成犬の食事
子犬がすくすくと成長していく様はほんとうに可愛らしいものです。そうした姿を見てきて強い愛着を抱いてきたに違いありません。子犬の健康と成長のために、きっと食事には気を付けてきたでしょう。
そんな子犬だったワンちゃんも成長して体が大きくなってきました。子犬から成犬と成長したのです。
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ワンちゃんたちには基本的に年齢に応じて3つの段階がありあます。幼年期、成年期、老齢期です。食事もそれぞれの時期に応じて変更していくべきです。
いつから成犬用の食事に変更すべき?
成長期が終わって成犬としての体重が備わったならそこから成犬用の食事に変更すべきです。成犬の体重になるまでの期間はワンちゃんのもともとのサイズによって変わってきます。
・小型犬:9~10ヵ月
・中型犬:12ヵ月
・大型犬:12~16ヵ月
ほどで成犬としての体重になるでしょう。
子犬に与えていたごはんを急に青年期のものへと変更してしまうなら、ワンちゃんはびっくりしてしまったり、食いつきが急に悪くなったりしてしまうかもしれません。
ですから、子犬用の食事に少しずつ成犬用の食事を混ぜていくことができます。そして、次第に成犬用の食事の割合を大きくしていくことができるでしょう。
そうするなら、ワンちゃんも違和感なく成犬用のドッグフードを食べるようになります。
子犬用から成犬用のドッグフードに変えるべきなのはなぜ?
子犬用のドッグフードと成犬用のドッグフードには大きな違いがあります。それは総合的なカロリーです。
子犬は身体をどんどん成長さえていく必要があるために多くのエネルギーを必要とします。成犬に比べてタンパク質、脂質ともにたくさん摂取する必要があるのです。
成犬になっても同じようなドッグフードを食べるなら栄養過多になってしまいます。
エネルギーを取りすぎてしまうと脂肪が増え、肥満犬になってしまいます。必要以上の栄養や脂質を摂取するなら病気にもなりやすく、健康に大きな悪影響を及ぼしてしまうでしょう。
さらに子犬の消化能力は低く、消化しづらいごはんを食べてしまうと消化不良を起こしてしまいます。
成犬は子犬に比べて消化機能もしっかりと発達していますので、子犬ほど消化しやすい食材を選ばなくても良いかもしれません。その分栄養素を重視した食材選択ができるようになるでしょう。
成犬用のドッグフードを選ぶ際に注目すべきポイント
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成犬になったワンちゃんのためにドッグフードを選ぶようにしましょう。たくさんのドッグフードがありますが、どんな点を重視すればよいのでしょうか?いくつかのポイントをご紹介します。
タンパク質が豊富
子犬ほどは必要ではありませんが、基本的にワンちゃんの食事は高タンパク質であるべきです。基本的にはタンパク質が30%ほど含まれているものを選ぶとよいかもしれません。
また成犬になるとそれぞれの個体差にあわせた食事選択もできるでしょう。大型犬や運動が大好きで活動的なワンちゃんはもう少しタンパク質を多いものを選ぶことができるかもしれません。
また、小型犬だったり、室内で飼っていたり、運動をあまりしないワンちゃんには、タンパク質の量を控えめにできるかもしれません。
タンパク質の種類は動物性たんぱく質を選ぶようにしましょう。植物性たんぱく質はワンちゃんと相性が悪く、成犬であっても消化が苦手です。
脂質は控えめに
子犬用のドッグフードは脂肪が20%ほどあってもちょうどよかったかもしれません。しかし、成犬の身体を維持するためにはそこまでの脂肪は必要ありません。
脂質を10%~15%ほどにするなら、脂肪を蓄えず、かつ元気に過ごすことができるでしょう。
脂質をカットしすぎることも健康に悪影響を与えてしまいますので、適度な量の脂質が含まれているドッグフードを選ぶようにしましょう。
バランスの取れた栄養素
成犬用のドッグフードは何年間も与え続けるものです。長い成年期の健康を支えるものはそのドッグフードです。ですからなるべくバランスの取れた栄養素が含まれたものを選ぶようにしましょう。
偏りのない栄養素や悪影響を与えづらい成分のドッグフードを与えるなら、皮膚や被毛、腸内環境、免疫の面でも良い状態を保つことができるでしょう。
ワンちゃんの健康に悪影響を与えかねない原材料を避ける。
人工添加物を避け、無添加のドッグフードを可能なら選択しましょう。また原材料の生産地が明記されているドッグフードを与えることもトラブルを避けるうえでは大切です。
ワンちゃんにとって食物アレルゲンとなりやすい食材も存在します。
もちろんそうした食材が必ずしも皆さんのワンちゃんにアレルギーを引き起こすとは限りませんが、できるならそうしたものを避けておくことも安全面では大切な方法だといえます。
特に、できるなら小麦グルテンが含まれていないものを選びましょう。また穀物があまり多く使用されていないドッグフードを選ぶことによって消化器官に負担を掛けないようにすることもできるでしょう。
成犬におすすめできるドッグフード
成犬のドッグフードを選ぶ点で大切なポイントをお伝えすることができました。それぞれのポイントを重視しつつ、皆さんのワンちゃんの個性に合わせたドッグフードを選ぶと良いでしょう。
その参考にしていただくために、これからいくつか成犬用のおすすめドッグフードをご紹介しますね。
モグワン
モグワンはカナガンスタッフが理想の食いつきの良さを求めて開発したドッグフードです。ワンちゃんにとってただ健康的であるだけでなく、喜んで食べてくれるようなドッグフードとして開発されたようです。
成分
エネルギー344kcal / 100g
タンパク質28%
脂質12%
繊維3%
特徴
モグワンにはどのような特徴があるのでしょうか?
まず厳選された原材料が使用されていることは注目に値します。ヒューマングレードの肉や魚、野菜を使用されています。高品質な原材料はワンちゃんたちに必要なものだけが選ばれるようになっています。
また動物性タンパク質が50%以上も含まれています。新鮮なチキン生肉と生サーモンをふんだんに使った高たんぱくなドッグフードとなっています。
しっかりとしたタンパク質が含まれていますので、ワンちゃんの日々の健康にとても良い影響を与えてくれるでしょう。丈夫な骨、しなやかな筋肉、艶やかな被毛を維持することができるのです。
さらにグレインフリーである点も評価できます。ワンちゃんにとって穀物は消化しづらいものです。そうした穀物を一切使用しないことで、消化吸収を妨げる要因を配乗しています。
モグワンには豊富な栄養がバランスよく含まれていますが、その栄養素をしっかりと吸収できるようにも配慮がなされているのです
着色料や香料が使用されていませんから、安心して長期間与え続けることができますね。
ネルソンズ
ネルソンズはイギリスのトップブリーダーが愛犬のために開発した高品質なドッグフードです。
ブリーダーとしての経験と愛情を活かして、ワンちゃんたちのための必要な高タンパク・低炭水化物を実現したフードとなっています。
成分
エネルギー362kcal / 100g
タンパク質30%
脂質15%
繊維2.5%
特徴
ネルソンズには3つの主な特徴があります。
・グレインフリー
ワンちゃんは穀物を分解する酵素を持ちません。ですからワンちゃんの身体の負担とならないように小麦やトウモロコシなどの穀物を一切使用しないようにしています。
穀物を使用しない分、新鮮なチキンを贅沢に配合してくれている点もうれしいポイントですね。
・見栄えを良くするために選択された高タンパク・低炭水化物のレシピ
乾燥チキンとチキンの生肉をふんだんに使用することで高タンパクでありつつ、カロリーを抑えることに成功しています。
またワンちゃんの美しい外見を保つには健康的な皮膚と艶やかな被毛が欠かせません。そのためには高品質な脂質を摂取する必要があります。
ネルソンズにはサーモンオイルが含まれていますので、外見の美しさを保つことができるようになっています。
炭水化物にはサツマイモが使用されています。サツマイモにはビタミンAやビタミンCが豊富に含まれています。また可溶性繊維に富み、栄養吸収をゆっくりとしたペースで安定さえる効果があります。
割合としては小さい炭水化物でさえワンちゃんの健康を考えたものが選択されているのです。
・身体環境を維持するためのサポート成分が含まれている
ネルソンズにはオリゴ糖がふくまれています。オリゴ糖は腸内の善玉菌のエサとなることで、善玉菌の活発な活動をサポートしてくれます。
善玉菌が活発になることで腸内環境が整い、消化吸収を助け、免疫力の向上にも役立ちます。
ワンちゃんが健康的な生活を送るうえで、高い免疫力は欠かせません。免疫力が高いなら感染症になりづらく、また癌になる確率も少なくなります。
長期間食べ続けることできれいな外面と内側の健康を維持できますので、ネルソンズは成犬におすすめできるドッグフードの1つと言えます。
このこのごはん
「このこのごはん」は小型犬のワンちゃんにおすすめできるドッグフードです。小型犬が日々の生活で抱えやすい悩みを解消するためのごはんです。
成分
エネルギー342kcal / 100g
タンパク質21.5%以上
脂質7.5%以上
繊維1%以下
特徴
今回紹介した他の二つのドッグフードに比べタンパク質も脂質も低めである点が特徴的ですね。
これは「こんこのごはん」が小型犬を対象として作っているドッグフードだからです。
小型犬は室内で飼われることが多く、運動量も多くありません。体も他の成犬に比べて小さく、筋肉量も少ないので、必要なたんぱく質も脂質も少ないのです。
小型犬が中型犬や大型犬と同じようなごはんを食べ続けるなら肥満になったり、体調を崩したりする可能性があります。
ですから、小型犬に合わせた成分となっているドッグフードを選ぶことは長年使い続けるうえで非常に大切です。
小型犬はにおい、毛並み、涙やけのトラブルを抱えやすいと言われています。そうした悩みを内側からサポートするために腸内環境をしっかりと改善するための成分が含まれています。
乳酸菌によって善玉菌を増殖させ、腸内環境を整えてくれます。
鶏肉のささみや鹿肉を用いることで、タンパク質をしっかりと摂取し、かつ脂質を抑えて低カロリーにすることに成功しています。
さらにタンパク質を分解する酵素が豊富に含まれている青パパイヤも配合されています。モリンガやサツマイモによって消化を促し、老廃物を出すための工夫もなされています。
小麦アレルギーのワンちゃんでも心配しなくてよいように、小麦グルテンフリーとなっています。香料、着色料、保存料、防カビ剤、増粘剤、酸化防止剤も使用されていないで、安心して与え続けることができます。
成犬のワンちゃんには長い期間、同じドッグフードを与えることが多いのではないでしょうか?
長期間与え続けるからこそ、ワンちゃんの個性に合わせたものを与えることは大切です。小さな違いでも長期間続けると大きな違いになってしまうからです。
その点で、「このこのごはん」は小型犬に特化したドッグフードですから、小型犬を飼っている飼い主の皆さんにはとてもおすすめできるものとなっています。
まとめ
今回は成犬用の食事について少し注目すべき点をお伝え出来ました。また、そうしたポイントに基づいておすすめできるドッグフードもいくつかご紹介できました。
成犬になったからこそ、与えるドッグフードは慎重に選びたいと思うのではないでしょうか?
ワンちゃんにとって成犬である期間は長いのですから、その期間にどのようなものを与え続けるかは健康に大きく影響を与えるからです。
是非、栄養バランスがとれたものを選んであげて、ワンちゃんの健康的な生活をサポートしてあげてくださいね。