犬があくびをするのはどんな時?
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犬も人間と同じように感情を持つ生き物です。しかし、人間とは違い言葉で感情を伝えることはできないため、犬は表情やしぐさで自分の感情を表します。あくびは犬にとって感情を表す手段の一つです。では、どのような時に犬はあくびをするのでしょうか。
眠い時
人間は眠い時に自然とあくびがでますが、犬も眠い時にあくびをします。一般的に、あくびは疲労感や退屈さなどからくる眠気のサインといわれています。
眠くなると脳の働きが鈍ってしまうので、酸素を多く脳に取り入れるために口を大きく開いてあくびをします。
もし愛犬が何度もあくびを繰り返すようなら、疲労を感じていたり、眠くても眠れない状況にあるのかもしれません。心地よく眠れる環境を整えてあげてください。
緊張やストレスを感じる時
リラックスしている時にあくびをすることがありますが、緊張やストレスを感じる時にもあくびをすることがあるようです。
例えば、飼い主に叱られている時に犬があくびをするのは、叱られているストレスをほぐすための行動といわれています。
人間でも同様の経験することがあります。テスト前や面接前など、眠くもないのにあくびが出ることがあるのは、極度の緊張状態から通常の状態に戻るようにするための脳の防衛本能によるものです。しかし、極度の緊張が続くと脳に大きなストレスとなるため、悪影響を及ぼします。
もし愛犬のあくびの回数が多いようなら、ストレスの原因を探して取り除いてあげるようにしてください。
人間のあくびがうつる時
誰かがあくびをしていると反射的にあくびが出ることがありますが、これは人間だけに起きる現象ではありません。飼い主があくびをしていると犬も一緒にあくびをしていることがあります。飼い主との絆が強いほど、あくびもうつりやすいようです。
攻撃する意思がないことを知らせる時
散歩中など他の犬と会った時に、あくびをすることがあるかもしれません。これは、攻撃する意思がないことを知らせる合図です。あくびをすることで犬同士コミュニケーションをとっているのです。けんかの意思がないことを愛犬が示したなら、褒めてあげてください。
実は隠れた病気のサイン?
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あくびの回数が異常に多い場合は病気のサインかもしれません。犬は体調が悪くても言葉で訴えることができません。ですから、日頃から飼い主がきちんと観察し、体調不良にすぐに気付いてあげられるようにしておくことは大切です。
あくびの回数が多いのに加え、以下の症状がある時は病気の可能性があります。
- 口臭がきつい
- あごがふるえている
- 舌の色がおかしい
このような症状が見られる場合は、獣医師の診察を早めに受けるようにしてください。
あくびからわかる病気
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前述の通り、犬があくびをすることには健康上の問題が隠れている可能性があります。ここでは、その中でも考えられる病気のいくつかをご紹介します。
低血糖
低血糖は小型犬や子犬に発症するリスクが高いといわれています。いつも寝ていたり、フラフラしてあくびばかりしている場合には注意が必要です。
うつ病
うつ病は人間だけの病気ではありません。犬も強いストレスを感じることでうつ病になることがあります。なるべくストレスになるものを取り除いて心地よい環境を整えてあげてください。
貧血
貧血状態になると脳の血液が不足して、あくびをよくするようになります。悪化すると、酸欠状態になり、おしっこが赤くなったり、呼吸が早くなることもあります。
寄生虫
マダニやノミなどが感染源の寄生虫によって貧血症を発症してしまうことがあります。寄生虫が付かないようにきちんとお手入れしてあげましょう。
愛犬の異変にすぐに気付いてあげよう!
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あくびをした時にいつもと違う声を出すようなら、「口の中が痛い」とアピールしている可能性があります。特に「キャン」と鳴く時は注意が必要です。
あごがガクガクしてあくびができない場合は、噛み合わせに問題がある可能性があります。また、歯周病の可能性もあります。その場合は、歯ブラシをこまめにしてあげたり、歯茎のマッサージを定期的に行ってあげるようにしてください。
犬は痛みや病気を隠す傾向があります。なので、飼い主がきちんと愛犬を観察し、ちょっとした異変にもすぐに気付いてあげる必要があります。
この記事を通して、犬のあくびには犬の気持ちだけでなく、病気のサインが隠されている場合があるということが分かりました。少しでも気になる症状が現れたら、早めにかかりつけの獣医師に相談してください。
病気の早期発見と早めの治療が、愛犬の寿命に大きく左右します。愛犬が少しでも長く健康でいられるように、愛情をたっぷり注いであげてください。