キジトラってどんな猫?
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キジトラは、茶色をベースとした被毛に、焦げ茶色の縞模様を持つ猫です。額にはM字の模様があります。鳥のキジと似たような模様を持つため、日本では「キジトラ」と呼ばれています。
キジトラの模様は、「リビアヤマネコ」という猫から引き継いでいる可能性が高いとされています。リビアは北アフリカに位置する国で、国土の90%が砂漠に覆われています。そのような砂漠のような場所では、キジトラの模様は敵に見つかりにくく、またキジトラのような毛色の猫が生き延びることができたとも考えられています。
日本でもキジトラは一番数が多い猫です。猫が日本に入ってくるようになった頃は、このキジトラの毛色しか日本には存在していなかったといわれています。
キジトラの性格
キジトラは警戒心が強い猫です。そのため、飼い猫であっても飼い主さんに抱っこされたり、触られたりするのを嫌がる子がいます。
中には、「触らないで!」というように威嚇してくるキジトラもいます。もし威嚇された場合は、しつこくせずに、キジトラの方から近づいてくるのを待つようにしましょう。
警戒心が強い子がいる一方で、中には甘えん坊のキジトラもいます。甘えん坊な性格はメスよりどちらかというとオスの方に多いようです。
子猫の時から人間に慣れていれば、家にお客さんが来ても人見知りすることはありませんし、抱っこしようとしても怒るということはありません。むしろ、近くに寄って来て、お腹を見せてくれるでしょう。
アメリカンショートヘアってどんな猫?
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アメリカンショートヘアは、通称「アメショ」または「アメショー」と呼ばれています。アメリカンショートヘアは血統名です。
アメリカンショートヘアの歴史をたどると、約400年前、イギリスから出航したメイフラワー号に、ネズミを捕獲するために乗せられていた猫たちにたどりつくといわれています。
アメリカンショートヘアは、現代でも獲物を捕獲する能力が高い猫として知られています。そのため、英語圏の国々では、mouser(マウサー:ネズミ捕り猫)という別の名前が付けられています。
では、ここでアメリカンショートヘアのいくつかの特徴をご紹介します。
毛色の種類が豊富
アメリカンショートヘアは、ベースカラーのシルバーに黒の縞模様が入った「シルバータビー」と呼ばれる毛色が有名です。しかし、他にも様々な毛色があります。
例えば、茶色ベースの被毛に、こげ茶色の縞模様を持つ「ブラウンタビー」と呼ばれる毛色があります。ブラウンタビーのアメリカンショートヘアは、目の色もゴールド色になることが多いです。
また、白ベースの毛に赤茶の縞模様が特徴の「レッドタビー」もいます。レッドタビーは、毛色に合わせて目の色もブラウンカラーになります。
他にも、薄めのブルーシルバーカラーの毛並みを持つ「ブルータビー」という毛色もあります。この毛色のアメリカンショートヘアは、成長するにつれ、美しいパステルカラーがはっきりとしてきます。アメリカンショートヘアの中では、珍しい毛色です。
これらは一例に過ぎません。アメリカンショートヘアは全てのカラーが認められており、なんと70種類以上のカラーが存在します。
身体特徴
ネズミを捕るための猫として活用されてきた歴史があることから、アメリカンショートヘアの体格はがっしりとしています。筋肉がついているので、高い所にジャンプしたりすることができます。
アメリカンショートヘアといえば、丸い顔も特徴の一つとなっています。幅が広くて丸い顔をしています。
性格
個体差はありますが、一般的にアメリカンショートヘアは活発な性格をしているといわれています。そのため、遊ぶことが大好きです。その反面、飼い主さんに過度に遊びを求めることはしません。また、mouserという別名があるほど、捕獲する能力が高く、賢い猫です。
キジトラとアメリカンショートヘアの違いは?
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では、キジトラとアメリカンショートヘアには具体的にどのような違いがあるのでしょうか。
まず、キジトラは血統名ではなく、猫の毛色(模様)につけられた名前です。また、キジトラは雑種がほとんどです。一方、アメリカンショートヘアは血統名です。
さらに、お腹の横あたりから背中のあたりの模様にも違いがあります。キジトラには縞模様が入っていますが、アメリカンショートヘアはマーブル模様が入っています。