毎朝、新聞を読むことがルーティンとなっている飼い主さんは多いのではないでしょうか。新聞を読んでいる最中にちょっと席を外すこともあります。その場合は、床や椅子、またはテーブルの上などに新聞を置いていくはずです。
戻ってきてみると、なんと猫が新聞紙の上に乗っています。最初は偶然新聞紙の上に乗ってしまったのだと考えますが、何度か繰り返されるうちに確信犯だと感じます。
そんな時は新聞紙やチラシが読めなくなるので、ちょっと困ってしまいますよね。どうして猫は新聞紙の上に乗るのでしょうか?今回は新聞紙に乗る理由とその時の心情を解説します。また、頻繁に新聞紙の上に乗る猫への対処法もご紹介します。
猫が新聞紙に乗る理由

pixabay.com
多くの飼い主さんが「猫はわざと新聞紙に乗っている」と感じているように、猫のこの行動には確かに理由があります。いくつかの理由をご紹介します。
飼い主さんへのアピール
猫が新聞紙の上に乗るほとんどの理由は、「飼い主さんへのアピール」です。新聞紙に乗ることで飼い主さんの注意を引き、何らかの意思表示をしているのです。
確かに、読んでいる最中の新聞紙の上に乗られると、飼い主さんは猫の行動に意識が持っていかれますよね。この場合、猫のアピールは大成功しているといえるでしょう。
しかし飼い主さんへ何らかのアピールがしたいなら他にも方法がありそうなものですが、なぜ猫は新聞紙に乗るという方法を生み出したのでしょうか。それは猫の経験則から来ています。
猫はとても賢い動物なので、自分の行動と飼い主さんの行動の関連性をよく覚えています。きっと最初はアピールのつもりではなかったでしょう。たまたま、または他の理由で新聞紙の上に座ったところ、飼い主さんが反応してくれたのです。
そのことを覚えている猫は「新聞紙に乗れば、飼い主さんに注目してもらえる」と考え、同じ行為を繰り返すようになるのです。
アピールのために新聞紙に乗っていたなんて、ちょっと可愛らしいですよね。
新聞紙の肌触りが好き
単純に新聞紙の肌触りが好きだという猫も多いようです。紙独特のスベスベとした肌触りが好みなのです。
猫はもともと野生動物として生活していたので、草むらなど繊維の上に乗るのが普通でした。木から作られた新聞紙の肌触りが、硬いフローリングよりも好きになるのも当然だといえます。
床に比べて冷たい・温かい
猫は暑い季節には、冷たくひんやりとした場所を好み、逆に寒い季節には温かい場所を好みます。
夏、猫は新聞紙のちょっとひんやりとした肌触りを好んで、上に乗ってきます。一方冬になると床が冷たくなるので、その冷たさを紛らわせるためにあえて新聞紙の上に乗ることもあります。
習慣
習慣で新聞紙の上に乗ってしまう猫も多くいます。新聞紙は飼い主さんにとってとても便利な道具です。汚れても簡単に捨てることができるため、猫のトイレや寝床に敷き詰める方も多いようです。
特に子猫時代はしつけが完璧ではないので、生活空間に新聞紙を敷いて汚れないようにしたのではないでしょうか。
猫自身も、以前の習慣が身についたままで「新聞紙=上に乗るもの」と認識している場合があります。
猫が新聞紙に乗って飼い主さんにアピールしているときの心理

pixabay.com
次に、猫が新聞紙に乗って飼い主さんにアピールしているときの心理を考えましょう。猫が何を望んでいるのか分かれば、上手な対処にも繋がります。
構ってほしい
ほとんどの猫は、「構ってほしい」と思って新聞紙アピールしてきます。飼い主さんに甘えている証拠です。ちょっとしたスキンシップの要求ともとらえられるでしょう。
遊んでほしい
活動的な猫は暇を持て余すことがあります。そんなときは「一緒に遊ぼうよ」と誘ってきます。以前、新聞紙に乗ったときに飼い主さんが対応してくれたので、また同じようにじゃれ合いたいと考えているのです。
猫が新聞紙に乗るときの対処法

pixabay.com
最後に、猫が新聞紙に乗ったときの対処法をご紹介します。いずれの対処法もすぐに実践できるため参考にしてください。
構ってあげる
飼い主さんが困っていないなら、是非ちょっとの間構ってあげてください。アピールに応じて、撫でてあげたりちょっと遊んであげたりしましょう。
放置
頻繁に新聞紙の上に乗って飼い主さんが困っているなら、放置がベストだといえます。
猫はアピールで新聞紙の上に乗っているので、あえて相手しないことで「新聞紙に乗ってもアピールにならない」と猫に理解させてあげられます。
猫用の新聞紙を用意してあげる
「アピールは嬉しいけど、新聞紙がぐちゃぐちゃになるのは困る」という飼い主さんもいるはずです。
そんな場合は、猫用の新聞紙や紙を用紙してあげると良いです。ダミーを置いて本物の被害を防ぐわけです。