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海外では「にゃーん」が通用しない?外国語で表現される猫の鳴き声とは


日本の「にゃーん」は通用しない?

猫

pixabay.com

小さい子どもが猫を指さして、「にゃーにゃー」と言っている様子を見ることがあります。また、ほとんどの大人も「猫の鳴き声ってどんな声?」と尋ねられると「にゃーん」と答えることでしょう。

でも、意外に思われるかもしれませんが、海外ではそれが通用しないことがあります。例えば、英語ではどうなのでしょうか。英語では猫の鳴き声といえば、「mew」(ミュー)とか「meow」(ミャオウ)となります。そのため、「にゃーん」といっても何のことだか、英語を話す方には正確には伝わらないのです。

さらに、中国語では、猫の鳴き声は「miao」(ミャオ)です。中国語らしい音の響きです。さらに、フランス語はいかがでしょうか。フランス語は「maiaou」(ミャウ)となっています。このように、日本語、英語、中国語、フランス語、それぞれ微妙に表現が異なっていることがわかります。

猫以外の動物の鳴き声は?

同じことは、猫以外の動物の鳴き声でも生じることがあります。

英語を学び始めた頃に「なんでだろう?」と感じた方もいると思いますが、ニワトリの鳴き声についても興味深い違いがあります。

日本ではニワトリの鳴き声といえば「コケコッコー」があたり前ですが、英語では、「cocka-a-doodle-doo」(クッカドゥルドゥー)となっています。日本人からすると「どう聞いてもクッカドゥルドゥーには聞こえない」という方もいるはずです。とはいえ英語ではクッカドゥルドゥーが通常なのです。

豚に至っては、日本では豚の鳴き声は「ブーブー」と表現するのがごく当たり前なのですが、英語ではなんと「oink oink」(オインクオインク)と表現されます。日本人からすると、豚がオインクオインクと鳴くなんて想像もつかないような音声表現です。

擬声語は言語によって異なる

動物の鳴き声など、自然の音を言語音で真似して表現した単語は「擬声語」ないしは「擬音語」と言ったりします。

これまで挙げた例からもわかるように、擬声語・擬音語が言語によってかなり異なるのは別に珍しいことではありません。

昔は日本も「にゃーん」ではなかった!?

鳴いている猫

pixabay.com

同じ言語でも、歴史をたどってみると、今とは異なる擬声語表現がなされていたことがあります。日本語では昔、どのように猫の鳴き声が表現されていたかをここでは紹介します。

昔の鳴き声

繰り返しになりますが、日本語猫の鳴き声といえば「にゃーん」とか「にゃーにゃー」です。今でこそこの表現が当たり前ですが、実は昔は表現が異なっていました。

例えば、平安時代では猫の鳴き声は日本語で「ねうねう」と書きました。そして、読み方は「ねんねん」でした。現代においては擬音語、あるいは物の状態や身ぶりなどを音声に表した擬態語が豊富です。しかし古代においてはこういった表現方法は一般的でなく、平安時代には擬音語の中に濁音は存在しませんでした。

時が流れ室町時代に移ると、いよいよ濁音が存在するようになります。そして、鎌倉時代に移ると、猫の鳴き声は発音・表記共に「ねうねう」となりました。いずれにしても平安時代や室町時代は、同じ日本語であっても猫の鳴き声の発音が異なっていたわけです。

興味深いことに、現在と同じ「にゃーにゃー」という鳴き声で表現されるようになったのは、江戸時代になってからといわれています。

他の動物に関してはどうでしょうか。例えば、犬の鳴き声は今では「わんわん」と表現されます。しかし、これも歴史をたどって行くと、同じ日本語でも時代によって表現が異なっています。平安時代までさかのぼると、なんと「ひよ」と表現されていたのです。

「わん」と「ひよ」ですからかなりの違いがあります。さらに、室町時代では「びよ」「びょう」となり、江戸時代で「わん」と表現されるようになりました。犬も猫いずれも江戸時代になってから、ようやく今と同じ表現になってきたということが分かります。

「ゴロゴロ」の表現も異なる!

猫

pixabay.com

「にゃーん」以外にも、猫の鳴き声やしぐさなどを擬音語で表現することがあります。例えば、猫が甘えている時や、リラックスしている時に喉を鳴らすことがあります。これは、日本語で「ゴロゴロ」と表現されています。

では、「ゴロゴロ」は海外では何と表現されているのでしょうか。例えば、フランス語では「ronron」(ロンロン)となっています。日本で「ロンロン」と言って猫の「ゴロゴロ」を思い浮かべる人はまずいないはずです。あまりの違いに驚くほどです。

このように言語によって様々な鳴き声の表現があるのはとても興味深いです。この機会に、色々な動物の鳴き声が外国語ではどう表現されるのか、さらに調べてみるのはいかがでしょうか。新鮮な発見があることでしょう。

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