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猫も寝ぐせがつく?猫の寝ぐせの原因と直し方を紹介します!


猫も寝ぐせがつく?

寝ぐせがついた猫

Nils Jacobi/shutterstock.com

寝ぐせのついた猫をみたことがありますか?わたしたち人間は髪に寝ぐせがついてしまうことがあります。寝ぐせがつきやすくて悩んでいる人もいますね。急いで外出すると寝ぐせに気付いていなくて、後から恥ずかしくなることもありますね。

猫にも寝ぐせがつくことってあるのでしょうか?もし猫に寝ぐせがあったら可愛らしく思いますが、できるとするならばどうして寝ぐせができてしまうのでしょうか?可愛らしい猫の寝ぐせと原因、改善方法についてここでは取り上げます。

猫にも寝ぐせがつく

人間と同様、猫にも寝ぐせがつきます。

人間の寝ぐせは髪の毛に限りますよね。当然ですが、寝ぐせがつくほどの毛は頭にしかありません。しかし猫の場合はもっと大変です。身体全体が被毛に覆われているので、身体のあちこちに寝ぐせがつく可能性があります。

人間は頭だけに気を配ればいいのですが、猫は身体全体に気を配らなければいけません。寝ぐせが出来てしまうと、せっかく美しいスタイルをしていても、どうしても間抜けさがぬぐえません。可愛らしさを求めるのであれば、そのままでいいかもしれませんが(笑)

寝ぐせはどうしてできるの?

猫の寝ぐせはどうしてできるのでしょうか?基本的な寝ぐせの仕組みは、被毛が渇いていないことが原因だと言われています。

何らかの原因で被毛が濡れることってありますよね。シャンプーの後や雨に打たれた後、また水を飲むときに失敗して被毛の一部が濡れることもあります。

濡れた被毛は時間を置くことで徐々に自然乾燥していきます。実はこの時に「水素結合」というものが起きているのです。

水素結合は対象をその形で固定しキープする力があります。被毛が乾燥すると水素結合が起こり、その時の形状で固まるのです。ちなみに被毛が濡れている時には水素結合がなくなります。

被毛が自然な状態のときに乾燥していくなら、いつものスタイルで固まります。一度固まると多少の圧力が加わったところで元に戻るので、寝たり座ったりしてもいつものスタイルをキープできます。

しかし、被毛が乾燥していく時に被毛が折れ曲がったり変な方向を向いていたりするなら、その形で固定されるようになります。固定されてしまうと重力に逆らってもその形を維持しますので、とってもおかしな外見になってしまうのです。

寝ている時は同じ体勢でい続けることが多いので、被毛が変な形で固定されやすく、いわゆる「寝ぐせ」となってしまうのです。

可愛い!?猫の寝ぐせのバリエーション

ひげが折れた猫

Valeri Potapova/shutterstock.com

猫を飼っていると、猫の寝ぐせのバリエーションに驚かされるかもしれません。身体全体に被毛が生えているので、人間とは異なり、寝ぐせのバリエーションがとっても多いのです。面白い寝ぐせも付きやすく、思わず写真に撮りたくなってしまうほどです。

ほっぺたがペタンコに

きっと、顔を地面につけて長時間寝ていたのでしょう。片方のほっぺたがペタンコになっています。猫の種類によっては頬の被毛がフワフワしている子がいます。そうした猫は変化がはっきりと見えやすいでしょう。

片方の頬はいつも通りにふんわりしているのですが、もう片方は顔が削れたかのように絶壁になっています。顔のバランスも明らかにおかしいので思わず笑ってしまいたくなりますね。

立派なひげが折れている

猫たちのチャームポイントと言えば、立派なひげです。口もとのひげや目の上に生えている眉毛などがこれに当たります。このひげたちはとっても繊細で大切な役割をもっているのに、折れ曲がってしまうことがあるようです。

片方のひげが途中から90度に折れてしまうこともあります。自慢の立派なひげが台無しです。猫のひげは通路の幅などを測る機能があるそうですから、生活に支障をきたしそうですね。

怒髪冠を衝く!?

怒り心頭という感じです。頭の被毛が重力に逆らって天を向いています。頭を逆さまにして寝ていたのでしょうか?しっかりと固まった頭の毛は迫力満点です。

相手を威嚇するためにはこういうスタイルもアリかもしれませんね。しかし、ちょっと逆立て方を失敗するなら間抜けなぼさぼさ頭になってしまいます(笑)

爆発に巻き込まれたみたい

単なる寝相の問題ではないかもしれません。身体全体の被毛が爆発したように飛び散っています。すべての被毛がボサボサでいろんな方向を向いているのです。

まさしく爆発に巻き込まれた後の猫ちゃんのようです。なかなか迫力もあって可愛らしいです。身体の一部がハネたり折れたりするよりは、統一感があって良いかもしれません(笑)

猫の寝ぐせの要因となるのは何?

寝相が悪い?

Valeri Potapova/shutterstock.com

「うちの猫は寝ぐせになりやすい」と感じている飼い主さんもいることでしょう。確かに寝ぐせになりやすい猫は存在します。いつも寝ぐせがついていたり、寝ぐせが目立ちやすかったりするのです。

でもいつもボサボサだとかっこ悪いですよね。寝ぐせがつきやすい要因にはどんなものがあるでしょうか?

シャンプー後の乾燥が不十分

寝ぐせがどうしてつくのかをご説明しましたが、多くの場合は濡れた被毛をそのままにしていることが原因です。自然乾燥に任せてしまうなら、その間の姿勢によって被毛にくせがついてしまいます。

特に多いのは、シャンプー後の乾燥が不十分だということです。猫のシャンプーは数か月に一度を推奨していますが、シャンプーした次の日はボサボサになっていることがあるでしょうか?せっかくシャンプーしたのにボサボサだとガッカリですよね。

シャンプー後は自然乾燥させるべきではありません。しっかりとドライヤーを使って乾燥させましょう。猫の顔に直接温風を当てないようにすれば嫌がることも無いでしょう。

乾燥させるときは、被毛の根元がしっかりと乾いているか確認するようにしましょう。表面は乾いていても根元に水分が残っているなら、根本から折れて固定されてしまいます。

毛質

癖になりやすい毛質というものは確かに存在します。特に柔らかくて長い毛は目立ちますから、ちょっとくせがつくだけで全体的なスタイルに大きく影響してしまいます。元々の毛質は基本的には変わりません。ただし、年齢やトリミングによって毛質が変わることもあるようです。

寝相が悪い

当然ですが、寝相が悪ければ寝ぐせもつきやすいです。猫は丸くなって寝ることが多いですよね。そのような姿勢は、目立ちやすい頭や背中に寝ぐせがつくことがありません。

しかし寝相が悪い猫はそうはいきません。バンザイしたように手足を伸ばしたまま仰向けになったり、エビぞりのようなアクロバティックな姿勢で寝てしまったりする子もいます。寝相が悪ければ悪いほど、寝ぐせも付きやすくなるでしょう。

寝る体勢が変わらない

寝る体勢が全くかわらない猫も寝ぐせになりやすいとされています。猫でも人間でも通常は寝ている時に寝返りを打つものです。意識しなくとも体制を変えることで、一定の姿勢が続かないようになっているのです。

しかし猫の中には同じ姿勢をキープし続ける子もいます。猫は寝る時間が長いだけに、被毛もくせになりやすいはずです。

湿度が低い

湿度も大きく影響します。乾燥しやすい環境だと猫の髪の毛もパサパサになりやすく、寝て起きたあともボサボサになりやすいのです。特に冬などは湿度が低いので、注意が必要です。室内で飼育しているのであれば、加湿器などを使って上手に調整しましょう。

栄養不足

被毛の状態にも注目しましょう。被毛にハリがなかったりパサついていたりするなら、ボサボサになりくせも付きやすくなるでしょう。被毛への栄養が少ないとこうなりがちです。

猫の被毛にはビタミンやタンパク質などの栄養が不可欠です。猫の食生活が偏っているなら、栄養不足となって被毛や皮膚がパサつき始めます。「全体的にボサボサしてきたな」「被毛の艶が無いな」と感じるなら、まずは栄養をしっかりと与えているか考えるべきです。

腸内環境の悪化

猫の腸内環境の悪化も被毛の状態に影響を与えます。被毛がパサパサしているなら、お腹の調子が影響しているのかもしれません。腸内環境が悪化するなら、栄養吸収率が悪くなります。また、免疫力が低下するので外部からの攻撃に弱くなります。

外部にさらされている被毛や皮膚が悪影響を受けますし、内部から頑丈な被毛を作るための栄養も不足しがちになります。腸内環境の悪化は下痢や軟便、口臭などからも判断できます。

ストレス

ストレスはすべてのトラブルの原因ですね。猫がストレスを抱えているなら、それが被毛にも悪影響を与えます。猫にストレスがかかっていないか考えましょう。騒音や猫や飼い主さんからのプレッシャーが無いでしょうか?新しい環境に慣れていないときもストレスを抱え込みやすいはずです。

ストレス発散がうまく出来ているかも考えましょう。十分に運動したり遊んだりできているでしょうか?飼い主さんとのコミュニケーションは大切です。

老化

どんなに美しい被毛を持ち合わせていても、老化には勝てません。高齢化するにつれて、被毛のコシや艶は無くなっていきます。ボサボサとした毛質になりやすいですし、寝ぐせのようにくせにもなりやすいでしょう。年齢を重ねると猫自体の動きも鈍くなります。毛づくろいなどの頻度も低くなりますから、寝ぐせが直らないのもしょうがないかもしれません。

病気

寝ぐせやボサボサ被毛の背後には怖い病気が隠れている場合があります。特に内臓にトラブルがあるかもしれません。食欲がなくなったり元気がなくなったりするなら、様子を観察しましょう。病院に連れて行って診察を受けるのをおすすめします。


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