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犬がコードを噛むのをやめさせたい!理由と対策について解説


犬がコードを噛む理由

物を噛む犬

Gladskikh Tatiana/shutterstock.com

子犬がやんちゃな時期を迎えると、何でも噛んでしまうようになることがあります。力も強くなるので、留守番中に電気コードが噛みちぎられていたなんてことも。愛犬がコードを噛むようになったら要注意です。

そもそも犬がコードを噛むのはどうしてでしょうか?理由が分かれば対策を取ることもできますね。ここでは犬がコードを噛む理由やコードを噛む危険、コードを噛むときの対策について考えます。ではまず、犬がコードを噛む理由をいくつか取り上げてみましょう。

歯が生え変わっていてむず痒いから

子犬の歯が生まれ変わると、口の中がむず痒くなるようです。痒みや違和感を解消するために、何でもいいから噛むようになってしまいます。この時期に電気コードを噛むようになることがあるんです。電気コードだけでなく椅子やテーブルの脚、スリッパや靴、毛布などをひたすら噛み続けるようになったら、歯の生え変わりの時期を迎えているのかもしれません。

子犬の乳歯は生後3週間頃から生えはじめ、2か月もすると生えそろいます。4~5か月ごろになると乳歯が抜けて永久歯に生え変わるようになります。7~8か月ほどで生え変わりが終わるわけですが、この生え変わっている時期に子犬は違和感によっていろいろなものを噛むようになります。

歯が生え変わっている時期に物を噛むのは自然なことです。噛むのをやめさせるよりは噛んでもいいものを与えるほうがいいでしょう。この時期に噛んでいいものと噛んではいけないものをはっきりと教えるようにしましょう。

好奇心が旺盛だから

犬はもともと好奇心が旺盛な動物です。中には好奇心があまりにも旺盛で、なんでもかんでも確認したがる子がいます。散歩で外に連れ出すと、地面の臭いをここぞとばかりに嗅ぐ子がいますよね。散歩コースを決めているのになかなか進んでくれないので、飼い主は困ってしまいます。

犬は好奇心を満たすために鼻や口を使います。鼻でニオイを嗅いで口で噛んでみるのです。特に室内飼育の犬は家の中にある物に興味を示します。冬にこたつを出せば電気コードが気になってしまいます。掃除機をかけていると後ろを動く電気コードが気になります。

最初は鼻でクンクンとニオイをかいでいますが、やがてガブリと噛みつくようになります。噛み心地を確かめながらさらに噛み続けて、最終的にはそのまま噛みちぎってしまう子もいます。

電気コードのゴムの噛み心地がいいことを覚えると、さらに別の電気コードを探して噛むようになるでしょう。好奇心旺盛な子は電気コードを噛むことを遊び感覚で行うようになってしまいます。細いコードから太いコードまで、あらゆるコードを噛んで遊ぶようになるのです。

ストレスが溜まっているから

室内飼育の愛犬はストレスを溜めてしまうことがあります。ストレスを溜めた子はいろいろな問題行動を起こすようになりますが、中には家の中にある物を噛んでストレス発散させようとする子もいます。

少し太めの電源コードはすぐに噛み切ることができないので、ストレス発散には最適です。飼い主が見ていない間に、部屋の中のあらゆるコードが噛みちぎられているということもあるでしょう。

犬は我慢強いとはいえ、人間との暮らしにストレスを感じてしまうことがあるものです。留守番が多いとか飼い主が忙しくて散歩に連れて行ってくれない、普段与えられているドッグフードが合わないとか遊ぶものがないなど、様々な理由でストレスを溜めるようになるでしょう。

コードを噛んで叱られると飼い主に相手をしてもらえたと勘違いして、再び噛むようになる子もいます。

暇だから

留守番の多い子は暇な時にいろいろなイタズラをするようになることがあります。相手にしてくれる飼い主がいないので寂しいのでしょう。寂しさを紛らわすために何かをやりたくなるのです。そんな時に何かを噛むという行動を取ります。部屋の中を歩き回って何か噛むものを探すのでしょう。そして電源コードが見つかると噛み始めます。

弾力があってなかなか噛みちぎることができない電源コードに夢中になり、暇つぶしとしては最高の時間となります。顎の力が強くなると電源コードを噛みちぎることができるようになります。飼い主はお出かけから帰ってくると、噛み切られた電源コードを見て青ざめることでしょう。

犬がコードを噛むのはなぜ危険?

感電の危険

ssuaphotos/shutterstock.com

どのような理由があろうと、電源コードを噛むことには危険が伴います。どのような危険があるのか、いくつか挙げてみましょう。

出火

留守中に愛犬が電源コードを噛んで出火させてしまうということがあります。電気コードは銅線同士が接触しないように絶縁被覆で覆われています。犬が噛むことによって絶縁被覆が損傷すると、銅線同士が接触して電流が流れてしまうのです。まわりに火が付きやすいものがあると、出火して火事になってしまうという危険があります。

神戸市のホームページによると、飼い主の外出中に犬がドライヤーのコードを噛んだために、電源線がショートして火災が発生した事例があったとのことです。ショートの際に火花がこたつ布団に引火してしまいました。家財が若干焼損した程度で済んだそうですが、発見が遅れてたら全焼していた可能性もあります。

留守中の犬のいたずらによる火災の事例は後を絶ちません。電源コードだけでなく、携帯電話の電池パックを噛んで出火させてしまったという例もあります。犬を留守番させるときには電源コードはもちろん、電化製品を噛まないように注意する必要があります。

感電

神戸市のホームページに掲載されていた、犬がドライヤーのコードを噛んで出火させてしまったという事例ですが、この犬はコードを噛んだ状態で死んでいました。コードを噛んだ時に電流が体内を流れて感電してしまったと考えられています。

このように犬の命にかかわる最悪の事態に発展してしまうことがあるので、電源コードを噛むことは絶対にやめさせなければなりません。

電源コードのそばでぐったりしている場合は愛犬が感電している可能性があります。愛犬が感電している場合は直接触れてはいけません。失禁したおしっこで床が濡れているかもしれませんが、おしっこも帯電している可能性があるので触らないように気をつけてください。まずはブレーカーを落として電源コードをコンセントから抜きます。

プラスチックやゴムなど、電気を通さないものを使って犬を横向きに寝かせてください。呼吸がしやすいような姿勢にしてから、できるだけ早急に動物病院に連れて行きましょう。感電した後に落ち着いているかもしれませんが、肺水腫になる可能性もあるので動物病院に連絡して指示に従うことが大切です。

噛み切ったコードのカスを飲み込んでしまう

犬の誤飲による事故も少なくありません。電源コードを噛み切っている時に間違って飲み込んでしまうことがあります。小さなカスであれば数日後にウンチと一緒に出てくることがありますが、胃の出口は小さいので飲み込んだコードの大きさによっては詰まってしまうことがあります。場合によっては命にかかわることもあるので注意が必要です。

コードが使い物にならなくなる

当然のことですが、犬が電源コードを噛んだ場合は使用するのをやめてください。銅線同士が接触しているかもしれませんし、接触寸前の状態かもしれません。コードが使い物にならなくなるので、愛犬が噛むことがないように対策することは不可欠です。


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