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猫の足音がしないのはどうして?それには猫の肉球の役割が関係していた!


猫が足音をたてないで歩ける理由

歩く猫たち

cynoclub/shutterstock.com

猫を飼っている方であれば、気づいたら愛猫が後ろにいた!という経験をしたことがありませんか?猫は歩くとき足音がしないため、度々驚かされることがあるものです。

なぜ猫が足音をたてないで歩くことが可能なのでしょうか?猫が足音をたてないでそっと歩いたり走ったりすることができるのは、猫の足の裏の毛の生えていない部分、つまり「肉球」が関係しています。

おそらく多くの方が、猫の肉球を触ったことがあるのではないでしょうか。猫の肉球はとても柔らかく、”肉球フェチ”という言葉があるように触り心地もバツグンです。

実はこの肉球は猫の足のクッションの役割を果たしています。高い所から飛び降りたりジャンプしたりするときに衝撃を抑え、歩いたり走ったりするときは音を吸収するなどの働きをしています。

また猫の爪は出し入れが自由に行えるため、猫は爪をしまって歩くことで、足音をたてずに歩けます。つまり猫が足音をたてないで歩けるのは、肉球と出し入れが自由にできる爪の働きが関係しているのです。

足音を出して歩くこともある?!

猫は肉球と自由に出し入れできる爪の構造のおかげで、足音を出さずに歩くことができますが、足音が出てしまうケースもあります。

たとえば猫が遊んでもらいたい時などはフローリングを爪でガリガリさせて足音を出し、飼い主さんの注意をひこうとすることがあります。また、猫が太り過ぎてしまうと、爪を自由に出し入れする機能が働きにくくなり、音が出てしまうことがあります。

猫の肉球の役割とは

猫の肉球

Laura Bartlett/shutterstock.com

猫の肉球には、猫が生活していく上で欠かすことができない役割がたくさんあります。とても高機能な働きをしているので大切にする必要があります。では、猫の肉球の役割について紹介します。

足音を消して敵に近づく

敵に気づかれずに近づくためには、足音を消すことが常識です。猫は歩くときに肉球を膨らませることで、足音をたてないで歩くことができます。

フローリングでも滑らない

よく滑るフローリング材が愛猫の足腰の負担にならないかしら?と心配している飼い主さんもいるかもしれません。でも安心してください。猫には滑り止めの役割がある肉球があるので、走っても滑って足腰を痛める危険性はありません。

衝撃を吸収できるクッションの働き

多くの猫は自分の何倍もある高さをジャンプしたり、飛び降りたりすることを簡単に行っています。

室内で飼育されている猫でもかなり運動能力が優れていますが、野生の猫はそれを上回る運動能力を備えています。屋根や壁、塀などかなり高い所からの着地も余裕です。

なぜなら、肉球が着地の際に衝撃を和らげるクッション材のような働きをしてくれるからです。そのため怪我などのリスクもほとんどありません。

体温の調整

人間の場合、運動や気温が上昇して体温が上がった時、汗を出して体温を調整します。しかし猫の体には人間のように汗腺があちこちにあるわけではありません。汗を放出できる部位は唯一肉球だけです。猫の肉球が湿っていたら、猫が汗を出して体温を調整している証拠です。

危険をキャッチしている

わたしたちが触り心地がよくて何気に触っている肉球はとても多機能です。良くみると肉球からはセンサーのような毛が生えています。この毛は歩いているときに危険を素早くキャッチし、事前に回避する役割を果たしています。

獲物やオモチャのキャッチをサポート

猫の肉球は程よく湿っているため、獲物やオモチャなどを上手にキャッチすることが可能です。逆を言えば、もし肉球が乾燥していると上手にキャッチすることができないこともあります。

グルーミングのサポート

猫は起きている時間のほとんどはグルーミングをしているほど、とてもキレイ好きな生き物として知られています。体を丸めて自分の被毛をキレイに舐めている姿を日常的に見かけるのではないでしょうか。

ただ、猫は自分の顔を舌を使ってグルーミングすることはできません。そこで活躍するのが肉球です。肉球を舌で湿らせて顔を洗うしぐさをしながら、顔に付いているホコリやゴミなどを取り除いています。

生活環境で変わってくる肉球の硬さ

肉球を触った時の柔らかい感触は気持ちいいですよね。でも実は、猫の生活環境によって肉球の触り心地が違うことをご存知でしたか?

完全室内飼いされている猫の場合、地面に直に足を付ける習慣がありません。そのため、キレイで柔らかい肉球を生涯にわたって維持することが可能です。一方、外猫や屋外へ出かける習慣のある猫は、硬い土や熱いアスファルトの上などをいつも歩いているので、それに合った表面が硬くて厚い肉球になっていきます。

室内飼いでも肉球ケアをしよう

家の中で生活している飼い猫の場合、ぷよぷよした感触に肉球が魅力的ですが、その柔らかさが危険を招くことがあります。

家の中だけで生活をしているとしても、危険なものが床などに置いてあると、猫が肉球を怪我してしまうリスクが高まりますので、愛猫が肉球を怪我しないように気を付けてあげましょう。

猫の肉球ケア方法とは

爪を切る猫

RJ22/shutterstock.com

猫の体の中で大切な役割をしている肉球は、どのくらいの頻度でケアしてあげる必要があるのでしょうか?

猫はセルフグルーミングをする際、肉球も一緒に舐めてキレイにしているので、完全室内飼いの猫の場合は飼い主さんが頻繁にケアをしてあげる必要はありません。肉球を見て”ちょっと汚れているかも・・”と感じたら、ウエットティッシュなどで軽く拭いてあげる程度で大丈夫でしょう。

冬の時期はエアコンやストーブなどで空気が乾燥しがちなため、猫の肉球も水分が失われがちで乾燥しやすくなっています。

肉球が乾燥していると触り心地が悪いことはもちろん、滑り止めなどの役割も機能しなくなってしまうので、専用のクリームを使って潤いを与えてあげましょう。その際マッサージを一緒にしてあげるのもおすすめです。

猫肉球専用のクリームを使ってケアしてみよう!

愛猫の肉球が乾燥していたら、ひび割れなどのトラブル予防のために専用のクリームを塗ってケアしてあげましょう。

人間用のハンドクリームは、アロマやハーブの成分などなど猫に害を与えるもの配合されているものもあるので、使用することはおすすめではありません。ペットショップなどで販売されている、猫の肉球専用のクリームを使ってケアされることをおすすめします。

万が一どうしても猫の肉球専用クリームが見つからない場合は、食用のエキストラオリーブオイルで代用することも可能です。オリーブオイルをほんの数滴、自分の指や手のひらに垂らして、愛猫の肉球に優しく塗ってあげましょう。

クリームなどを肉球に塗るときは、愛猫が寝ていたりくつろいでいたりするときなど、肉球が見えているタイミングにそっと塗るのがおすすめです。抱っこするとか手足をしっかり握るなどして構えてしまうと嫌がるので注意しましょう。

肉球マッサージで健康チェックも!

猫の肉球をマッサージする時は、まず肉球の間にゴミが挟まっていないか、汚れがないかなどを確認しましょう。

その後クリームを優しく揉み込むように肉球をマッサージしていきます。強い力をいれずに優しくマッサージするなら、血行がよくなります。人間同様、猫の肉球にもたくさんツボがあるので、マッサージをしてあげることで刺激になり、健康維持につながるでしょう。

また、肉球で猫の体調を知ることもできます。たとえば熱があるときは肉球も熱くなりますし、貧血気味のときは肉球の色がいつもより薄くなるなど、肉球を確認することで健康状態を知れるので、病気の早期発見にもつながります。

肉球の乾燥対策をしよう

肉球は、特に冬の時期に乾燥しやすくなります。乾燥対策として、暖房を使用するのと同時に、加湿器も一緒に使用してみるのはどうでしょうか?

猫に適した環境は湿度が50~70パーセント程度と言われていますので、加湿器がない場合は洗濯物を室内干しにするとか、お湯を沸かして置いておくことでも心地よい環境を提供することができます。

また加湿器を選ぶ際には、熱い蒸気が出るスチームタイプの購入は控えるようにしましょう。なぜなら猫が蒸気に興味を持ち、やけどなどのトラブルを招く危険性があるからです。

肉球の乾燥対策としてクリームを使った保湿に加え、室内の加湿対策をするなら、肉球の乾燥やひび割れの予防につながるでしょう。乾燥対策をしていてもひび割れをしてしまった場合は、症状が悪化する前に動物病院を受診するようにしましょう。

長毛種は肉球の毛のカットをしよう

長毛種の猫を飼っている場合、肉球の間から毛が伸びて肉球を邪魔していることがあります。猫の肉球は滑り止めの役割もありますが、毛が伸びているとストッパーとしての機能が効かなくなってしまい、滑るなど思わぬ事故や関節炎などを招く原因となります。

特に長毛種の猫を飼っている方は、愛猫の肉球の間の毛を定期的にカットすることを忘れないようにしましょう。

爪のチェックも大事!

猫は喧嘩をするときや木登りをするとき、爪とぎをするときなどに爪を出します。自由に出し入れが可能な猫の爪ですが、猫の肉球を優しく押すと爪が出てきます。

特に室内飼いの猫の場合、爪のケアをしっかりしていないと爪が肉球に刺さってしまう可能性があります。ですから愛猫の爪を定期的にチェックし、伸びているようなら爪切りをしてあげるようにしましょう。


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