食べ物が与える影響
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愛犬にいつまでも元気に長生きしてもらうためには生活環境を整えてあげることも大切ですが、毎日の食事によって病気を予防し、健康的な身体を作り維持することはとても重要です。
犬も人もどんな食べ物を選ぶかによって健康に大きな影響を与えます。
安いからと粗末な粗悪品のフードを与えていると、病気にかかりやすくなったり、内臓の機能の低下やストレスが生じ愛犬が苦しむことになりかねません。
しかし、ただ高価なフードを与えていればよいかと言いますと、私たち人間もひとりひとり異なるように、犬もそれぞれ異なるので違います。
最近は、獣医師やペット栄養管理士と共同開発されたり、きちんと健康や栄養を考えられて作られているドックフードがたくさん販売されることになり、犬の平均寿命が長くなっています。
たくさんの選択肢があるので、長く健康に生活できるように愛犬にあったフードを選んであげたいですね。
ドッグフード選びのポイント
愛犬をいきいきと健康で長生きさせるためには、良質のドッグフードを選ぶことが大切です。
バランスの良い食事によって病気やけがの予防につながるだけでなく、健康的な身体と美しい毛並みを保つことができます。
ここでは、3つのポイントを見ることにしましょう。
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1.十分な栄養価
犬も猫も食肉目に分類される動物で、猫は肉食動物、犬は雑食動物です。
犬は菜食でも生きていける身体の仕組みではありますが、タンパク質、炭水化物、脂肪、ミネラル、ビタミンの5大栄養素をきちんと満たして、栄養成分の量が適切に入っているフードを選ぶことによって健康的な身体を作ることができます。
人間と一緒でバランスの良い食事を毎日とることが大切ですので、必要な栄養をフードで満たせるようにしてあげ高タンパク・低炭水化物であるなら肥満を予防することができます。
最近では食事では補いきれない栄養やミネラルをサプリメントで補うこともできますが、基本は食事で必要な栄養を摂取できると良いでしょう。
2.穀物を含まないものを選ぶ
犬は雑食なので、炭水化物を多く摂取して満腹感を味わえると思われる方もいるかもしれませんが、もともと肉食動物なので、体の構造も人間とは異なりトウモロコシや小麦、大豆などの穀物類は完全に消化できない上、穀物アレルギーのワンちゃんも多いです。
出来ればグレインフリーのものが良いとされています。
最近では、炭水化物は必要としないという意見も多く、全く含まれていないドックフードも出てきています。
炭水化物や脂質は取りすぎると肥満につながります。
穀物が主原料のものは安価で購入しやすいかもしれませんが、主原料が良質なタンパク質になる肉や魚がメインのものを選びましょう。
3.化学添加物の入らない無添加のものを選ぶ
ドックフードには人間には与えてはいけない化学添加物が使用されていることがまだまだ多くあるというのが現状です。
嗜好性を高めるために合成着色料や香料を使用して食いつきをよくしようと考えられているものもありますが、発がん性があることや免疫の低下につながりかねないことが指摘されているので避けましょう。
酸化防止剤の中にも危険な添加物として指摘されているものがありますので、高品質で安心安全な食品添加物が用いられていない無添加のドックフードを選びましょう。
無添加フードは安価なフードに比べると少しだけお値段がかかりますが、病気になり愛犬が苦しむことやそれに伴う費用を考えると高額な出費を抑えることにつながります。
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