猫用階段の選び方や作り方のポイントとは?
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猫って高いところが大好きですから、冷蔵庫の上や本棚の上でくつろいでいることもありますよね。「なんだか視線を感じる」と思って辺りを見回すと、猫が上から見つめていたということもあります。
犬やウサギなどのペットはフローリングに寝転がっていることが多いですが、猫は棚の上でくつろぐことが多いようです。そこまで高さがなくてもソファの上やベッドの上など、フローリングよりはちょっと高さのあるところで過ごす猫が多いことでしょう。
猫はとても身軽で、高いところにも軽々と登っていきます。そんな運動神経抜群の猫ですが、筋力が落ちてきた高齢の猫や体の未発達な子猫、病気やけがで体が弱っている子には、猫用の階段を用意してあげるのがおすすめです。
猫用の階段はいろんな種類のものが販売されています。いろいろ種類があるのでどれを選ぶかちょっと迷ってしまうほどです。猫用階段を用意してあげる場合、どんなものを選ぶと良いのでしょうか?また、手作りにする場合はどんな材料をそろえると良いでしょうか?
ここでは、猫用階段の選び方や作り方のポイントをご紹介していきたいと思います。猫用階段を用意することを考えている方はぜひ参考にしてみてくださいね。
猫用階段が必要なのはなぜ?
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猫は高いところに登るのが大好きですし、高い身体能力も持っています。食器棚や本棚の上にも軽々と登っていきますね。そんなジャンプ力の高い猫なのに、猫用の階段が必要になるのはどうしてでしょうか?
高齢の猫をサポートするため
老猫になると筋力が衰えてくるため、高い段差を超えられなくなってきます。若いころの猫はすっと立ち上がったり、いきなりダッシュしたりしていますが、それらの行動は強い筋肉や骨に支えられているからできる行動です。
高齢になってくるとやはり筋力が落ちてきますし、骨も弱くなってくるものです。高齢の猫ちゃんは関節を痛めやすくなり、歩いたりジャンプしたりするのが難しくなっているかもしれませんね。
棚の上など高いところに登ったりするのはもちろん、ソファやベッドくらいの高さのところに登るのもちょっと難しくなるかもしれません。足を滑らせたときに素早く着地できないこともありますので、安全のために階段を付けておいてあげると良いでしょう。
安全な環境にするため
高齢の猫だけでなく若い猫や子猫を飼っている場合でも、ケガや転倒のリスクを減らすために階段を付けておくのもおすすめです。
猫が安心して安全に暮らすためにも、室内が安全かどうか見回して見ましょう。大切な猫ちゃんのケガを防止するために、高い所にはあらかじめ階段や段差を作っておくことができます。
猫は高いところに登って一人で過ごすこともあります。一人でゆっくりできるスペースがないとストレスが溜まってしまうようです。子猫のうちはあまり高いところに登れないかもしれませんので、段差や階段をプラスしてあげましょう。
子猫は骨や筋肉が未発達ですので、高齢の猫と同じようにケガをしやすいです。安全に生活できるようにサポートしてあげたいものです。
猫用階段が必要な場所とは
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猫用階段が必要になる場所ってどんなところでしょうか?室内を観察してみましょう。
ソファ
ソファをお気に入りの場所にしている猫も多いものです。フカフカしていて座り心地がいいのかもしれませんね。ソファの位置が日当たりの良い場所であれば、なおさら大好きな場所になっているかもしれません。
そんなソファですが、少し高さがありますよね。若いころは難なく登れていても、高齢になってくると登るのが大変になってきます。大好きな場所に行けなくなると、猫としては大きなストレスになってしまいます。お気に入りの場所へ行けるように階段をつけてあげると猫も喜ぶでしょう。
また、階段なしで何とか登れているとしても、高齢の猫は転倒したり骨折しやすくなったりしています。登ろうとした拍子に転倒してしまう危険もありますので、階段をつけてあげるのがおすすめです。
ベッド
ソファと同じように、ベッドをお気に入りスペースにしている猫も多いです。ベッドもフカフカしていて座り心地が良いですから、ベッドでくつろぐ猫も多いようですね。ベッドもちょっと高さがありますので、無理なく登れるように階段をつけてあげるのがおすすめです。
夜間や明け方に起きだして活動する猫ちゃんもいますので、足元に階段を付けておくと良いかもしれませんね。飼い主さんの睡眠を妨げられないよう、足元側を上り下りするようにしてもらいましょう。
棚
猫はソファやベッドよりも高さのある、本棚や食器棚の上にも登りたがるものです。猫は室内で一番高いところにいるのが好きです。棚は高さがありますから、そこに登れるように段差をつけてあげると良いかもしれませんね。
ただし、猫用階段をプラスして登れるようになっても、万が一足を滑らせてしまった時にはケガのリスクが高まります。子猫や高齢の猫の場合は、落下した時のケガを防ぐために登れないようにしておく方が良いかもしれません。
体の出来上がっている成猫で、着地も上手くできる猫の場合にだけ猫用階段をプラスしてあげて、登れるようにするのが安全かと思います。