ざくろの基本情報
![美味しそうなザクロの実](https://cdn.mofmo.jp/v3/640/imeditor_storage/1/article/522567559.jpg)
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真っ赤でまん丸な果皮の中にルビーのように輝く粒がぎっしり詰まった「ざくろ」。日本には平安時代に中国からヨーロッパに伝わりました。日本では10~12月が旬で、最も多く出回りますがそのほとんどはアメリカやチリなどの外国産です。国産ざくろに比べて海外産は、甘みが強く酸味が少ないのが特徴です。
ざくろの原産地は地中海などの温かい地域なので、あまりに寒い場所では越冬できませんが、一旦根付いてしまうと日本海側の甲信越などでも冬超えは可能になります。庭木として植えていることもあるようです。
秋冬の旬のざくろは、見た目が可愛いだけでなく美肌効果やむくみ予防など女性にとってうれしい効果がいっぱいですが、猫にとっては口にしても大丈夫な果物なのでしょうか。私たち人間でも好き嫌いがみられるざくろですが、猫にとっては危険なものが含まれていないのか見ていきましょう。
ざくろは猫が食べてはいけないもの
![ザクロの食べようとしている猫](https://cdn.mofmo.jp/v3/640/imeditor_storage/1/article/1008114922.jpg)
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犬や猫が食べてしまうと危険なものは私たちが想像する以上にたくさんあります。中には私たち人間が普段摂取している食品でも犬や猫にとって命に関わるものがあります。ざくろの樹皮や根皮には、猫が口にすると嘔吐、下痢、胃炎、めまい、運動失調、精神混乱、失神、中枢神経麻痺といった命に関わる症状を引き起こす恐れのある成分があるので避けましょう。
猫は好奇心旺盛なので、一度興味を持つと少々のことではめげずに挑戦するので、愛猫の動きには常に気を配っておくようにしましょう。また、猫が盗み食いをしてしまう傾向がみられるなら、ざくろを猫が簡単に手にできるようなところには置かないようにしなくてはいけません。
猫は盗み食いをする動物
猫はよく盗み食いをする動物として知られています。なぜ盗み食いをしてしまうのかというといろいろ理由はあります。
例えば、食事に満足が得られず、慢性的な「飢え」の経験がある猫は食べ物に対する執着心が強いと言えるでしょう。そのため食べられるときにできるだけ食べるといった習慣が染み込んでしまっていることもあるでしょう。
十分に食べて満足感を覚えている猫の場合、通常は好みの物だけを選んで食べます。しかし空腹の状態であると通常見向きしない食物であっても喜んで食べようとします。
野良猫出身であれば、「飢え」を経験していること猫がほとんどですので特に注意する必要があると言えるでしょう。
「好奇心から食卓の上にある飼い主さんの食べ物を食べてみたら思いがけず美味しかった」といった経験をすると、それがくせになって盗み食いするようにもなります。ですからざくろをはじめ、猫にとって良くない食べ物を適当に家の中に放置しないように気を付けてください。愛猫が普段通る場所にざくろが落ちていないか注意しましょう。もし猫がざくろを口にしてしまったのに気づいたなら、かかりつけの動物病院で診てもらうようにしましょう。
人間にとってのざくろの効能
![ザクロジュースを飲もうとしている女性](https://cdn.mofmo.jp/v3/640/imeditor_storage/1/article/1471465238.jpg)
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ざくろにはコラーゲンの生成をサポートするビタミンCや血流をよくするビタミンEが豊富に含まれています。これらのビタミンは細胞の老化を防ぐ(抗酸化作用)が非常に高く、シミやくすみを防いで、美しい肌作りを細胞レベルでサポートしてくれます。また細胞を元気にしてくれるため妊活にも効果を期待されています。
さらに糖質の代謝をサポートするビタミンB1や脂質の代謝をサポートする「ビタミンB2(美容ビタミンとも呼ばれる)」も豊富に含まれています。このように代謝をサポートするビタミンがそろったざくろは、不要物を溜めこまない巡りの良いカラダを作るのにぴったりです。ダイエット中や肌荒れが気になる人は、ざくろを食生活に取り入れてみましょう。
ざくろには、むくみや高血圧症状の予防に効果が期待されるカリウムも豊富に含まれていますし、ポリフェノールの一種であるアントシアニンやタンニン(エラグ酸)も豊富です。これらは抗酸化作用や抗菌作用が高く、細胞の老化を防いで菌に負けない健康な体を維持してくれるため、動脈硬化などの生活習慣病の予防にも効果が期待されています。
ざくろは生活習慣病の予防や代謝をサポートし、美肌作りに効果を期待することができるフルーツです。ですから人間の私たちにとってぜひ食生活に取り入れたい果物ですが、猫がいる家庭の場合は、猫のいないところで食べたり、シロップ漬けにして猫が開けられない容器で保管するなどして対策を講じましょう。