愛犬との時間を同じものを共有してもっと楽しみたいと考えて、一緒にドッグスポーツにチャレンジしたいと思っていませんか?そう思っていても、ハードルを感じて踏み出せない飼い主さんも少なくありません。
ドッグスポーツには多種多様な種類があり、どんな犬種でも楽しむことができると知るなら挑戦しやすくなることでしょう。愛犬に合ったドッグスポーツを見つけることができるなら、きっと飼い主さんと愛犬の絆を深めて楽しい時間を過ごすことができます。
どんなスポーツを楽しめるだろうかとワクワクしながらドックスポーツの紹介を見てみるのはいかがでしょうか。愛犬と一緒にしてみたら…と想像してみるとドッグスポーツを選ぶ時間から楽しめるでしょう。
ドッグスポーツとは?
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ドッグスポーツとは、飼い主さんと愛犬が一緒に楽しむことができるスポーツです。最近では知名度が上がって、ドッグスポーツの大会が増加傾向にあります。その影響により、ドッグスポーツの練習することができる施設も増えてきました。
競技会では、牧羊犬、牧畜犬または狩猟犬であるボーダーコリーやラブラドール・レトリバー、ゴールデン・レトリバー、オーストラリアン・シェパードなどの犬種が活躍することが多いですが、基本的にはどんな犬種でもドッグスポーツを楽しむことができます。
そして、ドッグスポーツは愛玩犬だったとしても、トレーニングやしつけの面においても非常に役立つことが知られています。一緒に楽しみながら、トレーニングを行なっていくことができるなら、飼い主さんとっても愛犬にとっても嬉しいですね。
ドッグスポーツに興味が湧いてきたら、まずは実際に競技会を見に行ってみるのはいかがでしょうか。JKC主催のドッグスポーツ競技会は、ドッグショーなどと合わせて全国各地で年間30回も開催されていますので、探してみることができるでしょう。
ドッグスポーツの種類
ドッグスポーツといっても、その種類や特徴はさまざまなので愛犬にあったものを探して始めてみることができるでしょう。ここでは8つの種類を紹介したいと思います。
1.アジリティー
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ドッグスポーツの中でも代表的なものが、アジリティーです。アジリティーとは犬の障害物競争で、障害物にはハードルやトンネルなどいろいろなものがあります。ハンドラーと犬がペアになって障害物をクリアしていくため、日常では味わいことができない一体感が魅力と言うことができるでしょう。
その順位と速さと正確さによって決定されますが、早くクリアしても障害の失敗があると減点になります。主に、JKC主催でアジリティーの大会が開催されており、犬の大きさによってスモール、ミディアム、ラージのカテゴリーに分けられています。また、難度にも3つの段階が用意されています。
トンネルをくぐったり、バーを飛び越えたり、飼い主さんと愛犬がいかに息の合った動きができるかがポイントになります。
2.ディスクドック
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ディスクドックは、ディスクを犬がキャッチしてスローワーの元に戻ってくる競技です。フリスピーディスクさえあれば、だれでも気軽に行なうことができるドッグスポーツなので、たくさんの愛犬家がディスクドックを楽しんでいます。
競技会では、主にフリー部門とディスタンス部門の分かれています。フリー部門では、犬が音楽に乗ってディスクをキャッチして、その技の出来栄えやキャッチ率を評価します。ディスタンス部門では、犬がディスクをキャッチして戻ってくるまでの速さと距離及び回数を競い合います。
競技会では初心者クラスも用意されているので、初めてでも気軽に参加できるのも魅力のひとつと言えるでしょう。海外ではディスタンスのほうが盛んに行なわれていますが、日本ではフリースタイルが主流です。
3.フライボール
フライボールは、1970年代にアメリカで考案されたドッグスポーツのです。犬が4台のハードルを飛び越えて、フライボックスを操作して飛び出てきたボールを咥え、再び4台のハードルを飛び越えて戻ってきます。
ハードルをジャンプしなかった場合やボールを咥えてこなかった場合は、やり直しとなります。チーム競技として行なわれることがほとんどで、4頭1チームで行なわれます。競技会によっては個人競技としても行なわれていますので、個人で参加することができるのも魅力です。
運動嫌いの愛犬でも簡単に取り組むことができるドッグスポーツと言うことができるでしょう。
4.エクストリーム
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エクストリームは日本で考案されたドッグスポーツで、1999年に始まりました。アジリティーと同じく、さまざまな障害物をクリアしながらスピードを競い合う障害物競争です。アジリティーとの違いとしては、生活を共にしている飼い主さんと愛犬が一緒に楽しむことを前提にしていることが挙げられます。
エクストリームの中にも種類があり、リングやフラッグなどの障害物をクリアするエクストリーム・オープンや、約20台のハードルを跳び越えながら走るエクストリーム・ハイスピード、犬の飛べる高さを競い合うエクストリーム・ハイジャンプなどがあります。
犬のサイズによって4つのクラスがあり、体高に合ったハードルがそれぞれ用意されます。愛犬に合った競技を選んであげることができるでしょう。
5.フィールドトライアル
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フィールドトライアルは、鳥猟犬としての演技力を競うドッグスポーツです。ハンドラーと競技犬でチームを組み、決められた山林や河川敷などのフィールドで相手チームとともに競技を行ないます。しっかり訓練された犬は、鳥を見つけても焦らずにハンドラーの指示に従います。水に入って行なうウォータートライアルや羊を正確に集めるシープドックトライアルなどの競技もあります。
フィールドトライアルの魅力は、大自然の中で愛犬とスポーツを楽しめることです。難しい競技に思えますが、初心者でも参加できる大会も開催されています。まずは興味を持って一度参加してみるのはいかがでしょうか。愛犬と一緒に季節と自然を感じられる機会となることでしょう。
6.ドッグマラソン
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ドッグマラソンは、飼い主さんと愛犬が一緒に走ってタイムを競うドッグスポーツです。日本では200mや400mなどの短距離が主流となっていますが、本場のヨーロッパでは4~5㎞などの種目もあります。飼い主さんにとってもかなりの運動量になるので、スポーツ好きの飼い主さんがドッグマラソンを好まれる傾向があります。
主催団体によってルールは異なりますが、男女別や年齢別で競うため、飼い主さんの性別や年齢がハンデにならないのも魅力です。競技人口が約10万人以上と人気があり、決められた道をただひたすら走るだけの競技で、特別な訓練をすることがなく始めることができます。愛犬と6脚で走り抜ける楽しさを味わってみるのはいかがでしょうか。
7.ドッグダンス
カナダやイギリスではじまったと言われていてその名の通り、音楽に合わせて犬と一緒にダンスを踊るのがドッグダンスです。ルールは国によってさまざまですが、最もポピュラーなのはミュージカルフリースタイルと呼ばれるものです。音楽に合わせて、ジャンプや股くぐりなどの競技を披露します。
振り付けや演技の流れだけではなく、表情や踊り手と犬の絆の深さまでもが審査対象になります。また「魅せる競技」のため、衣装なども重要ポイントになります。表現力やリズムに合っているかどうかが審査されるため、ドッグスポーツのなかでも芸術性の高い競技です。
8.トラッキング
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トラッキングは、欧米で人気のあるドッグスポーツです。森林などで、犬が嗅覚を用いて飼い主さんの足跡を辿っていきます。少し湿った地面のほうが、匂いが定着しやすくトラッキングを行なう場所として向いているようです。
日本ではあまり知られていないドッグスポーツですが、運動能力を伸ばすだけではなく知能のトレーニングにもなるのが魅力と言えるでしょう。災害救助犬の訓練にも役立つと言われています。犬の本能である嗅覚を競技にしたドッグスポーツです。