ミックス猫について
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ミックス猫とは
純血種ではない猫のことを雑種と呼びますが、雑種の中でも親猫の品種がはっきりわかっている猫のことをミックス猫と呼ぶことができます。例えば、父猫がアメリカンショートヘアで母猫がロシアンブルーだという場合は「アメリカンショートヘアⅹロシアンブルー」といった感じで表記されます。
でも結局は雑種のことなのではと思うかもしれませんね。確かに純血種ではなく猫の品種として認められてはいないので、雑種として扱われることになります。しかしいろいろな品種の猫が混ざってルーツがわからなくなってしまった一般的な雑種とは分けて「ミックス猫」としてペットショップなどで販売されています。
ミックス猫の性格や特徴
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2つの品種の猫を掛け合わせて誕生するミックス猫ですが、性格や特徴はどうなってしまうのでしょうか。基本的には両親の性格や特徴を受け継ぐことになります。それぞれの猫種について調べてみると、典型的な性格について述べられていますが、それらの性格がミックスされると考えることができるでしょう。
割合が五分五分になるかどうかは生まれてみないとわからないのがミックス猫の特徴ともいえます。顔立ちや被毛、足の長さなどそれぞれの猫種の特徴を受け継ぐことになりますが、どこをどのように受け継ぐかは生まれてきてからのお楽しみということですね。
つまり個性的な見た目と性格のオンリーワンな猫が生まれてくるという見方をすることができます。個性的な猫になるのでそれがいいとしてミックス猫を好む人も多くいるようです。両方の親猫の特徴を受け継ぐことになるので魅力的ではありますよね。
またミックス猫は病気になりにくいというメリットもあります。純血猫の場合は遺伝性の病気が心配されますが、2つの異なる純血猫の血を混ぜることによって遺伝的に丈夫な猫が生まれてきやすいのが特徴になります。病気になりにくいということは平均寿命も少し長くなるということになりますね。
性格や見た目は生まれてこないとわからないと述べましたが、そのことがデメリットになってしまうのもミックス猫の特徴です。2つの品種の親猫のどの部分が受け継がれるのか、どんな性格に育つのかなどは成長しないとわかりません。
成猫になったときの見た目や大きさ、性格などを予想しにくいため、必ずしも自分が欲しいと思っていた姿の猫になるとは限りません。ただ、猫の性格などは飼育環境によることもあるので、大切に育てることによって性格の良い部分が引き出されることになるでしょう。
ミックス猫の人気について
ペットフード協会の2016年の調査によると、日本において人気のある猫種はアメリカンショートヘア、ペルシャ(チンチラ)、スコティッシュフォールド、メインクーン、ロシアンブルー、アビシニアン、ノルウェイジャンフォレストキャット、シャムがトップ10に入っています。
芸能人や著名人が飼っていてブログにのせたりするので、これらの猫種は聞いたことがあるのではないでしょうか。好きな芸能人や著名人と同じ品種の猫を飼ってみたいとペットショップに探しに行く人もいるかもしれませんね。
ところが、人気トップ10に入るような猫種でも、国内で飼育されている割合でいうとそれほど多くありません。例えば2016年の時点で純血種の中で1番人気のアメリカンショートヘアでも、飼育されている頭数の全体の2.6%にすぎないことがわかっています。
そして注目に値するのは、雑種が79%と圧倒的に多く飼育されているというデータが出ています。つまり国内で飼育されているほとんどの猫が雑種だということです。そしてこの中にはミックス猫も含まれているんです。