starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

愛犬のライフステージ毎の食事の考え方を徹底解説


わたしたち人間は年齢やその時の状態に応じて、必要な栄養が異なりますし、食べるものも違っているでしょう。同様に犬にもそれぞれのライフステージによって、食事の内容が異なります。

犬は人間の何倍ものスピードで成長しますので、その成長に合わせて飼い主さんが調整することも非常に大変かもしれません。飼い主さんは犬を飼うときに、あらかじめ犬のライフステージの特徴と、その時の食事の考え方を学んでおくと良いでしょう。

それで、今回は犬のライフステージの特徴と犬の食事の考え方について段階ごとにお伝えしたいと思います。

犬のライフステージ

Stages of growth(成長段階)

alexkatkov/shutterstock.com

そもそもライフステージとは何でしょうか?

ライフステージとは生き物の一生において節目となる出来事によって区分される生活の段階の事を言います。

それぞれの段階は連続性がありますが、その段階ごとに生活方式や生き方が大きく変化し、そのために変化させるべき事柄が生じてきます。

人間には出生、青年期、老年期などといったライフステージがありますが、犬にもそうした区分ができます。

犬のライフステージ

犬のライフステージは大まかに成長期・成犬期・繁殖期・老犬期の4つに分けることができます。そしてそれぞれの期間の中でもさらに細分化することができます。

成長期には哺乳期・離乳期・発育期の3つに分けることができます。また繁殖期には妊娠期・授乳期の2つに分けられます。それぞれの区分では、身体の特徴が異なったり、行動パターンや食生活が変化したりします。

飼い主さんたちはこれらの区分を理解し、それぞれの特徴に応じたお世話をする必要があるでしょう。

犬のライフステージと食事の関係性

ライフステージが変わるなら、犬の身体の状態もそれぞれ変化があらわれます。身体に変化があるので、当然身体に必要な栄養素も変化します。

また消化能力もそれぞれの段階に応じて変化しますから、「どんな栄養素が必要か」だけでなく「どのように栄養素を取り入れるか」という考え方も大切になってきます。

これから、犬のライフステージの各区分の特徴と、その時の食事についての考え方をご紹介していきたいと思います。

成長期1・哺乳期

哺乳期

Dmitry Kalinovsky/shutterstock.com

犬がお母さんから生まれて成長が止まるまでを「成長期」と言います。そして生まれてから30日程度までの期間を哺乳期と言います。哺乳期にはお母さんの母乳を飲んで成長します。

哺乳期の特徴

お母さんのそばで母乳を飲んで、育ちます。基本的に母乳を飲んで眠るだけの生活です。

哺乳期に必要な栄養

必要な栄養はすべてお母さんの母乳から取り入れます。子犬は生後48時間までに母乳(初乳)を飲むことによってお母さんがもっている免疫を譲り受けます。

哺乳期の食事

母乳が基本です。できる限り母乳を飲ませてあげるようにしましょう。

しかし、お母さんの母乳が十分でなかったり、その他の事情で母乳を与えることができなかったり、また、母乳を飲んでいたとしてもあまり体重が増えなかったりするなら代用乳で補う必要が出てきます。

犬用のミルクを与えるようにしましょう。牛乳を代用乳として与えることはしないでください。犬の母乳とは成分が異なり、代用として与えるには不十分です。

哺乳期の注意点

上記の初乳を必ず与えるようにしてください。生まれたばかりの無防備な子犬が抵抗性を獲得するために欠かせません。

成長期2・離乳期

生後約20〜60日程度までの期間を離乳期と言います。お母さんの母乳だけに頼らずに、離乳食を食べ始める時期です。

離乳期の特徴

stages of puppy growth - english bulldog three, five and seven weeks

WilleeCole Photography/shutterstock.com

生後約3週間頃から乳歯が生え始めます。身体がどんどん成長していきますのでたくさんの栄養が必要になります。飼い主の皆さんはこの時期にしっかりと体重が増加しているかをチェックしてあげてください。

離乳期に必要な栄養

高タンパク・高カロリーの栄養が必要です。また骨の発達に必要なカルシウム・リン・マグネシウムなどのミネラルをバランスよく十分に摂取することができるように助けてあげてください。

離乳期の食事

まだ食物を消化する能力が低いため、離乳食は柔らかくて消化の良いものを与えるようにしましょう。

この時期にいろいろな種類の食事に慣れさせることが大切です。この時期の経験は生涯の味覚に影響をあたえるでしょう。

たくさんの種類を食べて育った犬は成長した後も様々な種類のごはんを受けいれるようになります。

そうした消化のよい離乳食とは別に、補助として母乳や代用乳を与えると良いでしょう。犬の離乳食も市販されていますので、栄養バランスを考えてそれらを与えることも出来るでしょう。

離乳期の注意点

急に食事の内容を変更するのではなく、徐々に慣れていくことができるよう、少しずつ母乳から移行させましょう。

消化能力が低いので、犬のうんちに注意を向けて消化不良を起こしていないかチェックしましょう。

また、この時期は非常に食欲旺盛です。十分な栄養は必要ですが、犬が食べ過ぎてしまうことがないよう注意してください。

成長期3・発育期

Big pomeranian spitz dog next to a girl in the street.

Kristina Kokhanova/shutterstock.com

小型犬は生後50日~10ヵ月程度、中型犬は生後50日~1年程度、大型犬は生後50日~1年半程度の期間を成長期(発育期)と言います。

発育期の特徴

この成長期に子犬はおとなの犬と同じサイズにまで成長します。犬は人の10倍のスピードで成長すると言われており、その成長速度に応じた栄養が必要になります。

発育期に必要な栄養

成犬が必要とする栄養よりも多くの栄養を与えなければいけません。高カロリー、高タンパク、高脂質の食事が必要となってきます。

また骨も成長するためカルシウム、リン、マグネシウム、ナトリウムなども十分必要となってきます。

発育期の食事

できるなら子犬用のドッグフードを与えるようにしましょう。子犬用のドッグフードは成犬用のドッグフードに比べ、高タンパク、高脂質、高カロリーです。

また消化しやすさもポイントとなっているでしょう。1日の食事の回数も多くする必要があります。

生後2~3ヵ月ほどは4~5回に分けます。生後4~5ヵ月では3~4回にし、成長していくにつれて回数を減らしていくことができるでしょう。生後8ヵ月ほどしたら1日に2回ほどまでに減らすことができます。

発育期の注意点

成長期に入って間もない時はまだ消化機能が完全に成長していません。一度にたくさんの量を食べてしまうなら消化不良を起こしてしまうでしょう。1回の量を減らし食事の回数を多くするようにしましょう。

成犬用のドッグフードを与えるとカロリー不足になりますので、子犬用のドッグフードを選びましょう。

たくさんの栄養が必要だと考えて、ドッグフードにビタミン、ミネラルなどを加える飼い主さんもいるかもしれません。しかし、大切なのは適度なバランスと量です。

過剰に与えてしまうならかえってトラブルを引き起こしてしまうので、サプリメントを与えるよりは、より高品質のドッグフードに買い替えたほうが良いでしょう。

成長期の終盤ではほぼ成犬期に近い体格をしていることでしょう。成長スピードも以前ほどではないでしょう。

この時に今までと変わらずにたくさんのごはんを与えているなら、肥満の原因となってしまいます。体重の変化を確認しながら、成長段階に合わせて食事の量や回数を少なくしていきましょう。


    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.