巻き毛の猫はどうして生まれるの?
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猫の被毛は遺伝によって、その長さや質、色、模様などが決まります。巻き毛も「遺伝」によって生まれたものです。
同じ猫種でも、交配によっては直毛の猫が生まれることもあります。逆に、直毛の両親から巻き毛の猫が生まれることもあります。さらに、個体によっては年齢と共に巻き毛に変化していくケースもあります。
巻き毛の種類もさまざま
巻き毛の猫も、短毛、中長毛、長毛と毛の長さはさまざまです。同じ親から生まれた兄弟でも、被毛の長さが異なることがあります。また、猫種によってもカールの出かたや巻きの強さが異なります。
巻き毛は変化する
猫の被毛は年齢と共に変化していきます。これは巻き毛の猫も同様です。例えば、巻き毛猫の一種であるラパーマは、生まれた時点ではカールが弱く、1歳を過ぎたあたりからカールが強く出てきます。
巻き毛の猫種
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巻き毛の猫は、猫の中でも非常に珍しい種類です。ここでは、巻き毛を持つ代表的な6種と、それぞれの特徴をご紹介します。
1.ラパーマ
ラパーマはアメリカ生まれの猫です。体重は2.5kg~4.5kg程で、コビーとオリエンタルの中間の体型をしたセミフォーリンタイプに分類されます。
大きな耳とアーモンド型の目、そしてあごの下からしっぽまでくるくるの巻き毛に覆われているのがラパーマの特徴です。ラパーマには長毛と短毛の両方が存在します。
性格はとても賢く、飼い主さんに忠実です。明るく活発な一面もあり、運動量をかなり必要とします。おもちゃを使って遊んであげることで、運動不足にならないようにしてあげましょう。
2.セルカークレックス
アメリカ生まれのセルカークレックスは、体重3kg~7kgのセミコビータイプの猫です。「3大レックス」の中でも一番新種の猫です。
短毛、中長毛、長毛と被毛の長さもさまざまです。羊のような巻き毛を持っていますが、まれに直毛のセルカークレックスが生まれてくることがあります。直毛のセルカークレックスは、別名「セルティック」とも呼ばれています。
「羊の皮をかぶった猫」といわれるほど、大型の猫にしては穏やかで落ち着いた性格をしています。小さな子どもたちとも仲良く暮らすことができるでしょう。
3.デボンレックス
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デボンレックスは、イギリス生まれの猫で、体重2.5kg~5kgと小柄なタイプの猫で、ふわふわとしたシングルコートの被毛が特徴的です。シングルコートなので抜け毛がとても少なく、お手入れしやすい猫といえるでしょう。
遊ぶことが好きで甘えん坊な性格をしています。猫にしては珍しく、ひとりでいるより人や他の猫と一緒にいるのが好きです。また、犬や他のペットとも仲良くすることができます。多種多頭飼いしたい人におすすめの猫です。
4.スクーカム
スクーカムはアメリカ生まれの猫で、マチカンとラパーマの血を引いています。マチカン譲りの短足がさらに可愛らしさを際立てています。品種改良が続けられているため、体型が安定しておらずさまざまなタイプのスクーカムが存在します。
性格は人懐っこく、とても賢い猫です。マチカンとラパーマのいい所をそれぞれ受け継いでいます。運動量が多く活発なので、キャットタワーなどを用意して退屈しない環境を作ってあげるとよいでしょう。
5.モハーベボブ
モハーベボブは、「デザートリンクス」と「セルカークレックス」をかけ合わせて生まれた猫です。筋肉質な体はデザートリンクスから、巻き毛はセルカークレックスから受け継いでいます。
ワイルドな見た目をしていますが、愛情深い性格をしています。他のペットとも仲良くできるので、多頭飼いにも向いている猫です。
6.コーニッシュレックス
イギリス生まれのコーニッシュレックスは、「3大レックス」のうちの一種です。逆三角形の小さな顔に大きな耳を持っています。また、シングルコートの短毛種なので、抜け毛が少ないのも特徴的です。
コーニッシュレックスは人懐っこくて甘えん坊です。とても賢く飼い主さんの気を引こうとイタズラをすることもあります。また、身体能力が高く、高い所にも登っていこうとします。
とてもスリムな猫なので、狭い隙間でも簡単に通ることができます。そのため、脱走しないよう防止対策が必要です。
巻き毛猫のお手入れ
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巻き毛猫の被毛は抜け毛が落ちにくく、絡まりやすい特徴があります。抜け毛を取り、絡まった毛をほぐすにはブラッシングしてあげる必要があります。
注意したい点として、あまり念入りにブラッシングをしてしまうとせっかくのカールが取れてしまうことがあります。美しいカールを保つためにお手入れは欠かせませんが、力を加減して優しくブラッシングしてあげてください。目安としては、1週間に1~2回程度、短い時間のブラッシングをしてあげれば十分です。
猫はあまりシャンプーする必要がないといわれますが、巻き毛の猫の場合は皮脂分泌が多いので、皮膚を清潔に保つためにも月に1回シャンプーしてあげるとよいでしょう。ただし、シャンプーの回数が多いと、逆に肌トラブルの原因にもなるので、頻度には注意が必要です。