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犬にかかる生涯費用はどのくらい?犬を飼い始める前に計算してみよう!


はじめに

犬を飼いたいと思いながらも、実際にケアにかかる費用がどのくらいなのか不安に感じる方もおられると思います。今回は初期費用から毎年要する費用まで、犬を飼う上での生涯費用を考えていきましょう。

犬の飼い始めに必要な費用について

病院でワクチンを打ってもらう犬

FamVeld/shutterstock.com

犬を飼う際の初期費用は、大型犬または小型犬どちらを飼うかによっても変わってきます。小型犬の方が大型犬より体が小さい分、ワクチンなどの費用は安くなるでしょう。ですから、どのような犬種を飼いたいかをイメージしながら参考になさってください。

犬を購入する費用はどのくらい?

知り合いから譲り受けたり、保健所や保護施設から譲り受ける場合は無料でしょう。ペットショップやブリーダーから購入する場合、平均価格は12万5000円程のようです。ただし、人気の犬種や種類によっては価格も変動してくるでしょう。

例えば、トイプードルの場合は17万円~25万円、ブルドックの場合は20万円~40万円、柴犬の場合は8万円~18万円程かかるようです。さらに、血統書がついているか、人気の色か、顔の整い方などの要素によっても価格は変わってきます。

犬の登録にかかる費用

子犬を購入したら、まず行わなければならないのは愛犬の登録です。生後90日以上の犬を飼い始めた日から30日以内に市区町村に登録し、交付された鑑札をつけることが法令で義務付けられています。鑑札がない犬が捕まってしまった場合、20万円以下の罰金が科されます。

登録手数料は大型犬でも小型犬でも料金一律で3000円です。仮に交付された鑑札を無くしてしまうと、再交付料金として登録手数料の半額程度を支払うことになってしまいますので注意しましょう。

犬の登録は更新制ではありませんが、例えば犬の飼い主さんが変わった場合や、または引っ越して市区町村が変わった、愛犬が亡くなったという場合には届出が必要となりますので、各市区町村のホームページでご確認ください。

狂犬病の注射にかかる費用

犬を飼う際、狂犬病の注射も必要になります。狂犬病予防法により、犬は年1回狂犬病の予防注射を受けさせる義務があります。狂犬病の注射を実施すると、注射済票を犬に装着する必要があり、この注射済票がない犬が捕まった場合には、飼い主さんに20万円以下の罰金が科されます。

狂犬病注射は料金3000円で、注射を受けた証明書がもらえます。個別で動物病院に行き狂犬病の注射をする場合には、犬の健康診断もされるためプラス5000円から2万円程の診察料が必要となります。

集団予防接種もあります。市長村で決められた日時と場所で行われます。これは公園や市の役所前などで受けることができます。

狂犬病の注射を受けると、注射した証明書がもらえます。この証明書を市区町村へ提出すると注射済票が交付されます。交付してもらうためには、交付手数料として550円がかかります。紛失した場合には、再交付してもらうため300円がかかります。

犬を迎える前に必要なアイテムと費用について

色々な犬用のグッズ

New Africa/shutterstock.com

犬を飼う上で事前に揃えておく必要のあるグッズとかかる費用について見てみましょう。犬が少しでも快適に過ごせるように、犬の体格や性格に合ったものを出来るだけ揃えてあげてくださいね。

1.ケージ

ケージがあれば、飼い主さんの外出時やお客さんが家に来た時などに安心できるスペースを作ってあげることができるでしょう。

ケージの種類は、天井から床までが覆われているタイプの物があります。他にも、側面と床のみが囲まれたタイプの物もあります。このタイプは大きさや形を変えられるので、犬の成長に合わせられるために便利です。ただ、天井の部分が空いているので、大型の犬が飛び越えてしまう可能性も考えられるため注意が必要です。

ケージの素材も、金属製、ステンレス、木製など様々です。ケージの大きさは、愛犬の体に合わせたものを用意してあげましょう。少し余裕を持って、動き回ることができる大きめの物を選ぶと良いでしょう。

ケージの料金は、4,000円から高いものでは50,000円ほどです。

2.キャリーケース

動物病院に行く時や、緊急時などにキャリーケースがあると、犬を中に入れて簡単に移動することができるので便利です。

犬にとって安全で負担がなく、安心できるような物を選びましょう。例えば、飛び出し防止リードが付いているか、倒れたり外から衝撃が加わっても変形せずに衝撃を吸収してくれるか、犬にとって危険になりそうな部品が含まれていないか、誤飲するようなものが付いていないかなどを確認して選びましょう。

金額は3000円~10000円程が平均です。

3.トイレ

室内飼いの場合は、室内での犬用のトイレが必要です。

うちの子は外でトイレするから大丈夫と言われる飼い主さんもいることでしょう。しかし、飼い主さんが体調を崩して外に出られない時や、犬が年を取って外出が困難になったという場合には、室内でトイレをさせる必要があります。ですから、飼育当初から室内でも排便ができるようにしつけるようにしましょう。

犬用トイレの価格は、1000円~7000円程です。

4.首輪やリード

外出時に必要となる首輪とリードです。脱走してしまった時にも、飼われている犬だと認識してもらい、どこの犬かを分かってもらうためにも大切なグッズです。

サイズも多種類ありますので、犬の成長によって買い替える必要があります。金額は1,000円~6,000円です。

5.水やエサを入れる器

ペットショップに行くと沢山の種類があって困ってしまうのが、水やエサを入れる器です。

ステンレスのお皿は、落としても割れず軽くて洗いやすいためオススメです。陶器は重さがあり傷がつきにくいので、犬に噛み癖があっても丈夫です。ただし、多少重さがあるので毎日洗ったりするのは大変だという事もあるかもしれません。

プラスチック製の器は安いですが表面に細かな傷が付きやすく、その傷から雑菌が繁殖しやすいというデメリットがあります。

犬は頭ごと器に突っ込んでご飯を食べるので、エサを入れる器の大きさは犬の頭が入るくらいの器を選びましょう。価格は1000円~9000円程です。

6.ドックフード

器を用意できたら、次はドックフードを準備しましょう。ドックフードには、ドライフードとソフトドライフード、ウエットフードと種類があります。それぞれ犬の年齢や、抱えている病気を考慮したもの、ダイエット用などもあります。

特に、家に迎えたばかりの子は緊張してあまりご飯を食べないという傾向が見られます。そのため、今までペットショップやブリーダーなどで与えてきたドックフードをあげる必要があるでしょう。そして、少しずつ慣れてきた頃に、飼い主さんが考えて愛犬に合ったドックフードを与えてあげてください。

ドックフードの価格は、1キロ1000円~5000円程と種類によって料金も異なってくることでしょう。

このように犬を迎えるアイテム代の平均は約2万5,000円です。ただし、あくまでも目安となりますので、犬の個体差によってもこれらの料金は変動する可能性があります。他にも、ブラシなどのケア商品やオモチャなども購入する必要があるでしょう。

犬の飼育費用について

エサを食べている犬

Jaromir Chalabala/shutterstock.com

犬にかかる費用は初期費用だけではありません。犬が健康に安心して過ごすために定期的にかかる費用が発生してきます。費用は犬の個体差によって変わってきますから、参考程度で見てください。

トリミング代

トリミング代は犬種にも変わりますが、月に4,000円~6,000円程です。年間では5万円から6万円程度と見ておいてください。

自宅で飼い主さんが定期的にシャンプーをしてあげたり、少し毛を整えてあげるなど日頃のケアをしてあげるならば費用を少し抑えられるかもしれません。しかし、全身を綺麗に清潔に整えてあげないと病気にかかってしまいますので注意しましょう。

医療費

医療費に関しては、蚊が出てくる時期になると月に一回のフィラリア予防薬年一回の混合ワクチン予防接種狂犬病の予防注射が必要となります。

他に定期検診や、怪我や病気になった時の治療費などがかかります。この分野の平均費用は3万円~6万円です。急な病気や怪我のために、高額な医療費が請求されるという可能性もありますので、万が一に備えてペット保険に入ることをオススメします。

エサ代

エサ代は、1ヶ月の平均金額は2,750円です。年間で考えると、3万円程となります。

こうした費用を全て計算すると、毎月の飼育費用は約1万円となり、1年に換算すると12万円程です。犬の平均寿命は15年~18年と言われていますから、生涯でかかる費用は180万円~216万円程度となります。


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