コーニッシュレックスの歴史
Birute Vijeikiene/shutterstock.com コーニッシュレックス
コーニッシュレックスはもともとイギリスに生息していた猫が人の手を加えられずに突然発生した猫ちゃんです。
1950年、イギリスのコーンウォール州のニーナ夫人に飼われていた短毛の雌猫ちゃんが5匹の子猫を生んだところ、その中の1匹だけ全身がくるくるの毛で覆われている子猫がいました。その巻き毛の子猫は「カリバンカー」と名付けられ、この子猫がコーニッシュレックスの基盤となりました。
その後バーミーズやシャム、オリエンタルなどと交配が行われ現在の「コーニッシュレックス」が完成したそうです。
yotily/shutterstock.com イギリス
名前の由来は生まれた地名であるイギリスのコーンウォール州を意味する「コーニッシュ」と、同じく突然変異で生まれた「アストレックス・ラビット」の「レックス」を取ってつけられたそうですが、もともと「レックス」という言葉には「巻き毛」という意味があるようです。
猫ちゃんの被毛は直毛と思っていた飼い主さんにとっては、くるくるとした天然パーマの子猫が生まれてきた時にはびっくりしたのではないでしょうか。しかしくるくるとカールされている被毛を持っている猫ちゃんは数種類いて例えば「ラパーマ」、「デボンレックス」、「セルカークレックス」などが存在しています。
コーニッシュレックスの特徴と性格
Jagodka/shutterstock.com コーニッシュレックス
原産国:イギリス
ボディ:オリエンタル
寿命:11〜15歳
体重:オスが3.0〜4.5kg、メスが2.5〜3.5kg
毛種:短毛
コーニッシュレックスの特徴
被毛はヒゲからしっぽの先までもくるくるとした天然パーマです。一見、硬そうなイメージですが実際には柔らかな巻き毛で全体の毛量も多くはありません。
細く長いオリエンタルタイプのボディは背中が自然のアーチ型を描き、脚も長く細っそりとしています。細身ですが筋肉質で胸からお腹にかけて切れ上がるように細くなっていて、犬のグレーハウンドに似た体型で「猫界のグレーハウンド」と言われています。
顔立ちは縦長の卵型、ややつり上がった大きな目も卵型で瞳のカラーは全ての色が現れて澄んでいます。
ラビットイヤーと言われ、耳のカップは正面を向いて揃って直立しています。耳と耳の間もカーブしていて頭の丸みが強調されていています。
鼻は横から見ると「ローマンノーズ」と言われるように、鼻筋に二つの凸形があり、古代ローマ人のような鼻のようと言われています。
オリエンタルタイプのシャムと一見似ているような感じがしますが、シャムはどちらかというと直線的なイメージに対しコーニッシュレックスは頭の上や背中のかたちがアーチを描いているため曲線的な美しさがありエレガントさを感じさせます。
コーニッシュレックスの性格
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人が大好きで常に飼い主さんと一緒にいることを好む『甘えん坊』な猫ちゃんです。足元にすりすりしてきたかと思えば膝の上にまったりとしたりすることもある懐っこい猫ちゃんです。
子猫の時から『好奇心旺盛』で遊ぶことが大好きですが、成猫になっても子猫のような『無邪気』さに変わりはなく、とても『活発』にエネルギッシュに遊ぶ猫ちゃんです。高いところに登ったりすることも大好きです。コーニッシュレックスが頭上からふってきたり、足元から飛びついてきたり、肩に乗ったり、洋服の中に潜って「ワッ!!!」と出てきたり・・・などなど・・・猿並みの運動神経で3次元の爆速が始まります。猫を良く知っている人であってもびっくりするような行動派です。
Ian 2010/shutterstock.com おもちゃ
おもちゃを投げてとってくる遊びも『賢い』ゆえにできるものなので、しつけという点から考えても難しくはないと思います。しかし、甘やかし過ぎると賢さゆえに飼い主さんより自分の方が偉いと錯覚してしまうでの厳しすぎず甘やかさないようにしつけることがポイントのようです。
基本的には『平和主義』な猫ちゃんなので、多頭飼いをしても争いませんが『デリケート』な面もあるので相性は検討した方が良いかと思いますが、できれば単独飼いの方が良いかもしれません。しかし、個体差はもちろんあるかと思いますが大人になったコーニッシュレックスも猫団子になって複数で寝ることもあったり、お世話好きのメス猫ちゃんは他の猫の赤ちゃんであってもお乳をあげるなど母性を発揮するコーニッシュレックスもいるようです。