ソマリとは
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ソマリは、イギリスのソマリア地方が名前の由来となっている可愛らしい猫です。比較的小柄なソマリの特徴は、何といってもその美しい被毛です。首まわりに生えている滑らかな長毛が優雅な印象を与えています。
高貴な見た目をしていますが、性格は人懐っこく、飼い主さんに甘えたがります。また、わんぱくでイタズラ好きでもあるので、家中を走り回って飼い主さんを困らせてしまうこともあります。
今回は、そんなソマリの基準である「スタンダード」をご紹介します。
キャットショーとスタンダード
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キャットショーとは、「細かく定められたルールに基づき、猫の美しさを順位付けする大会」のことです。「スタンダード」という純血種の基準が大きく関係しており、キャットショーではこのスタンダードにより近い容姿をした猫が高い評価を受けます。
そのため、多くのブリーダーたちはスタンダードに近い純血種を生み出そうとします。キャットショーはその努力が評価される場所でもあるのです。もちろん、「スタンダードから離れていても可愛い」「スタンダードにこだわる必要はない」と考える人がいるのも事実です。
しかし、スタンダードがあるおかげで、またこれまでに多くのブリーダーが純血種を生み出そうと努力してきたおかげで、猫それぞれの「オリジナルの姿」を保つことができているのです。
ソマリのスタンダード
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では、これからソマリのスタンダードをご紹介します。
全体
中型の猫であり、全体的にしっかりとした筋肉を持っています。同時にしなやかさも備えており、活動的です。健康的な印象でなければいけません。
頭
全体的に丸みのあるV字型です。眉、頬、輪郭すべてに緩やかなカーブがあります。また、綺麗なアーチ型の突き出た首であると良いでしょう。耳との距離感も適切なものあるべきです。
マズル
正面から見て頭蓋骨に合わせて緩やかな輪郭をもっています。あごは上あごが突き出ていたり、反対に下あごが突き出ていたりしてはいけません。全体的に丸みを帯びています。鼻筋も尖っていたり、キツネのように見えるようであってはいけません。また、ひげの位置も大切です。
耳
大きく、適度に尖っていることが大切です。幅が広く、付け根が広がっているべきです。
目
アーモンド型であり、大きなサイズかつ輝きがなければいけません。目の周りは明るく、まぶたは暗い色がよいでしょう。両目の上には短く濃い色の眉があって、上まぶたから耳に向かって伸びていなければなりません。
胴体
胴体は中くらいの長さで、しなやかかつ優雅でなければいけません。加えて、筋肉質であることも大切です。
背中は弧を描いたように少し丸まっており、全体的には丸まった状態とすらりと伸びた状態の中間であるべきです。
足
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足の指は前が5本、後ろが4本です。胴体に対してバランスのとれた長さであり、足先は卵型かつ小型でなければいけません。俊敏なイメージを持たせるような足であることも大切です。
尻尾
滑らかでキレイにブラッシングされていなければいけません。形状としては、根元は太く、先端に行くにつれ徐々に細くなっているべきです。また、胴体とバランスの取れた長さであることも大切です。
被毛
被毛は非常に触り心地がよく、柔らかくなければいけません。被毛の種類は、きめ細かいダブルコートです。
肩の被毛を除いて、その他はミディアムの長さであるべきです。首元と腰に十分な被毛をもっていることが望ましいとされています。
色
暖かみと光沢のある色が望ましいとされています。また、1本1本の毛は淡い色と濃い色からなる縞模様であるべきです。この色のコントラストはより明確であるとよいでしょう。
さらに、お腹の下や胸、足には模様がない方がよく、尻尾にも縞模様がない方がよいとされています。加えて、背中から尻尾にかけて黒みを帯びており、膝や肘も同様に黒色があるとよいでしょう。
目と眉から伸びる濃い線があったり、頬骨に陰影があったりすることで、全体的に明るい中で暗い線が強調されます。このコントラストが強い方が美しいとされています。
目の色は、金色または緑色であり、濃い色であればなおよいでしょう。全体の被毛のカラーとしては、赤褐色である「ルディ」、鮮やかな赤「レッド」、温かいベージュと灰色がかった青による「ブルー」、明るいブラウン「フォーン」があります。
The Cat Fanciers' Association