「クロネコヤマト」「魔女の宅急便のキキ」「吾輩は猫であるの主人公」など、私たちの生活や文化には多くの黒猫のキャラクターが存在しますが、小柄で短毛なことが多いです。
しかし、大柄や長毛の黒猫も存在します。これから黒猫がいる14種類の猫をご紹介するので、黒猫のイメージを広げる参考にしてください。
黒猫がいる14の猫種とは?
pixabay.com
日本で飼育されてい犬は大抵「純血種」ですが、猫の場合は「混血種」と呼ばれるいわゆる雑種で、2種類以上の異なる品種が自然交配して生まれた猫が多いです。ですから、身近で見かける黒猫は様々な品種の身体的特徴が合わさっていると考えることができます。
純血種はその品種ならではの美しさや品がありますし、混血種には個体ごとの個性的な魅力があります。これからご紹介するのは純血種ですが、それぞれの特徴を理解するなら、個体ごとの個性をより楽しむことができるようになりますし、混血種の黒猫を見てどの種類がミックスされているかを見極めるのにも役立ちます。
その1:ボンベイ
pixabay.com
ボンベイは黒猫しかいない、とても珍しい種類です。他の猫種は様々な被毛の色がある中の一つが黒なのですが、ボンベイの場合は黒い被毛しか存在しません。
黒くて美しい猫を目指して、アメリカのブリーダーがバーミーズと黒猫のアメリカンショートヘアを交配させ、インドの黒豹に似ていることからインド最大の街にちなんでボンベイと名づけました。
一番の特徴は、光沢のある漆黒の被毛です。子猫の時には茶色っぽく見えることもありますが、成長するにつれ真っ黒になり、光沢も増してきます。
体格は中型のセミコビーですが、筋肉質でがっしりとした体つきをしています。漆黒の強靭なボディにアンバーやカッパーゴールドの目がきらりと光る姿は、まさに黒豹のようでかっこいいです!
性格は犬のような猫と表されることもあるほど懐っこく活発なので、家族や他のペットと仲良くできます。見た目はクールですが中身はチャーミングなので、黒猫の中でも特に人気があります。
その2:マンチカン
pexels.com
マンチカン最大の特徴は短足です。猫界のダックスフンドとも呼ばれ、短い足でヨチヨチと歩く姿がたまらなく可愛いです。
体格は小型のセミコビータイプで、全体的にアンバランスなスタイルがマンチカンの魅力です。シルキーな細い被毛をしており、長毛も短毛もいますし、毛色もほぼ全ての色といって良いほどのバリエーションがあります。好奇心旺盛で社交的な性格なので、一緒にいると楽しい猫です。
その3:スコティッシュフォールド
pixabay.com
イギリス原産の、折れ耳が特徴的なスコティッシュフォールドにも黒猫がいます。遺伝的疾患を防ぐために、折れ耳ではなく立ち耳の個体も最近はよく見かけるようになりました。
基本的には短毛が多いですが、長毛もごくまれに生まれてきます。温厚でおっとりした性格をしており、家族と静かに過ごすことを好みます。マンションでの飼育や多頭飼育も可能で、非常に世話がしやすいと人気があります。
その4:アメリカンショートヘア
pixabay.com
日本で飼育されている純血種で、飼育数トップの種類です。明るく、お留守番が得意という現代の飼育環境にぴったりな性格と、キュートなルックスで安定の人気を誇っています。
被毛の色はシルバーのクラッシクタビーが定番ですが、実は様々な毛色があり、珍しいですが黒もいます。
その5:ブリティッシュショートヘア
pixabay.com
ブリティッシュブルーと呼ばれる美しい色の被毛と、ふっくらとした容姿が特徴的な猫です。広い肩幅、厚い胸板、がっしりとした足などしっかりとした体格で、成猫になるまで3年はかかるといわれています。顔も大きくて丸く、全体的にフワフワ・プクプクした印象です。
自立心があり賢く、飼い主さんの指示にもよく従うので飼いやすい猫種です。毛色によって値段が変わり、一番人気のブリティッシュブルー以外だと手に入れやすい価格となっています。
その6:ジャパニーズボブテイル
pexels.com
日本の土着猫をルーツにもつ種類なので、日本猫らしい特徴が随所に見られます。一番の特徴は、ウサギのような短くて丸い尻尾です。体格は細くてすらりとしたフォーリンタイプで、あまり大きくなりません。
性格は穏やかで優しく、順応性が高いので、小さな子供がいる家庭でも飼育可能です。招き猫のモデルになったともいわれている猫なので、日本らしい黒猫がお好みの方にお勧めです。
その7:セルカークレックス
pixabay.com
巻き毛が特徴のセルカークレックスにも黒猫がいます。羊のようなクルクルした毛は、猫の中ではとても珍しいです。
短い鼻とまん丸な顔、がっしりとした体型と、とてもインパクトのある姿をしています。寛容な性格で、誰にでも優しく接してくれます。
その8:アメリカンカール
pixabay.com
耳が後ろへカールしているのが特徴的なアメリカンカールは、1981年に偶然発見された比較的新しい種類です。
ユニークな耳が注目をあび、繁殖が盛んに行われるようになりましたが、半数は普通の耳の形になります。猫界のピーターパンと呼ばれるほど、いつまでも子供のような愛嬌たっぷりの性格をしています。
その9:ペルシャ
pixabay.com
ペルシャは猫の王様と呼ばれる、歴史も貫禄もある種類です。骨太のコビータイプで筋肉質ですし、ボリュームたっぷりの被毛が全身を覆っているので、実際よりも大きく見えます。
気品たっぷりのゴージャスな被毛が黒色だと神秘性が増し、本当に素敵です。穏やかで物静かな性格なので、飼育しやすい猫です。
その10:メインクーン
pixabay.com
成猫になるまで3年〜4年かかる大柄の猫だけに、黒猫だと迫力があります。
大型猫の代表する体格のよさと、優しく愛情深い性格から「ジェントルジャイアント」と呼ばれています。大柄な猫が好きな方にお勧めです。