コラットの歴史
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コラットはタイ王国の北東部に位置するコラット地方に自然発生した猫種です。コラットの起源は少なくともアユタヤ王朝の時代(西暦1350~1767年)までさかのぼると言われ、当時の書物や絵画にも描かれているようです。その姿は現在のコラットとあまり変わりなく、人為的交配を加えられたことが非常に少ない土着の純血種としてその容姿を保ち続けてきたのではないかと考えられます。
1880年にイギリスのキャットショーに出たものの、この時は「純青色(ソリッドブルー)のシャム」として紹介されました。
それから時を経て1965年にCFAで猫種として登録され、1975年にはGCCFに登録されました。
コラットの基本情報と特徴
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原産:タイ
寿命:11〜15歳
体重:オス4.0〜6.0kg、メス3.0〜5.0kg
コラットのボディタイプ
コラットのボディは筋肉質でタイプとしてはがっしりとはいかないまでも、やや丸みを帯びた体つきのセミコビータイプです。
コラットの毛の生え方
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コラットは全身がブルーの「シングルコート」と言われています。「ブルー」というと青をイメージしますが猫に関していうとこれは「青みがかった灰色」を表現する時に使います。グレーの毛先にはシルバーのティッピングが入り、光の加減により色調が銀灰色に見える時があります。被毛が完成するまでは4年ほどの年月がかかりサテンのような柔らかさと光沢を感じさせてくれます。
また「シングルコート」とは長さが同じ毛が一層のみ生えているタイプで、比較的寒さに弱いタイプです。生まれ故郷がタイであることを考えると必然的ともいえるのでないでしょうか。
コラットの頭はハート型?
コラットは頭骨の形がハート型になっています。コラットと似たようなロシアンブルーやその他の多くの猫ちゃんに見られる頭の形は丸い頭部と言われていますので大きな特徴の一つと言えます。
コラットの目の色は?
コラットの目の色はイエロー、ヘーゼル、ゴールド、グリーンが存在します。特にグリーンは宝石のペリドットのような美しさがあり、ペリドットグリーンの瞳のコラットは人気の高い猫です。
コラットの性格
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『社交的』で『人懐っこい』
一見クールな外見に見えるコラットですが『社交的』で『人懐っこい』猫ちゃんです。初対面の人には少しの警戒心を見せはするものの、持ち前の社交的な性格でお客さんに対してもその魅力を十分に振りまいてくれます。
『遊び好き』で『活発』
特に子猫期から成猫期にかけてはかなりの『遊び好き』で『活発』です。本棚や冷蔵庫など高いところに登ることが好きなのでキャットタワーなどがあると良いかもしれません。また細かく動くおもちゃも大好きなようです。
『物覚えが良く、賢い』
遊び好きに『物覚えが良く』、『賢さ』が加わると投げたおもちゃを取ってくることなども学習します。飼い主さんが教える基本的な習慣やしつけはほとんどのコラットは小さな時にマスターします。ただ、イタズラもよく覚えてしまうので注意が必要です。
『甘えん坊』で『独占欲が強い』
自由気ままに過ごしていたと思えば急に飼い主さんに甘えたがる傾向がある『甘えん坊』な猫ちゃんです。十分に愛情を持って接してあげないといじけてしまうこともあります。また飼い主さんに対して『独占欲が強く』束縛する傾向があり自分自身が飼い主さんにとって一番でありたいと思っているようです。飼い主さんにかまってもらいたくておしゃべりでコミニケーションを取ってくることもあるようです。
猫特有のツンデレさを何気なくしめしてくるコラットに翻弄される飼い主さんも多くおられるようです。