多頭飼いならではの悩み
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人が一人一人違うように、猫も個体によって個性が異なります。
性格から食の好み、食べる量なども異なりますし、猫の種類や年齢が異なれば、必要な栄養素やカロリーなどにも違いがあります。
どの子も可愛く、ベストなキャットフードを食べさせてあげたいと思うのが親心ですよね。
しかし、全ての要望を叶えようとすると問題や負担も増えてきます。
多頭飼いしている家族は一体どんなことをお悩みなのでしょうか?
キャットフード代が高額になる
一番わかりやすい負担は、食べさせる猫の数が増えるだけキャットフード代がかさむため経済的負担が増すことでしょう。
人間の残り物をあげていた時代ならともかく、現代では子猫にはミルクや離乳食、大人になったらキャットフードにおやつ...。
猫に必要な栄養素を配合した専用の餌をあげるのが当たり前になっていますし、専門家から推奨もされています。
飼い猫1匹にかかるキャットフードの費用は1ヶ月分で、平均4,267円(キャットフード2,996円・おやつ1,271円)と言われています。
これを単純に頭数でかけていくと・・・2匹で8,534円、5匹飼育していると21,000円にもなります。
エサ代の他にも、トイレ用品やワクチン代などかかるので、できるだけコストを抑えたいと思いますよね。
しかし、猫を愛する方、ペットを家族のように大事に扱う方にとって、安いからと質の悪いキャットフードを与えることは考えられないことでしょう。
だからこそ、悩むのです。
ライフステージが様々
猫の場合も年齢によって必要なカロリー数や栄養素が異なるので、猫のライフステージに合わせた専用のキャットフードが販売されています。
大きく分けて「幼猫期」「生猫期」「シニア期」の3つの時期に別れています。
「幼猫期」は、生後4週間未満までは子猫専用のミルクを哺乳瓶であげて、生後6ヶ月くらいまでは栄養価の高いキャットフードをふやかした離乳食を様子を見ながら与えます。
そして生後7ヶ月~1歳までは、離乳食から硬めの大人用のフードに徐々に切り替えていきます。
この幼猫期は、骨や内臓など、体の軸となるものを形成する時なので栄養価もカロリーも高い物を与える必要があります。
1歳をすぎると成長が止まるので、高カロリーのキャットフードからバランスのとれた栄養を含みつつも低カロリーのフードに切り替えて、肥満を防ぎ、安定した健康維持ができるように管理してあげる必要があります。
約7歳になると、食欲不振や運動量の低下など、老化現象が現れるようになり「シニア期」に突入します。
老猫には、消化吸収がしやすく、カロリーが低いながらも痩せすぎないように栄養価が高いキャットフードが向いています。
多頭飼いの場合、このように年齢や成長度合いによって適したフードを飼い猫全てに揃えるのはどれだけ大変か想像できますね。
猫によって好みが違う
猫は気分屋なのは皆さんご存知だと思いますが、食に関しても一筋縄ではいきません。
食べ飽きをしたり、初めてのフードに対しては警戒心を示したり、気に入らないと見向きもしないなど、飼い主さんを平気で振り回してきます。
多頭飼いの猫ちゃんたちそれぞれが、特定のキャットフードを食べなかったり、お気に入りがあったりしたら、どれだけのキャットフードを揃えなければならないのでしょう…
ドライタイプにウェットタイプ、おやつなど、キャットフードのタイプごとに好き嫌いがあったら本当に大変です。
でも、しっかり食べてもらいたいし、悩むところですよね。
これらの3つのことは、多頭飼いされている方ならきっと大きくうなずきながら「うちもそう!」と共感していただけるのではないでしょうか。
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