犬に海苔を与えても問題ない?

Reika/shutterstock.com
海苔は日本食には欠かせない、日本人にとっては非常に身近な海産物の一つです。食用とする海藻を紙状にすいて乾燥させた板海苔を特に使用することが多く、お寿司やおにぎり、ラーメンやふりかけ、お吸い物などさまざまな料理に用いられています。
そんな日本人の食卓に欠かせない海苔ですが、犬が食べても基本的に問題はありません。海苔には犬が中毒症状を起こしてしまうような成分は含まれていないので、安心して与えることができます。
海苔にはたんぱく質や食物繊維、ビタミン、カルシウム、マグネシウム、タウリン、βカロテン、EPA、アミノ酸などさまざまな栄養素が豊富に含まれているので、人間と同じように愛犬の健康維持にもある程度の効果を期待できると言えるでしょう。
しかし、愛犬が喜んで食べるからといって一度にたくさん与え過ぎたり、日常的に毎日与えたりしてはいけません。海苔にはカルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分が豊富に含まれていますが、これらは少量であれば犬の体に良い成分となるものの、与え過ぎてしまうと尿路結石症になってしまう可能性があり、逆効果をなってしまう恐れがあるからです。
犬に海苔を与えてもいい量

Jaromir Chalabala/shutterstock.com
海苔を愛犬に与えるときは「週に1回程度あげる」など、与える頻度を決めて与えた方が良いでしょう。海苔は香りが良く、鼻が利く犬にとっては食欲増進にも役立ちます。愛犬の食欲が少し落ちているな、と感じる時や何かのご褒美目的で、少量をフードにトッピングしてあげることができます。
一度にどれくらいの海苔を与えても大丈夫かというと、それは犬の体重や大きさによっても違ってきます。一般的に、犬に副食を与えるときは1日の食事量の10%程度が望ましいとされていますが、海苔以外にも副食は与えると思うので、すべてを総合した上で犬に海苔を与える時の適量を犬の体重別に取り上げてみましょう。
超小型犬の場合
超小型犬というのは体重が4kg未満の犬種のことです。有名な犬種としてチワワやトイプードル、ポメラニアン、ヨークシャーテリア、パピヨンといったものを挙げることができます。
体重1~3kgの超小型犬に海苔を与える際の目安は0.1g~0.3g程度が望ましいでしょう。大判サイズの海苔1枚の1/4が約0.5g程度なので、1/8サイズ程度までを目安にして与えることができます。
小型犬の場合
小型犬は体重が10kg以下の犬種のことです。柴犬やパグ、ミニチュアダックスフンド、ボストンテリア、ペキニーズ、狆、シーズーといった犬種が小型犬に含まれます。
小型犬に与えていい海苔の量は、体重5kg程度の犬で0.5gほど、体重10kgの犬で0.8gほどです。大判サイズの海苔の1/4枚~1/2枚弱程度が目安となるでしょう。
中型犬の場合
中型犬は体重が25kg以下の犬種のことです。例えばコッカースパニエルやジャーマンピンシャー、ビーグル、バセットハウンドやパセンジー、ブルドッグやボーダーコリーといった犬種がいます。
体重が20kg程度の中型犬で与えていい海苔の量は約1.5gほどです。3/4サイズを目安にできます。愛犬の体重に合わせて1.5g前後で与えることができるでしょう。
大型犬の場合
体重が25kg以上の犬種を大型犬といいます。ドーベルマンやセントバーナード、レトリーバーやダルメシアン、ボクサー、ロットワイラーなどの犬種がその中に含まれます。大型犬には海苔1枚程度を目安に与えることができるでしょう。
子犬の場合は注意が必要
子犬に海苔を与えていけないわけではありませんが、注意が必要です。まず、海苔は食べた時に喉などに張り付きやすいので、窒息の危険があることを覚えておく必要があります。体の小さな、まだ上手に食べ物を飲み込むことができない子犬にとっては、どんなに小さくカットしてあげたとしても海苔は危険と言えるかもしれません。
また、子犬は成犬と比べると消化器官がまだきちんと発達しておらず、嘔吐や下痢などの消化不良を起こしやすいことも注意が必要な理由として挙げられます。こうした点を考えると、わざわざ子犬に海苔を与える必要はないと言えるでしょう。
犬に海苔を与えることで期待できる効果

K321/shutterstock.com
海苔にはビタミンAやビタミンB1など、たくさんのビタミン類が含まれており、これにより被毛や皮膚を健康に保ったり、粘膜を維持したりする効果を期待できます。また、海苔には体内でビタミンAに変換されるβカロテンも含まれていて、このβカロテンによって血液をサラサラにしたり、目の健康を保ったりすることもできます。
他にも、便秘を解消して腸内環境を整える食物繊維や、コレステロール値を下げる働きをするタウリン、余分な塩分を排出する働きをするカリウムやマグネシウムも海苔には含まれています。
犬に海苔を与えるときの注意点
海苔には尿路結石症の原因につながるカリウムやマグネシウムが含まれているので、与え過ぎないようにしてください。特に腎臓や甲状腺に疾患を持つ犬にとってはカリウムやマグネシウムが症状を悪化させてしまう恐れもあるので注意が必要です。
海苔はそのまま与えてしまうと口や喉に張り付いて窒息してしまう危険があります。ハサミなどで細かくカットしたり、小さくちぎったりするなどして、必ず水分も一緒にあげるようにしましょう。
また、中には海苔にアレルギー反応を示す犬もいます。もし海苔を食べた後で何らかの体調の変化が見られるような時は、すぐに獣医師に相談するようになさってください。
味付け海苔や海苔の佃煮は与えても問題ない?
海苔の中にはおかず海苔や韓国のりなど味付きの海苔もあります。また、海苔を柔らかく煮た佃煮もあります。こうした何らかの味を加えた加工海苔は塩分過剰などで病気のリスクが高まる恐れがあるため、絶対に犬に与えてはいけません。
