猫にお米を与えても問題ない?
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お米は穀物の一種です。日本をはじめ、東南アジアで主食として食されており、とても身近な食べ物の一つです。お米にも種類がありますが、日本で生産されているお米のほとんどが、短粒で粘りがある「ジャポニカ種」です。
お米には、タンパク質やビタミン、食物繊維などの栄養が多く含まれています。猫にとって有害な成分は含まれていないので、猫にお米を与えても問題ありません。
また、お米は消化が良い食べ物なので、猫が病気になった時にも、胃腸に負担をかけることなく、回復に必要なエネルギーを摂取することができます。
さらに、お米は他の穀物類と比べて、リンやカリウムの含有量が少ないのが特徴です。そのため、腎臓病を患っていて、リンやカリウムの摂取に制限のある猫にも、おやつとして与えることができます。
猫にお米を与えてもいい量
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猫の年齢や体重、また消化器官機能の状態によって、1日の摂取カロリー量は異なります。そのため、お米を与えてよい量も変わってきます。では、子猫・成猫・老猫と、それぞれに与えていいお米の量を見てみましょう。
子猫の場合
生後12ヶ月未満で、体重が1kg未満の子猫の場合、1日の摂取カロリーは約80kcalです。お米は100gで130kcalです。ゆえに、成長に必要なカロリーを考慮するなら、子猫には5~10g程度のお米で十分です。
成猫の場合
生後12ヶ月から7歳で体重が3~5kgの成猫の場合は、必要カロリーは約320kcalと言われています。先述のように、お米は100gで130kcalあります。キャットフードを併用することを考えると、成猫の場合10~30g程度のお米なら与えられます。
老猫の場合
7歳以上の老猫の場合、消化器官が弱っているので注意が必要です。お米は炭水化物の食品にしては消化が良い食べ物ですが、積極的に老猫に与える必要はありません。食欲が落ちている時に、栄養補給としてお米を与える程度にしましょう。ただしその場合も、少量にとどめてください。
猫にお米を与えることで期待できる効果
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お米には「食物繊維」や「タンパク質」などの栄養素が含まれています。食物繊維は、猫の腸内環境正常化や便秘の改善に効果があると言われています。タンパク質は、臓器や筋肉・骨・被毛などの成長や維持に欠かすことができない栄養素です。
また、お米はとても腹持ちが良い食べ物なので、食べ過ぎの猫にも良いでしょう。キャットフードにお米を少量混ぜて与えてあげるなど、工夫できます。ただし、カロリーオーバーしないようキャットフードの量は減らしてください。
さらに、繰り返しますが、お米は非常に消化のいい食べ物です。ゆえに、猫が風邪などで胃腸の調子が悪いときには、栄養補給の役割で与えることができます。肉や魚のだし汁と一緒に与えると、一層効果的です。
猫にお米を与えるときの注意点
猫に生米は与えないでください。硬い生米のままでは消化不良を起こすことがあります。ひどい場合には、嘔吐や腹痛を引き起こすことがあり、危険です。また、生米には微量の農薬が残っていることもあるため、猫が食中毒を起こしてしまう可能性があります。ゆえに、猫にお米を与えるときは、必ず炊いて柔らかくなったものを与えるようにしてください。
お米のとぎ汁も猫に与えないでください。お米には農薬やほこり、害虫などが付着していることがあり、とぎ汁にはそれらの汚れが含まれている恐れがあるからです。
また、ご飯に味をつけて猫に与えると、塩分の取り過ぎになってしまいます。猫にお米を与えるときは、何も味付けせずに与えてください。
一般的に、お米はアレルギーが起きにくい食べ物とされています。しかし、まれにアレルギー反応を起こす猫もいます。初めて猫にお米を与える場合は、まず少量与えて様子を見ましょう。
アレルギー反応が起きると、痒がったり毛を掻きむしったりする場合があります。その結果、傷口から細菌が入ったり、掻きむしった箇所が脱毛してしまうこともあるので、注意が必要です。少しでも異変が現れたなら、すぐに病院に連絡し獣医師に相談してください。
米ぬかや米麹などは与えても問題ない?
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キャットフードの中には、米ぬかが使用されているものもあります。ゆえに、猫に米ぬかを与えても問題ありません。米ぬかには食物繊維が多く含まれています。食物繊維は、便秘を解消する作用や、腸内環境を整え栄養を吸収する働きがあるので、猫にとっても健康維持のために欠かせない栄養素です。
米麹は消化がとても良いので、猫に与えても問題ありません。特に、米麹が原料となっている米麹甘酒は、栄養価がとても高く、消化吸収がしやすいため、栄養補給として猫に与えることができます。また、食欲が低下している老猫の水分補給・栄養補給にも米麹甘酒は有効です。老猫に与える際は、水で薄めて少量与えるだけにしてください。米麹甘酒は糖度やカロリーがとても高いので、与え過ぎには注意しましょう。