猫は洗濯機が好き?
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みなさんは、愛猫が洗濯機の中に入っている姿を見たことはありませんか?もしかすると多くの飼い主さんが一度は見たことがあるでしょう。多くの猫が洗濯機に入ることを好むようです。
でも、もしも猫が洗濯機に入っていることに気づず、そのまま洗濯物を入れて洗濯機を回してしまえば大きな事故につながります。ではどのように洗濯機の事故から愛猫を守ることができるでしょうか?
この記事では、猫が洗濯機に入ってしまう理由と、洗濯機の事故を予防する方法について解説します。さっそくみていきましょう。
猫が洗濯機に入ってしまう理由とは?
猫を飼育している方なら、猫は暗くて狭い場所が大好きということをご存知のことでしょう。小さな箱や袋に小さく縮こまって収まっている姿は、思わず笑ってしまう光景のひとつでもあります。
この、暗くて狭いという猫が好む条件は、洗濯機にもピッタリと当てはまります。洗濯機は暗くて狭く、猫がすっぽり入るのにちょうどよい大きさで居心地がとてもいいのです。
では、なぜ猫は狭くて暗い場所を好むのでしょうか?
猫が暗くて狭い所が好きな理由とは?
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なぜ猫は洗濯機のような暗くて狭い場所が好きなのでしょうか?それには2つの理由が関係しています。
一つは外敵から身を守ること、そして二つ目は猫の本能からくる行動です。では一つずつ簡単に見ていきましょう。
理由①外敵から身を守るため
猫が狭くて暗い場所を好む一番の理由は、敵に見つかりにくいよう外敵から身を守るためです。
猫はライオンと同じネコ科の動物ですが、弱い生き物なので外敵に襲われたらすぐに死んでしまいます。そのため、本能的に外敵から身を守るために暗くて狭い場所を好みます。
理由②猫の狩猟本能
猫の祖先であるリビアヤマネコは、昔からネズミや昆虫を捕食して生きてきました。
狩りをする際に物陰に隠れて獲物を待ち伏せするという方法で狩りをしていたので、現代の猫にもその習性が本能として受け継がれているのではないかと言われています。
猫が洗濯機で起こす事故
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猫が洗濯機で起こす事故にはいくつかのケースがあります。
ケース①動いている洗濯機に猫が落ちてしまう場合
多くの猫ちゃんは飼い主さんのことが大好きです。そのため、いつでも飼い主さんをよく観察するためにそばにいます。それは飼い主さんが洗濯機を回す時も例外ではありません。
実際に、動いている洗濯機に猫が落ちてしまったというケースがあります。
この事故は、飼い主さんが洗濯機を回している間にほかの洗濯物をとりに行っている際、洗濯機の中に愛猫が落ちてしまいもがいていたようです。幸い飼い主さんがすぐに気づいたので、すぐに助け出すことができ、大きな事故にはつながりませんでした。
猫は回っている洗濯物を見ている間に興味を持ち、真剣に見ているうちに足を滑らせてしまい、洗濯機の中に落ちてしまったのかもしれません。
猫は基本的に、動いているものに興味をもつ生き物です。洗濯物が洗濯機の中でグルグル回っている様子は、本能的にどうしても手が出したくなるのでしょう。
本能に動かされるまま行動することで、足を滑らせてしまい、落ちてしまう・・という状況は十分起こりうることです。
上記でご紹介したケースは飼い主さんが早く気付いたので大きな事故にはなりませんでしたが、一度猫が洗濯機に落ちてしまうなら、動いている洗濯機の中から猫を助け出すことは簡単なことではありません。
ケース②猫がいることに気づかないで洗濯機を回してしまう場合
猫は洗濯機のような狭くて暗い場所が大好きです。猫が洗濯機の中にすでにいることに気づかず洗濯物を入れてしまい、そのまま回してしまうという事故もあります。
洗濯機に洗濯物を入れた瞬間に猫が自分から出てきてくれたり、鳴き声を上げてくれたりすれば飼い主さんも気づきますが、もしそのままじっとしているなら気づかないまま洗濯機を回してしまうこともあるでしょう。
ケース③猫が洗濯機の中に閉じ込められている場合
過去に、ドラム式洗濯機の中に子どもが入ってしまい、窒息してしまったという悲しい事故が起きました。
これは猫にも言えることで、猫がドラム式洗濯機の中に入ってしまい、何かしらの理由で蓋が閉じてしまうと、密閉された状態の中に閉じ込められて猫は窒息し、最悪の場合命を失ってしまう危険性があります。
猫が自分から洗濯機の中に入る、自分で蓋を閉めるということは考えられませんが、多頭飼いをしている場合は、ほかの猫や犬が外側から蓋を押した拍子に蓋が閉まってしまい、中に閉じ込められてしまうということもあります。
ケース④子どもが猫を洗濯機の中に入れてしまう場合
猫が自分から洗濯機の中に入らなくても、子どもがいたずらのひとつとして猫を洗濯機の中に入れてしまうことがあります。
蓋が開いていれば猫は自分ですぐに脱出することができますが、もし子供が蓋を閉めてしまうとそのまま放置され、猫は閉じ込められたままの状態になってしまう危険性があります。
過去にアメリカで、3歳の子どもが猫をキレイにしようという気持ちから洗濯機に入れ、スイッチを押して稼働させたという事故が大きなニュースとなりました。この事故で、残念ながら猫は死んでしまいました。