犬は口をくちゃくちゃすることがある
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犬が口をくちゃくちゃと動かしている様子を見たことがあるでしょうか。愛犬を大事に思っている飼い主さんであれば、犬の小さな仕草でもその理由が気になってしまいますよね。この行為には何か意味があるのでしょうか?ちょっと気になるけど、深く考えたことが無い人も多いかもしれませんね。今回は犬が口をくちゃくちゃする理由を紹介します。
小さな仕草にも注意することは大事
口をくちゃくちゃするというのは、人間でもするような仕草なので、特に気に留めていない人も多いでしょう。愛犬のことをもっと知りたい、小さな仕草でもその理由を知りたいと思っている人もいますね。きっかけはその程度で構いませんが、愛犬の仕草の理由を知ろうとすることはとっても大切です。どうしてでしょうか?
何故なら、愛犬の小さな仕草には大きなトラブルが隠れている場合があるからです。口をくちゃくちゃする理由にも大きなトラブルが隠れている場合があることをご存知でしたか?
特に、普段はあまり見かけない仕草を頻繁にするようになったなら、その変化には敏感であってくださいね。
これから犬が口をくちゃくちゃする理由を7つご紹介したいと思います。可愛らしい理由から、困ってしまう理由までご紹介できるでしょう。
犬が口をくちゃくちゃする理由①:何かを食べている
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犬が口をくちゃくちゃするのは、何かを食べているからかもしれません。ドッグフードを与えた時にそれを食べているのは当然ですが、そうでない時にも、何かを食べていたりするかもしれません。
どんな状況?
犬はとっても賢い動物です。自分の身を危険に晒すことは滅多にありません。ですから、落ちているものを手当たり次第に食べてしまうことはほとんどありません。
それでも、飼い主さんが意図しない何かを食べてしまうことはあり得ます。例えば、お家の中には、飼い主さんたちの食事の時間には、たくさんの美味しそうな食べ物が並ぶのではないでしょうか?飼い主さんがしならいうちにつまみ食いされている可能性もあります。
つまみ食いしてしまうワンちゃんは、もう少ししつけが必要ですね。
家の中の食物には注意
安全なものをちょっと食べられてしまったら、「やられた……」なんて気持ちで済みますが、お家の中には危険なものがあることも忘れてはいけません。
例えば、害虫駆除用の毒エサなどは危険です。物によっては甘い香りや味が付いていますが、毒性が強いので愛犬が食べたり舐めたりしないようにしなければいけません。
他にも、人間には問題の無い食物でも、犬には有毒となるものがあります。タマネギやチョコレートなどは有名ですよね。生のタマネギが転がっているからといって自分からかじることはほとんどないでしょう。
それでも、タマネギが使用されたスープや食事などは美味しそうな香りです。思わず食べてしまってから中毒症状を引き起こすこともあります。
チョコレートなんかは甘くておいしいので、犬が食べないよう出しっぱなしには注意したいものですね。
もし、犬がくちゃくちゃと口を動かしているのを発見したなら、何を食べてしまったかすぐに確認するようにしましょう。場合によっては病院に連れて行かなければいけませんからね。
犬が口をくちゃくちゃする理由②:異物が口の中にある
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何か食べている場合と似ていますが、それが食べ物でない場合もあります。噛み切れなかったり、消化できなかったりするのでくちゃくちゃしているケースです。
どんなものが入っていることがあるの?
色々な異物が口に入っている可能性があります。例えば、ビニールやティッシュ、ゴムなどです。与えたおもちゃを食いちぎって、その破片を口の中で転がしている場合もあります。
異物が口の中にいれてくちゃくちゃしている段階であれば、まだ安心です。すぐに口の中から取り出してあげましょう。
大変なのは、飲み込んでしまった場合です。異物のほとんどは消化されることがありません。サイズが大きくうんちとして排泄されない場合も多いのです。
最近では、野生動物のお腹から大量のビニール袋のかたまりが出てきたことが話題となりました。飼い主さんは自分の家で同じようなことにならないように見張っていなければいけませんね。お腹を切開して取り出すなんて避けたいものです。
なんでも口に入れる癖を無くそう
なんでも口に入れてしまう犬はいるものです。特に好奇心旺盛な性格をしている犬は要注意です。また、幼いころにはその傾向が強く、なんでも口に入れてしまいがちです。人間の赤ちゃんにもそんな傾向がありますよね。
愛犬が幼いときに、異物を口に入れる傾向があると分かったら、しっかりとしつけてあげることが大切です。放っておくと大きくなってもその癖が治らず、いろんな異物を食べてしまう可能性があります。
今まではそんな癖が無かった犬でも、高齢になっていきなり口になんでも入れるようになる場合もあります。高齢犬は鼻や目の力が衰えます。食べ物かどうかの判断が難しくなるのです。
加えて、認知症を発症する可能性もあります。認知症になった犬はいくらでも食べようとしたり、異物でも口に入れようとしたりするものです。愛犬に認知症の傾向がでたなら、口のくちゃくちゃに気を付けるようにしましょう。
犬が口をくちゃくちゃする理由③:寝ているとき
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寝ている時に口がくちゅくちゃと動いている場面を見たことがあるでしょう。人間でも見かける場面ですね。
むにゃむにゃしている
人間は寝ているときにむにゃむにゃと口が動くことがあります。これは一般的には歯ぎしりの一種として考えられているようです。歯ぎしりは眠りの質が関係していると言われていて、眠りが浅い時やストレスが溜まっている時に口を動かすことが多いようですね。
他にも夢などが関係しているともいわれています。夢はレム睡眠の時に脳が働いていて見るものだと言われていますね。
どちらにせよ、睡眠のその時の質によって口が動くようです。
犬も人間のように、寝ている時に口をむにゃむにゃすることがあります。こうした仕草が絶えず起こっているなら注意が必要ですが、たまにするくらいであれば、自然なものなので、特に気にする必要はないでしょう。
もしかしたらごはんを食べている夢を見ているのかもしれませんしね。
夢の中でごはんを食べているの?
犬が寝ている時の口の動きを見ていると、犬も夢を見るのだろうかと考えることがありますね。
犬から感想を聞くことが出来ないので、実際のところは分かりません。しかし、犬も人間と同じようにノンレム睡眠とレム睡眠があるようです。
犬の眠りの質はそのほとんどが浅く、レム睡眠が長いと言われています。夢を見やすい状態にあるので、仮に夢を見ていたとしても何ら不思議ではありません。