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名称:ブルマスティフ
性格:威勢がよく用心深い。忠実。
寿命:8~10歳
体重:41~59kg
体高:61~68.5cm
毛色:ブリンドル、フォーン、レッド
値段相場:希少犬種のためペットショップ不明、ブリーダー25~35万円、ブリーダー直販のペットショップ25~35万円
ブルマスティフの性格
犬の品種の認定をはじめ、犬種標準の指定を行うジャパンケネルクラブ(JKC)によると、ブルマスティフは19世紀の中頃、夜間の番犬として作出されました。作出に使用されたブルドッグとマスティフから名前が付けられています。
ブルマスティフは勇ましい外見をしていますが、優しく忠実で、素直な性格をしています。家族にはすり寄って甘え、献身的に従ってくれます。反面、縄張り意識がとても強いこともあり、不審者には勇敢に立ち向かう一面があります。過去には軍用犬として用いられていたこともあり、冷静な判断力にも優れています。
ブルマスティフのメスは体格も小さく、オスよりも大人しい性格です。オスはメスよりも体格が大きく、活発で攻撃性も持ち合わせています。ブルマスティフは大型犬に分類され、あごの力が非常に強い犬種です。警戒から他者を攻撃してしまわないよう、子犬の頃からのきちんとしたしつけが必要不可欠になるでしょう。
外見がとてもよく似た犬種に、作出の元となった「マスティフ」がいます。どちらもイギリスで生まれ、愛情深く甘えん坊な点、番犬として優れている点などが共通しています。マスティフには沢山の種類があり、ブルマスティフよりも大きくなるマスティフ種もいます。
ブルマスティフの平均寿命
ブルマスティフは大型犬です。大型犬はほかの小~中型犬に比べると寿命が短く、ブルマスティフの平均寿命も8~10年といわれています。
大型犬は腰や関節、皮膚への負担がかかりやすいため、飼育環境に注意することで平均よりもう少し寿命が延びる場合もあるでしょう。
ブルマスティフの平均体重
ブルマスティフの平均体重は41~59kgです。個体差はありますがオスのほうがやや大きく成長するため、メスであれば41~50kg、オスは50~59kgが理想体重です。
ブルマスティフの平均体高
ブルマスティフの平均体高は、メスは61~66cm、オスは63.5~68.5cmです。筋肉質な犬種で、成犬になると全身ががっしりとたくましくなります。
ブルマスティフの毛色(カラー)
ジャパンケネルクラブで認められている毛色は、ブリンドル、フォーン、レッドです。
すべて単色で混じりけがなく、鮮明でなければなりません。胸元以外の白い斑点は認められません。また、マズルはブラックであることが必須とされています。
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- ブリンドル
- フォーン
- レッド
ブルマスティフが成犬になるまでの期間
小型犬や中型犬が約1年で成犬になるのに対し、大型犬はもう少しゆるやかに成長します。約15~18カ月で成犬となりますが、ブルマスティフは完全に体ができあがるまでに3年かかるといわれています。
※成犬とは身体的な成長が止まることです。
ブルマスティフの鳴き声
基本的に穏やかな性格をしているため、やたらに吠えることは少ないです。
しかし、防衛本能や縄張り意識が強いため、不審者を見つけると強く吠える場合があります。見た目からも威圧感を感じられやすいので、他者に吠えないようきちんとしつけておきましょう。
ブルマスティフがかかりやすい病気
ブルマスティフの子犬がかかりやすい病気病名 | 時期や症状 | 治療費 |
---|---|---|
レッグ・カルベ・ペルテス病 | 3~9カ月の若い頃に起こりやすい。大腿骨頭に血が流れずに組織が破壊され、進行すると歩けなくなる。足を引きずる、歩きづらいなどの症状がみられる。 | 約20万円 |
股関節形成不全 | 大型犬の成長期に多くみられ、遺伝のほか、環境が原因であることもある。股関節の形成がうまくいかず、足を引きずるなどの症状がみられる。 | 約40万円 |
病名 | 時期や症状 | 治療費 |
---|---|---|
胃捻転 | 食べ物やガスなどで膨らんだ胃がねじれてしまう。吐こうとしても吐けない、苦しがるなどの症状がみられる。 | 約20万円 |
耳の炎症 | 外耳炎や耳かいせんなど。垂れ耳は通気性が悪く、ムレ、汚れが溜まるなどが原因でおこる。いつも頭を振る、かゆがる、耳をひっかく、悪臭などの症状がみられる。 | 約2万円 |
※症状や病院によって金額は変わってきますので、かかりつけの動物病院で確認してください。
ブルマスティフは高温多湿に弱く、気温が22~23度、湿度が60%を超えてきたら熱中症に注意する必要があります。暑い時期の散歩は日の高い時間を避け、早朝や夜に行いましょう。エアコンのない締め切った室内や車内なども、熱中症を引き起こす原因になります。
ブルマスティフの体臭
ブルマスティフは垂れ耳や顔のしわが特徴の犬種です。重なり合った皮膚や垂れ耳は通気性が悪く、毎日しっかり拭くなどのケアをしないと、独特の悪臭となる可能性があります。
また、よだれも多いので放っておくと臭いの元となります。
ブルマスティフの飼い方
ブルマスティフは大型犬ですが、縄張り意識が強く高温多湿に弱いため、エアコンの利いた室内飼いが向いています。運動量も多く必要となり、30分以上の散歩が1日2回必要です。時間に余裕のある家庭でなければ、飼うのはやや難しいでしょう。
大型犬は腰や関節に負担がかかりやすいため、フローリングは滑らないよう工夫が必要です。マットや絨毯を敷くのもおすすめです。
ドッグフードの量・回数
大型犬に適した消化の良いものを与えます。筋肉や体格を維持するため、たんぱく質が豊富なものを選ぶとよいでしょう。股関節形成不全になりやすいため、グルコサミンなどの関節に良い成分もおすすめです。
フードの種類によって給餌量は異なりますが、子犬の場合は1日摂取量を3~4回に分け、ふやかして与えます。成犬になれば基本的は1日2回になりますが、大型犬は胃捻転になりやすいため、可能なら3回に分けて与えても良いでしょう。
肥満になると関節や腰に負担がかかるため注意が必要です。
食べさせてはいけないもの
犬が食べてはいけない食べ物 | ネギ類全般(にんにく、ニラ、玉ねぎなど)・ぶどう類全般・チョコレート・キシリトール・生の魚介類(魚、イカ、タコ、エビ、カニ)・鶏の骨・アボガド・ナッツ類全般 |
犬は避けたほうがいい食べ物 | ほうれん草・生肉・香辛料・にぼし・のり・生卵・生野菜・牛乳・ココナッツオイル・干しあんず |
また犬が苦手な食べ物として、犬は臭覚が優れているため酸み・辛み・苦みに対する感覚がとても敏感で、においを嫌がります。
- 柑橘類
- 酢類
- スパイス類
- クセのある葉物野菜
上記の食べ物も控えたほうが無難でしょう。
抜け毛の量
ブルマスティフは下毛と上毛があるダブルコートのため、春と冬の2回換毛期があります。とはいえ短毛で固さのあるスムースコートなので、手入れは比較的行いやすい犬種です。毎日の散歩後にタオルで拭く、丁寧なブラッシングをするなどで抜け毛や汚れは十分落ちます。
短毛の犬種に使うブラシは毛づやとマッサージ効果のある獣毛ブラシ、ラバーブラシがおすすめです。頭から尻尾の方へ流れに沿うように優しく行ってください。ブルマスティフはシワやたるみが多い犬種なので、引っかからないように注意が必要です。
お風呂の入れ方
ブルマスティフはたるみ・シワの多い犬種なので、よだれや食べこぼしなどの汚れがシワに入り込み悪臭となることがあります。毎日のケアと合わせ、被毛のベタつきや臭いが気になったら、月1回程度のシャンプーをしましょう。
成犬と子犬のどちらもシャンプーの前にはしっかりとブラッシングをし、汚れや余分な抜け毛を取り除いておくようにします。
子犬のお風呂は生後2カ月の予防接種をし、2週間経過後から可能です。
- 子犬をお風呂に入れる場合、お風呂への恐怖心を抱かせない注意が必要です。なるべく大きな音を立てないよう、シャワーではなく溜めたお湯を使うのも良いでしょう。
- 長時間のシャワーは子犬の負担となってしまうため、必要なものは手元に準備し、手早く終わらせられるようにします。
- 37度前後のぬるま湯を使い、お尻や足のほうから少しずつ濡らしていきます。嫌がりやすい顔周りは、目に水が入らないよう濡れたガーゼで拭いてあげるのもおすすめです。
- シャンプーを手のひらで泡立て、優しく指の腹などで洗います。なるべくゴシゴシしないよう、シワの間までしっかりと洗ってあげましょう。
- 一通り洗い終わったら、ぬるま湯でしっかりと泡を洗い流します。顔周りに泡がついている場合は、顔から先に流してください。
- タオルドライなどで水気をきり、生乾きにならないようドライヤーで完全に乾かします。ドライヤーを振るとムラになってしまうため、30cm以上離して真っ直ぐ当てるようにします。
- 成犬の場合も顔に水がかかることを嫌がりやすいため、お尻側から濡らしましょう。通気性の悪い垂れ耳は汚れが溜まりやすいので、濡れたガーゼなどで丁寧に拭きましょう。
- シャンプーを手のひらで泡立て、指の腹や手のひらで優しく洗います。シワやたるみの間も丁寧に洗うようにしてください。
- シャンプーの泡を残さないよう、少しずつ洗い流します。顔周りに泡がついている場合は、顔から先に流します。
- タオルドライなどで水気をきり、ドライヤーで完全に乾かします。
最適な散歩時間
ブルマスティフは多くの運動量を必要とする犬種なので、30~60分ほどの散歩を毎日2回行います。
体が大きな犬種は力も強く、何かに気を取られると急に引っ張られることがあります。きちんと制御できるよう、散歩などの歩行訓練は幼いうちからしつけておきましょう。
また、大型犬は胃捻転が起こりやすい犬種です。食後すぐの散歩を避け、水のがぶ飲みに注意が必要です。
ブルマスティフのしつけ方法
ブルマスティフは穏やかで優しい反面、警戒心や縄張り意識が強い犬種です。上下関係をきちんと教えるため、家族全員がコミュニケーションを取り、飼い主であると認識させる必要があります。
しつけを行う際には、決して強く叱りつけたり、手を上げてはいけません。恐怖や痛みを伴う教え方は、しつけではなく虐待です。うまくできたら褒める、ご褒美をあげるなどのトレーニングを行い、繰り返すのがしつけのコツです。
また、軍用犬や闘犬として用いられていた歴史もあり、あごの力が強いのも特徴です。見知らぬ人やほかの犬に警戒・興奮した場合、制御できないと重篤な事故にもなり得ます。
トイレのしつけ方
子犬を迎えたら、すぐにトイレのしつけを始めましょう。
トイレトレーニングが遅れると、排泄してもよい場所がわからず、部屋中で粗相してしまうことがあります。成犬をしつけ直す場合も、基本的には子犬と同じ手順で行います。
成犬の場合は排泄が少なくなるため、子犬よりも長く時間を要しますが根気よく続けることが大切です。
- ケージ内にペットシーツや専用トイレを置き、排泄前の様子やタイミングを観察します。最初からトイレの位置を決めてしまうのではなく、ケージ内の全面にシーツを敷くのも成功のポイントです。
- 犬がそわそわするなど、排泄前の行動が見られたらケージ内へ入れ、トイレに誘導してあげましょう。
- トイレ内で排泄ができたら、必ずその場で褒めてあげましょう。やや大げさに、片付けをする前に行うようにします。
- 排泄後はケージから出してあげます。
無駄吠えのしつけ方法
ブルマスティフは、警戒心が強い犬種です。体も大きく見た目の印象が強いので、見知らぬ人やほかの犬を怖がらせないよう、吠えのしつけについてもしっかり行いましょう。
- どのようなときに吠えているのか、状況を確認します。
- 何か要求をしている場合は、決して吠えている間に応えないようにしてください。1度でも要求に応じてしまうと、「吠えれば要求が通る」と覚えてしまいます。静かにするまで無視をし、吠えなくなってから応えてあげましょう。
- ストレスが原因の場合、たくさん遊ぶ、散歩の時間を増やすなど、コミュニケーションをとるようにします。
噛み癖のしつけ方法
大型犬であるブルマスティフは、全体の力やあごの力がとても強い犬種です。子犬の頃は痛くなくても、成犬になってから噛み癖がつくと危険なため、幼いうちからしつけましょう。
- まず、噛み癖の原因を考えましょう。甘えている、遊んでいる、不安があるなど、解消できる原因があれば、できるだけその原因を取り除くようにします。
- 叱る際は噛んでしまった瞬間に行ってください。その場でなければ、犬は叱られた理由がわかりません。
- 噛んでしまった場合は大きな声や音で叱り、噛まずにいられたり我慢できたなどの場合は、ややオーバーに褒めてあげましょう。叱る際は、決して叩いたりしないようにしてください。
待てのしつけ方法
「待て」ができるようになると、その他のしつけもスムーズに進められます。力が強いブルマスティフを制御できないと、散歩中に引っ張られる、ほかの犬とけんかになるなどの危険があります。以下の手順を参考に、「待て」に関しても率先して覚えてもらいましょう。
- 集中するため、テレビなどを消し静かな環境で行いましょう。
- 「待っていると良いことがある」と認識してもらうことが重要なので、失敗を叱るのではなく「待てたら褒める」を繰り返しましょう。
- お座りをさせ「待て」の指示を出し数秒でも我慢できれば、すぐにおやつなどをあげて褒めます。
- 始めは1秒でも良いので、少しずつ間隔を伸ばしていってください。
留守番のしつけ方法
従順で愛情深いブルマスティフは、留守番も得意な犬種です。
しかし、急に長時間不在にすると不安になったりパニックになったりすることもあります。分離不安にならないよう、少しずつ留守番に慣らしていきましょう。
- 日常生活で、犬が一匹だけになる時間を作ります。数分などの短い時間で構いません。
- 飼い主の姿が見えなくなった際、寂しがって吠えても少し待ち、吠えなくなったタイミングで戻りましょう。すぐに戻ってしまうと、吠えれば戻ってくると認識してしまいます。
- 少しずつ飼い主がいない時間を伸ばします。お気に入りのおもちゃで遊んでいる間に外出するのも良いでしょう。
犬という生き物は、いい香りがしたりすると食べ物じゃなくても口に入れてしまいます。
でも、犬には食べさせてはいけない食べ物も存在します。食べてしまうと命の危険もあるので要注意です。
今回は、そんな食べ物を食べてしまった時の対処法も合わせてお話していきます。
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