猫は自由を好む?
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猫は犬とはだいぶ違う性格を見せるペットです。
よく「犬派・猫派」というように、犬と猫とは対比されることが少なくありません。
一般的に犬は人間の近くに寄り添い、忠義を尽くし、飼い主の愛情を必要としているというイメージで語られることがあります。
一方猫は自由気ままで飼い主を特に必要とせず、何かしら目的があるときだけ主人に近づいてくるというイメージがあるでしょう。
「ツンデレ」という言葉が最もよく似合う動物といっても過言ではありません。
しかし実際に猫は自由気ままで独立的な動物なのでしょうか?
猫は単独行動をする生き物というのは事実です。それぞれ縄張りを持っていて、ある程度ほかの動物や人間とは距離を取るようにしています。要求がある時だけ、例えばご飯が欲しい時や撫でてほしい時などには近づきますが、基本的には一匹でいることを好む傾向があります。
猫は割と昔から人間と一緒に生活していたと言われています。最近は猫をモチーフにした商品が非常に多くあり、猫カフェなどの外食産業も隆盛しています。
しかし平安時代にはすでに多くの貴族が猫を飼っていたと言われていて、江戸時代にも猫ブームがありました。
現代のブームは決して新しいものではなく、昔から日本人は猫が好きだったのです。ということは決して猫は人間と一緒にいることが嫌いなわけではないということです。
人懐こい猫というのもいて、呼べば必ずと言っていいほどやってくる猫もいます。要は全体的に独立傾向があるものの、個体レベルで言えば十分人になじむ動物と言えるでしょう。
実は猫にも社会性がある
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では猫は一匹でずっといても寂しく感じることはないのでしょうか。
実は一般的なイメージとは異なり、猫にも社会性は見られるようです。
例えば観察によると、他の猫の子供の面倒を見るという習性があるようです。
例えばある母猫がハンティングに出かけている場合、残っている別の猫が母乳をあげたり面倒を見たりします。
面倒を見ていた猫がハンティングに行く場合は、今度は帰ってきた猫が面倒を見ます。
人間のご近所づきあいのようなものです。単独で生きるイメージのある猫ですがこのように社会性を見せる側面もあります。