わんちゃんの『健気』な姿を見ていると心温かくなり思わず抱きしめてくなってしまうのではないでしょうか。
わんちゃんを飼っている方なら愛犬の健気なところを次々と思い起こすことができると思います。今回はわんちゃんの健気な姿をまとめてみました。
そもそも健気とは?
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健気とは基本的に女性や子供など、弱いものが前提となります。弱い存在であるにもかかわらず、一生懸命頑張っている姿や、思わず褒めてあげたくなるようなことをしたり、心がけが殊勝であったりする人のことを健気な人と言います。
飼い主さんだからこそ感じる愛犬の健気なところ
これらは人間だけに当てはまるのではなくわんちゃんに対しても言えることです。
愛犬を留守番させて出かけるとき
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愛犬を連れて出かけられないときにはお留守番をしてもらわなければなりません。愛犬は不思議なことにその空気を感じとり残念そうに自分のお気に入りの居場所に行きます。
そんな経験をされた飼い主さんは多くおられるのではないでしょうか。愛犬の健気なところに「胸キュン!」してお出かけをキャンセルしてしまおうかと思う瞬間ですよね。
おかえりなさいの時
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自分が自宅に帰ってきた時の愛犬の「おかえりなさい」にも健気なところを感じます。大はしゃぎで飛び跳ねて抱きついてくる様子が大きければ大きいほどさみしい思いをしていたのではないかと感じてしまいます。
自分の留守中に他の家族の人に「◯◯ちゃんが留守の時、ずっと◯◯ちゃんのセーター抱えていたわよ」なんて教えてもらったらその健気な姿に速攻「ギュー」ってしてあげたくなりますよね。
他の動物に優しくしてあげている時
わんちゃん以外にもねこちゃんなどを飼っている飼い主さんがよく感じることだと思いますが、愛犬が他の動物に優しくしている姿を見ると健気だなぁ〜と感じるのではないでしょうか。
特に大型犬が子猫の世話をしている姿には癒されます。子猫のしつこいちょっかいに対しても温かい眼差しでされるがまま・・・小さな子猫の手で猫パンチをされ続けてもじっと耐えている健気な姿など動画やSNSなどで人気なのもわかります。誰もが認めるわんちゃんの健気な姿です。
わんちゃんが人間の赤ちゃんを気遣う時
赤ちゃんが愛犬に慰められる経験をした飼い主さんも多くおられるようです。こちらの動画のチワワちゃんの健気さにも励まされます。
泣きわめく赤ちゃんを慰めるためにとった行動は自分の犬用のおやつを赤ちゃんの所に運んでいることです。
小さな小さなチワワちゃんではありますが、心の中には大きな大きな寛大な精神が満ち溢れているような健気な姿に学ばされます。このチワワちゃん、家族の「お兄ちゃん?お姉ちゃん?」のどちらかの役割をしっかり果たしていますよね。
わんちゃんを飼っている人は身近でわんちゃんの健気さに触れることができて心が洗われるような日々を送っているのではないでしょうか。
災害救助犬の健気なところ
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では次は人間の命のためにかっこよくも健気に働いてくれる災害救助犬(レスキュードッグ)についてご紹介したいと思います。災害救助犬(レスキュードッグ)とは地震や台風、土砂崩れなどの災害で行方不明になっている人を、優れた嗅覚で捜索してくれるわんちゃんです。
その優れた嗅覚を用い人間が入ることができない瓦礫の中や、障害物の中、それらを乗り越え土砂や雪などの中に埋もれている人を探してくれる、人間の捜索ではできないことを可能にしてくれる存在です。
しかし、東日本大震災ではそのような働きが別のものになってしまったようです。本来、生存者を救助することが役目であるものの、「民間の災害救助犬・レイラ」は被災地の岩手・大船渡市で1日で150体の遺体を発見するという経験をしたそうです。
レイラは生きている人を発見したら、大喜びでうれしそうに吠え、早く見つけて!とばかりにこちらへ駆け寄ってきたりします。亡くなっている場合は、私のほうを振り向いて哀しい目つきをするんです。調教師はそんな犬の表情やしぐさを読み取っていくんです。でもあのとき、レイラは次から次へと、ここにも、ここにも、と哀しい目をするんです。出典:https://www.news-postseven.com/archives/20110407_16926.html
経験を積んだレスキュー隊でさえ心が折れるような捜索だったにもかかわらずレイラの生存者を見つけたいという気持ちと裏腹に見つかっていくのは・・・それでも救助に立ち向かうレイラの殊勝な心がけには感動します。