特徴
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小型犬の中でも体格がガッシリしており、体の割りに頭部が大きいのが特徴です。
もともとは耳は垂れ耳、またはボタン耳ですが、ピンと立った耳と短いしっぽのブリュッセルグリフォンも見ることがあります。
これは、垂れ耳を断耳して立て、尻尾は短く断尾したもので、最近では動物愛護の観点からしなくってきています。
そして、何と言っても最大の特徴はつぶれていて極端に短いマズルと、長くて立派な顎鬚と口髭です。
同じ母犬から被毛が針金のように硬いラフタイプと、短くツヤのあるスムースタイプの2種類が生まれてくるのも特徴です。
ちなみに「グリフォン」とはフランス語で「針金のような」という意味があるそうです。
ブリュッセルグリフォンの寿命・体型
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ブリュッセルグリフォンの平均寿命は10歳から15歳くらいとされています。
遺伝的にかかりやすい疾患は少なく、健康管理などに気を付けて大切に育てれば、寿命をさらに伸ばすことができるでしょう。
ブリュッセルグリフォンは体高と体長がほぼ同じ長さのスクエアな体型をしています。
体格は比較的華奢で足は細長くなっています。
ブリュッセルグリフォンの平均体高はオスもメスも共に18cm~20cmで、平均体重はオスもメスも共に3.5kg~5kgくらいだとされています。
チワワと同じくらいの大きさで、小型犬に分類されています。
ブリュッセルグリフォンの歴史
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歴史上でブリュッセルグリフォンが記録されたのは15世紀の絵画の中で、それ以前の詳細は未だはっきりとはしていません。
グリフォンと名の付くベルギー土着の犬たちや、アーフェンピンシャーが基礎となる犬だと言われています。
食物を荒らす害獣であるネズミ退治のため、一般家庭や馬小屋で飼われていたブリュッセルグリフォンは「馬小屋の犬(グリフォン・デキュリー)」と呼ばれることもありました。
その後、小さく可愛らしいルックスと明るい性格が注目されるようになり、次第に上流階級の家庭でも飼育されるようになりました。
特に1870年代に、ベルギー王妃マリー=アンリエットが小型のグルフォンをペットとして飼っていたという逸話は有名です。
19世紀頃になると更に魅力を高めようと、当時流行していた短吻種と交配させて鼻ぺちゃの顔立ちが特徴になりました。
イギリスのトイスパニエルの血が入ると、得意だったネズミハンターとしての気質を失ったようです。
その後も様々な地域の犬種との交配が行われ、それゆえに「ユーロドッグ」と評されるようにもなりました。
そしてパグとの交配では短毛の個体が、ヨークシャーテリアとの交配は黒い毛色が特徴の個体が生まれるようになりました。
短毛(スムースコート)のものを「プチブラバンソン」、黒毛のものを「ベルジアングリフォン」と呼び、原産国のベルギーではこれらをすべて別の犬種として扱う事になりました。
団体によってはこれら3種類を被毛タイプの違う同一犬種として扱うこともありますが、日本ではFCA(国際畜犬連盟)の考え方に準じて別々の犬種として扱っています。