もふもふは猫の魅力の一つ
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猫ちゃんの魅力を上げればきりがありません。しなやかな体やつぶらな瞳はもちろん、俊敏性やピンと立った耳、可愛い肉球、おねだりする時の声、ツンデレな所など、いくらでもあげることができます。
しかし今回注目したいのは猫の被毛の触感の良さについてです。猫の被毛の魅力を表す言葉としてよく使われるのが「もふもふ」です。しなやかな体にたくさんの被毛がついている猫ちゃんの体を触っていると、とても気持ちがいいですよね。もふもふ感を称えて、「もふりたい」という言葉が使われることもあります。
「もふりたい」とは、猫などふさふさの被毛を持っている対象に「顔をうずめたい」とか「触りたい」という衝動を意味する言葉です。こんな言葉も使われるほど、もふもふの被毛は猫の代名詞的存在になっています。
とはいえすべての猫が同じようにもふもふなわけではなく、被毛の種類が同じわけでもありません。猫の被毛は大きく分けてシングルコートとダブルコートに分けることができます。それぞれの被毛は以下のような特徴があります。
・シングルコート
シングルコートは被毛が一重構造になっています。一重構造なので抜け毛は少なめです。ある程度は落ちますがそこまで気になるほどではありません。ただし長毛種の場合は毛玉や臭いが発生しやすいので注意しましょう。
・ダブルコート
ダブルコートは二重構造の被毛です。上の毛と下の毛が重なっていますが、このタイプは春や秋に換毛期があります。換毛期には下の抜け毛が多く、手入れを怠ると毛玉の問題や通気性の悪化による皮膚病問題などがあるので注意が必要です。ちなみに猫ちゃんの中には3重構造の毛(トリプルコート)を持っている猫もいて、その肌触りはとても滑らかで柔らかいです。
猫がもふもふな理由
猫がもふもふな理由、つまり被毛が心地よいのにはいくつかの理由が考えられます。例えば以下のような理由です。
・被毛が密着している
猫の毛の密度は高く1本1本がとても細かいのが特徴です。上の毛が0.04~0.08mmほどしかなく下の毛は0.025~0.04mmとさらに細かくなっています。このような極細の毛が一つの毛穴から大量に生えているので密集率はかなり高いです。この密度の濃さが猫ちゃんのもふもふ度合いを高めています。
・悪天候から身を守るために毛皮が多い
家猫の祖先はヤマネコと言われていますが、ヤマネコはこれまで厳しい自然環境の中で生き抜いてきました。 寒さから身を守るためには被毛が十分にないといけません。
そのため猫ちゃんには被毛が多くもふもふしていると考えられます。私たち人間も冬の時期にはマフラーや起毛がたっぷりの服を着て身を温めます。同じように猫も被毛で体をバリアしているのかもしれません。もちろん猫と一口に言ってもいろいろな種類の猫がいて、中にはそれほど被毛が多くないタイプの種類もいます。
・皮膚が柔らかい
猫は被毛だけでなく体全体が柔らかいのが特徴です。軽やかで滑らかな動きをしたり、体を自由自在に動かしているのを見ると体が本当に柔らかいのが分かりますが、このような柔軟性のある体のおかげで皮膚もやわらかくもふもふしていると言えます。
もふもふな猫の種類
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ネコちゃんには短毛種もいれば長毛種もいますが、もふもふな猫は長毛種です。ここからは、特にもふもふな猫の種類をいくつか紹介していきましょう。長毛種の猫としては以下のような種類があげられます。
- メインクーン
- ラグドール
- ソマリ
- アンゴラ
- ペルシャ猫
- ノルウェージャン・フォレスト・キャット
- ヒマラヤン
- ラグドール
どれも人気があって有名な猫ばかりですが、この中でも特にもふもふな猫をいくつかご紹介しましょう。