ワンちゃんにもメンタルケアが必要!?
冒頭で述べたように、ワンちゃんにもメンタルケアは必要です。
ワンちゃんにもストレスがかかるからです。
ワンちゃんの生活している環境を考えましょう。
わたしたちのワンちゃんたちは人間の飼い犬として生活しています。
ですから、野犬と違って保護され、とても良い環境で生活できています。
しかしながら、ワンちゃんのしたいことがいつでもできるわけではありません。
人間社会にはルールがあって、飼い犬であればそれを超えることはできません。
例えば、街中を自由に走り回ることはできませんし、好きな時に好きなだけ吠えると怒られてしまうこともあります。
生活空間や寝床も自分で選ぶことはできませんから、飼い主さんが選んだ場所がワンちゃんたちの好みや落ち着く場所であるとも限りません。
このように人間社会のルール内で飼い犬となっているわけですから、当然ストレスも溜まることでしょう。
ですから飼い主の皆さんはワンちゃんたちの精神状態を見極め、時にはメンタルケアを意識した行動を取ってあげるべきでしょう。

SewCream/shutterstock.com
こんな時にはメンタルケアが必要
では、どのような時にメンタルケアが必要だと言えるのでしょうか?
ワンちゃんの精神に負荷が掛かっているときに生じる症状や行動をいくつか紹介したいと思います。
無駄吠えが多い
ワンちゃんが無駄吠えをする回数が多いようであれば、それはストレスサインかもしれません。
ワンちゃんの欲求不満が高まったり、不安や恐怖などの感情が蓄積されたりするなら「吠える」という行動によってそうした精神的ストレスを解消しようとします。
ストレス解消するために吠えていることに気付かず、その無駄吠えを強く叱ったり、体罰を与えて止めたりするなら、一時的に吠えることをやめるかもしれません。
しかし、そうした飼い主の怒りや強い圧力によって余計にストレスがかかってしまいます。
飼い主の皆さんは無駄吠えしたときには一時的な対処だけでなく、長期的な対処を行なうようにしましょう。
つまり、吠えている原因を取り除き、ワンちゃんのメンタルケアを行ってあげるのです。
同じ行動を繰り返す
同じ場所を何度も往復したり、自分の尻尾を追いかけたりしているなら、それはストレスによる常同障害かもしれません。
もちろん、一時的にそのような行動をすることはあるかもしれません。
しかし、あまりにも長い時間続けていたり頻繁に行っていたりするなら注意が必要です。
ストレスが溜まってしまうと心が落ち着かなくなります。
心の落ち着きを取り戻すために同じ行動を繰り返すのです。
こうした症状自体がすぐに悪影響を与えるものではありませんが、ワンちゃんの心が落ち着きを求めているということを飼い主が知ることはできるでしょう。
この常同障害がエスカレートするならどうなるでしょうか?
心を落ち着かせるために行っていたものが自分では止められなくなります。
体調に悪影響を及ぼしても歩き続けたり、尻尾の毛が抜けたり、血が出たりしても、追いかけたり、噛んだりすることをやめられなくなるのです。
ここまでの症状になってしまったなら病院に行くしかないでしょう。
ですから、繰り返しが見られた最初の段階でメンタルケアを施すようにしましょう。

BoulderPhoto/shutterstock.com
頻繁にあくびをする
ワンちゃんが頻繁にあくびする場面を発見したら、それはストレスサインでしょう。
ワンちゃんのあくびを人間と同じように考えてしまうなら「眠いのかな」とか「リラックスしているのだな」という感想を抱くかもしれません。
しかし、ワンちゃんのあくびは緊張や強い不快感を抱いたときに時に行われるものなのです。
ワンちゃんたちが何かの原因によって緊張します。
その緊張をほぐすためにあくびをするのです。
ですからあくびを頻繁に行っているということは、強い緊張を感じる場面が多いということです。
当然そのような環境は「ストレスを定期的に感じる環境」です。
メンタルケアが必要ですし、何が緊張を与えているのか考える必要がありそうですね。
同じ個所をひたすら舐める
ワンちゃんは自分の口元を舐めたり、被毛を舐めたりしますね。
これは、身体をケアするときに行われます。
体を舐めることによって、きれいにしたり良い状態を保ったりできます。
また舐めることによって自分の感情を沈めて不安を取り除くことができるようです。
飼い主にとってワンちゃんが体を舐めていることは自然なことです。
メンタルケアが必要な症状とは結び付けづらいかもしれませんね。
注意が必要なのは同じ個所をひたすら舐めている場合です。
これは先ほど紹介した常同障害にも含まれるでしょう。
本来の目的にとどまらず、その行動を繰り返すことによって落ち着こうとしているのです。
この行動もエスカレートすることがあります。
自分の被毛が抜けたり、皮膚が炎症を起こしたりしても舐め続けるのです。
当然痛みを伴っていますが、自分ではやめることができなくなっています。すぐに病院に行く必要があるでしょう。
できるなら、症状が軽いうちに気付いてあげることができるといいですね。
日常的な動作であっても注意を向けてあげてください。

Rasulov/shutterstock.com
体が震えている
特に寒い環境でなくとも体が震えることがあります。
ワンちゃんたちは極度の緊張や恐怖を感じた時に身体が小刻みに震えるようになっています。
人間でもこの点は同じですね。
非常に緊張する場面で膝や手が震えたりします。強い恐怖を感じた時にも体がガタガタ震えます。
こうした状態は当然私たちにとって良い状態とは言えませんよね。
ワンちゃんたちにとってもそうです。
寒くもないのに、ガタガタ震えているワンちゃんを見たなら、強い恐怖や緊張を感じているというサインなのです。
できるだけすぐにその原因を見つけ出し、排除しましょう。
自然災害による大きな音などが原因かもしれません。
また、極度な人嫌いのワンちゃんにとって、知らない人に会うことは同様の症状を引き起こさせるかもしれません。
この場合は、長期的なメンタルケアが必要になります。
人嫌いを治そうとして急に知らない人に会わせようとするなら逆効果です。
時間をかけて少しずつ慣らしていく方法を取りましょう。
もちろん、身体が震えている原因がストレスでない場合もあります。
低血糖などの症状や病気である可能性もあるので、おかしいと思ったら病院に連れて行くのが良いでしょう。
