猫が砂をかけるしぐさといえば、トイレをイメージするかもしれません。これは、自分のニオイを消すために行うしぐさといわれています。本能的に自分のニオイを消すことで、外敵から身を守っているのでしょう。
ですから、残したご飯に砂をかけるしぐさはご飯を後で食べるために隠しているわけではなく、自分の気配を消すために行うしぐさと考えられます。
愛猫がご飯に砂をかけるしぐさの心理とは?
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猫は気分屋の動物で知られています。さっきまではおなかがすいていても、次の瞬間には遊びたい気分になっていることもあるでしょう。
猫の”エア砂かけ”行動も気分屋からくるしぐさといえます。では、愛猫がご飯に砂をかけるしぐさの6つの心理をこれからご紹介します。
心理1:ごちそうさまでした
これは、猫がご飯を完食したときに”エア砂かけ”するときの心理です。
食べ終わった後のお皿にはキャットフードのニオイや、食器をなめたときの自分のニオイが残っています。このニオイを消すために一生懸命なのでしょう。
心理2:ご飯の気分ではありません
猫は気分屋なので、目の前にご飯があっても食べたくないときは食べない傾向があります。“エア砂かけ”することで、飼い主さんに「今はご飯の気分じゃないよ」と伝えているのかもしれませんね。
もし、愛猫があまりにもご飯を食べないようならストレスや体調不良も考えられますので、早めに獣医師に相談してください。
心理3:このご飯は美味しくないよ
以前、愛猫が”エア砂かけ”したときにキャットフードに味を加えたり、交換したりしませんでしたか?
愛猫はそのときのことを覚えていて、”エア砂かけ”するともっと美味しいものが出てくると思っている可能性があります。自分にとって都合の良いことはきちんと覚えているので、安易にエサのグレードアップをしないことをお勧めします。
心理4:もうおなかいっぱいだよ
ご飯を少しだけ残して”エア砂かけ”するのであれば、それは“もう、おなかいっぱい!”と言っているのかもしれません。
残しておいて後で食べるつもりなのかもしれませんが、猫は忘れっぽさが勝ってしまうので、後で食べることはほとんどありません。
心理5:トイレと勘違い
猫は物の区別を目ではなくニオイでするといわれています。ゆえに、ご飯が消化されて出てきた排泄物とご飯のニオイを勘違いして、”エア砂かけ”すると考えられます。
愛猫からしたら、「飼い主さんはどうして目の前に排泄物を置くの?」と思っているのかもしれません。
心理6:これが気に入らないよ
猫はデリケートな一面があるので、ちょっとした変化にとても敏感です。ご飯を入れている食器が気に入らなかったり、食器を置いている台が気に入らなかったりすると、ご飯を食べなくなることもあります。
このことを飼い主さんに訴えるために、”エア砂かけ”することがあります。あまりにも続くようなら、食器や台を見直してみましょう。愛猫がお気に入りの環境でご飯を食べることはとても大切です。しかし、急な変化には対応できない場合があるので、配置換えは慎重に行いましょう。