ワンちゃんが飼い主に無関心な理由
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ワンちゃんが飼い主に無関心である理由はいくつかあります。「自分のことに集中している」こともあるでしょう。飼い主さんに対する関心よりも、自分の今の状況へ注意が向いてしまっているのですね。
またワンちゃんの「体調」によっても、私たちに無関心になることがあるでしょう。これは生理現象であったり、つらい時だったりすることが多いようです。こうした事が理由である場合は、自分に関心を向けさせるよりも、むしろ関心を払ってあげるべきです。
飼い主に対して一時的に無関心である場合もあれば、長期的にそのような態度を示すこともあるでしょう。これはかなりの問題ですね。原因も根深いものが多いようです。
長期的に飼い主に対して無関心である原因として「飼い主を避けたい」という場合があります。飼い主に関心がないというよりは、飼い主に対してマイナスなイメージを持っているので、そのような対応になるわけですね。
これから、それぞれの「ワンちゃんが飼い主に無関心な理由」を細かくご紹介していきたいと思います。皆さんのワンちゃんにも当てはまる部分があるかもしれませんね。
自分のことに集中している
人間でもそうですが、自分の今行っていることに集中している場合は、他の人への関心は薄くなります。特に楽しい時などはあっという間に時間が過ぎてしまうものですよね。周りの人から見ると、「こちらには無関心で冷たい」と感じてしまうこともありますよね。
ワンちゃんもそうです。悪気があるわけではありませんが、周りが見えなくなってしまうのですね。自分に集中するどんな事があるでしょうか?
遊びに集中
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ワンちゃんは遊ぶことが大好きです。特にワンちゃんの本能を刺激するような遊びにはかなりの集中力を発揮します。こうしたときは、飼い主さんの事を考えなくなってしまうものです。
ワンちゃんは動くものや、ボールなどがとても好きです。また好奇心旺盛なワンちゃんも多いですよね。虫などを見つけたら、その虫を突っついたりして遊ぶことがあります。虫なども逃げようとするので、追いかけるのに必死になります。
ワンちゃんは自分から逃げる小さな生き物が大好きですよね。本能が刺激されて何とかその獲物を捕まえようと必死になります。
虫が完全に逃げてしまったり、動かなくなったりすると、ワンちゃんは我に返ることがあるでしょう。ハッとして今までの興奮が冷めます。それから飼い主さんに申し訳なさそうに近づいてくることもあるのではないでしょうか?
ボールなどで遊ぶ時もそうです。必死に追いかけているうちに飼い主さんの存在が見えなくなってしまうのですね。小さいボールであれば、獲得したものを土の中に埋めたりすることもありますね。そのようにして、自分の遊びに集中してしまうことはよくあることです。
飼い主さんはあたたかい目でそうした行動を見守ってあげてくださいね。もし、少し寂しく感じるなら、一緒に遊んであげるのはいかがでしょうか?ボールなども飼い主さんが投げて、ワンちゃんに取ってきてもらうなどすると一緒に遊ぶことができます。
そうした遊びが定着するなら、ワンちゃんも自分一人で遊ぶのではなく、飼い主さんと一緒に遊びたがるようになるでしょう。「一緒に遊んで!」とボールを持ってくるかもしれませんね。
一人でいたい時も
ワンちゃんにも一人で時間を過ごしたい時があります。いつも飼い主さんと一緒というわけではないはずです。これはワンちゃんの心の状態が関係しているのです。
人間でも一人でゆっくりしたい時があるはずです。ワンちゃんもそのような時があります。そうしたときには飼い主が近くにいてもあまり関心を示さないかもしれません。頻繁にそのような状態にならなければ問題はないでしょう。そっとしてあげてください。
飼い主が近くにいても自分のペースでいられることはとてもいいことです。飼い主さんが近くにいることがとても自然で、生活の一部となっているからです。皆さんとワンちゃんとの関係がとても深くて、熟したものだと考えても良いかもしれませんね。
体調の問題
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ワンちゃんが飼い主さんに無関心なのは、その余裕がないだけかもしれません。ワンちゃんの体調が崩れている場合、そうなることがあります。
私たちも体調が崩れているときは、他の人に関心を向けたり、気を遣ったりすることはできませんよね。ワンちゃんも同様です。今の状況がとても辛くて、飼い主さんに気持ちを向けることが出来ないのです。
こうした「無関心」は、態度以外にも良くない症状が体や行動のどこかに表れている場合が多いです。そうした兆候を見つけ、可能であれば対処してあげましょう。病院に連れて行ってあげることが大切な場合もあります。
病気
ワンちゃんも病気を抱えることがあります。そうしたときは、飼い主に対して関心を払うことは出来ないでしょう。ケガなどの外傷も同様です。
ワンちゃんは人間の言葉をしゃべることが出来ません。病気で辛い時は、必死にその痛みや苦しさを耐えるしかないのです。耐えることに気力を使っているので、当然外部への関心は薄れます。飼い主さんとしてはこうした症状には出来るだけ早く気付いてあげたいですよね。
ですから、ワンちゃんが「無関心」になったときには少し、その他のワンちゃんの状態を観察してみてください。「息が荒い」「体に力がなく、だらりと座り込んでいる」「体を動かしづらそうにしている」などが観察されたなら、病気を疑ってみても良いでしょう。
そのような時はワンちゃんの身体を触ってみることも出来るでしょう。身体の一部に痛みがあるならば、触ったときにワンちゃんは強い反応をするはずです。そうであるなら、なるべく早く病院に連れて行ってあげることが出来るでしょう。
持病を抱えているワンちゃんが「無関心になる」場合も注意が必要でしょう。症状が悪化したときなどはいつもより余裕がなくなるものです。そうしたときも獣医さんに相談してみると良いでしょう。
ストレス
ワンちゃんがストレスを抱えている時も、飼い主に対して無関心になることがあります。ワンちゃんが精神的にいっぱいいっぱいになってしまうので、外部に対しての余裕が無くなってしまうのですね。
ストレスには一時的なストレスと、長期的なストレスがあります。一時的なストレスには、急激な環境の変化や大きな音や光、人やワンちゃんに対する恐怖があります。
知らない場所に連れていかれた場合、興味津々でその状況を楽しめるワンちゃんがいます。逆にそのことに恐怖を感じてしまい、強いストレスを感じてしまうワンちゃんもいるのです。周りの音や見知らぬ景色からの刺激が強すぎるのですね。
その時は軽いパニック状態に陥っているので、飼い主さんからすると、「自分の事が見えていない」かのように思えてしまうのです。
工事などの強い騒音、雷などの光や音などもワンちゃんを軽いパニック状態にさせる要因となります。そうした場合は、まず落ち着かせてあげることが大切です。
飼い主さんの方から近づいてあげて、ワンちゃんを撫でてあげたり、身体にやさしく触れてあげたりしてください。そうすることで、ワンちゃんは徐々に落ち着きを取り戻すことが出来るでしょう。落ち着くにつれて、あなたに視線を向けてくれるようになるでしょう。
長期的なストレスには環境の変化、運動不足などの様々な要因が関係してきます。引っ越しなどで慣れた環境が変わってしまうと、ワンちゃんは新しい環境になじめずに、しばらくストレスを抱えることがあります。
また日々の散歩不足、運動不足などが原因でストレスを溜めてしまうことがあります。ストレスが溜まりすぎるなら、ワンちゃんの精神に余裕が無くなります。
身体の一部を舐め続けたり、同じ場所をぐるぐると歩き続けたりするようになるかもしれません。飼い主さんが近づいても関心を向けず、ひたすらそうした行動を続けることがあります。これはストレスによる行動です。
飼い主さんはワンちゃんのストレスの原因を無くし、今溜まっているストレスを解消することに力を注いであげましょう。
ストレスで心に余裕が無くなってしまうのはとてもかわいそうですよね。飼い主さんから関心を向けてあげて、その状況を打破するよう助けてあげてくださいね。
眠たい
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ワンちゃんが眠たい時は飼い主さんに無関心になるでしょう。これは当然ですよね。眠たいワンちゃんは、しっかりと睡眠をとってもらうようにしましょう。身体を横たえて、伏し目がちなら、そっとしてあげてくださいね。
ワンちゃんは人間よりもたくさん寝なければいけません。ワンちゃんは1日に13~15時間寝ることが多いようです。夜中にまとめて寝る以外にも、昼寝をすることも多いです。ですから、飼い主さんが起きて活動している時にも、ワンちゃんは眠たくなることがよくあるのです。
もし、あまりにも昼間にワンちゃんが眠そうにしていたり、寝ていたりすることが多いのであれば少し注意が必要かもしれません。
夜に寝ることが出来ていない可能性があります。騒音やストレスなどによってワンちゃんが夜に睡眠をとれないこともあるようです。そうした場合はしっかりと原因を特定して、対策を立ててあげましょう。
老犬になると、認知症ゆえに夜鳴きすることがあります。夜になかなか寝ようとしないかもしれません。認知症が治ることはありませんので、この場合は忍耐強くサポートしてあげましょう。
飼い主さんが近くにいて一緒に寝てあげるなら安心することが多いようです。そのような方法で徐々に夜寝るようになった高齢ワンちゃんもいるようです。現在そのような理由で昼間眠たくなっているワンちゃんには試してみても良いでしょう。
飼い主を避けたい
「飼い主さんに対して無関心」というよりは、「飼い主さんには関わりたくない」と感じている場合もあります。関心がないのではなくて、意図的に避けようとしているのですね。これはかなりの大きな問題です。
飼い主さんが近づいたときに、その場を動かないのではなく、その場から逃げるのであれば、あなたに無関心でありたいという気持ちの表われです。それぞれ、細かくどのような要素があるのでしょうか?下記でご紹介しますね。
飼い主が怖い
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飼い主さんに対して恐怖を感じている場合、ワンちゃんは飼い主さんに対して自分から近づこうとしなくなります。ワンちゃんはどうして飼い主さんに恐怖を感じるのでしょうか?
もしかしたら、ワンちゃんに対して大きな声で怒鳴ったり、暴力をふるったりしていないでしょうか?もし心当たりがあるなら、すぐにやめるようにしましょう。ワンちゃんに対するそうした行為はワンちゃんとの信頼関係が大きく損なわれます。
人間でもそうではないでしょうか?いつもつよく怒鳴ったり、暴力をふるったりする人のもとには近寄りたいとは思いません。その人が近寄ってきたなら、逃げたくなります。ワンちゃんもそのような気持ちになります。
たとえ、しつけであったとしても怒鳴り声と暴力は問題となります。飼い主さんはしつけの時にしっかりと、自制心を働かせるようにしましょう。急に怒鳴ったり、暴力をふるったりしてはいけません。
ワンちゃんが正しく理解できるような仕方で叱る必要があるのです。短く「ダメ」「ノー」という言葉を使うようにしましょう。行き過ぎたしつけは虐待へと移行してしまうことがあります。虐待を受けたワンちゃんはトラウマを抱えてしまいますから、注意が必要です。
「飼い主が怖い」と感じているワンちゃんはなかなか飼い主に関心を向けてくれることは無いでしょう。飼い主さんはゆっくりとした仕方で、関係を修復するように努めましょう。
まずは、こちらから行動を起こすのではなく、同じ時間を過ごしてワンちゃんに安心感を抱いてもらえるようにすることができます。その後に少しずつのふれあいによって関係を深めていきましょう。
飼い主との上下関係が出来ていない
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ワンちゃんの「飼い主に無関心」な態度は、もしかしたら、「飼い主の事を見下している」態度なのかもしれません。ご主人様によばれたなら、すぐに応じるものです。でも呼んだ相手が「ご主人様」でなく、「自分よりも下のもの」だったならば、呼びかけを軽視してしまうでしょう。
しっかりとした「しつけ」がなされていないことが原因かもしれませんね。特にワンちゃんが幼い時になされるしつけはとても大切です。正しい上下関係を教えてあげることでワンちゃんは幸せに生活することができます。
大人になってもしつけられていないワンちゃんはとても大変です。しかし、それでも時間をかけてしつけてあげることは大切です。忍耐力が必要になりますが、優しく教えてあげるようにしましょう。
「飼い主を見下す」行為はただ、呼びかけに応じず、無関心な態度を取るだけではありません。散歩などでも言うことを聞かなかったり、飼い主に攻撃的であったりします。また、身体をあまり触らせてくれない場合もあります。
そうした態度が総合的にみられるなら、しっかりとしつけしなおすことで、無関心な態度を改善させましょう。
まとめ
今回はワンちゃんが飼い主さんに対して無関心である理由とその原因をご紹介することが出来ました。
飼い主さんが「無関心だな」と感じる時は、本当にワンちゃんが無関心である場合と、飼い主が無関心に感じている場合に分かれます。ワンちゃんが飼い主に関心を払えていなくとも、悪気が無いことがほとんどです。
自分の状況に集中している場合はそっとしておいてあげましょう。病気などで余裕がない場合は、むしろ私たちのほうが関心を払ってあげることが大切です。そのようにして、問題が悪化することを防ぐことが出来ます。
「飼い主を避けたい」故に無関心に見える場合があります。これはかなり大きな問題ですね。飼い主さんは長期的にこの問題に対処してあげる必要がありますね。
「無関心」にもたくさんの原因があることが分かりました。飼い主さんは関心を持ってあげて、その原因を見極めてあげるようにしましょう。