食いつきとは
『食い付く』という日本語には、「飛び込んで口に入れる」「興味や関心をもつ」などの意味があります。
ですから猫の食いつきが良いキャットフードとは、猫が強い関心を示して、集中が切れることなくガツガツと食べ続け、ペロリと完食するフードのことをさしています。
人間と違い動物は、自分の気持ちに正直ですし本能的に食べた方が良いものかどうかを判断します。
さらに、食に対するこだわりも強く人間と比べるとかなりシンプルな彼らの人生において食事の時間は貴重な喜びのひと時でもあります。
ですから、美味しいものや好きなものには文字通り飛ぶようにやってきて食い付くのです。
猫が食いついきが悪くなる理由
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食べることが大好きで、何をあげても喜んでくれる子が多い犬と違って、猫は食べムラや食べ飽きがあります。
それには猫ならではの2つの習性が関係しています。
猫本来の習性
1つ目は「ネオフィリア」という習性で、新しものを好む
猫は基本的に、色々なものを食べた方が生存に有利と考えています。
野生の猫は鳥やネズミなどの小動物を捕獲して食料としていましたが、いつも同じ種類の動物を捕獲することはなかったようです。
異なる種類の動物をローテンションして食べたり、体調に合わせてターゲットを変えることによって様々な栄養を取り入れ、自分の健康維持に必要な成分を確保していたようです。
人に飼育され、ペットとして食事の全てを人間に依存するようになっても動物本来の習性は変わりませんので、餌の形状や食感、匂いなどが異なる物を食べたがるのです。
2つ目の習性は「ネオフォビア」と呼ばれる、初めて食べるものに対する警戒心
猫は新しい食べ物に対して、これを食べると何が起こるかわからないという恐怖心を感じるそうです。
ですから、見慣れないキャットフードを出すと、すぐには食べずに様子を見るような仕草をするのです。
また、一度嘔吐してしまうなど嫌な思いをした場合は、その食べ物や似たようなものを食べなくなる習性もあります。
この本来備わっている習性によって飼い主さん泣かせの「食べムラ」「食べ飽き」という状態になり、今まで美味しそうに食べていたキャットフードに見向きもしなくなったり、奮発して高いキャットフードを購入しても一口も食べないことがあるのです。
餌を食べてくれない状態が続くと、焦ってしまったり、自分を責めてしまうことさえあると思いますが、どの猫にも備わっている習性が関係しているとわかると少し気持ちが楽になるかもしれません。
病気やストレス
餌を食べない理由が先に述べた習性とは関係なく、体調が悪かったり、病気になっているケースもあります。
猫の様子をよく観察して、気になることがあるなら獣医さんに相談することをおすすめします。
さらに、病気でなくても、運動量の減少やストレス、飼育環境の変化などの可能性もあります。
何れにしても、飼い猫の状況と習性をよく把握するならお互いにストレスを抱えずに食事の時間を迎えることができるようになるでしょう。
キャットフードの質
猫自身の問題の他にキャットフードを食べなくなる他の理由は、キャットフードの質が原因の場合も多いです。
製造されてから時間が経って劣化していたりカビが生えていたりすれば、当然のことながら猫は食べたがりません。
そこまでいかなくても、古くなって風味が落ちていれば猫にとって魅力的な食事でないことは容易に想像がつきますね。
また、キャットフードに消化の負担となるような成分が入っていたり、原材料の質が低かったり、添加物いっぱいで体に有害と感じる場合なども当然ならが食べなくなるでしょう。
本能的に自分にとってメリットがある食べ物か、必要な栄養素を摂取できるか、それともむしろ食べない方が良いフードか判断するのです。
猫に食い付くように喜んで食べてもらうためには、美味しく、良質で、猫に必要な栄養素を含んでいるキャットフードであることは最低限の条件と言えるでしょう。
これらのことを踏まえて、これからご紹介する食いつきの良いキャットフードが猫にとって魅力的である理由などを探しながらこの記事をお読みいただければと思います。
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食いつきが良いと評判のキャットフードランキング
猫ちゃんの味の好みは実に様々です。
ですから皆様の愛猫ちゃんのお口に合うかどうかは実際に試していただかないとわかりませんが、多くの猫の舌を満足させている、自信を持っておすすめできる商品を5つご紹介します。
1位 モグニャン
モグニャン
”食いつきが良いといえばモグニャン”と言われるほど、どこのサイトでも評判で、多くの愛猫家の方から「他のキャットフードとは違う食べっぷりを見られるフード」として抜群の人気を誇っています。
それもそのはず、イギリス産のプレミアムキャットフードとして定評のあるカナガンキャットフードのスタッフが総力を挙げて満足のいく”食いつき”を目指して開発したフードなのです。
キャットフードの専門家たちが、原材料の選定から、粒の硬さの調整まで、一つ一つを徹底的に吟味して、食欲をそそる香りと味わいで、ご飯の時間が楽なるような極上の仕上がりになるまで調整が行われました。
その結果、高品質で健康に良いフードであることと、今までのキャットフードは違うと感じ、93.9%の飼い主さんが継続して食べさせたいと思えるほど、猫も満足の食いつきを実現しているのです。
多くの猫ちゃんが夢中になる秘密は「香り」です。
食いついきの良いキャットフードは猫にとって魅力的な香りを強く感じることです。
食事を楽しむのに、味覚・触覚・嗅覚・視覚を使いますが、猫の場合は特に嗅覚が重要で、美味しそうな香りがすると食欲が刺激されよってきます。
モグニャンは、新鮮な白身魚を贅沢に使うことによって、お魚の香ばしい香りが袋を開けた瞬間から漂い、遠くにいても引き寄せられるように猫たちがよってきます。
化学物質で作られた香料やフレーバー料などで人工的につけた香りではなく、良質な素材をふんだんに使用することによって出ているナチュラルな香りなので猫も本能的に安心して食べれると判断できるのです。
そもそも猫は完全肉食動物ですので、動物の肉や、魚を主食としていることがキャットフードに求められますが、モグニャンの場合は、メイン材料である白身魚が全体の63%を占めており、動物性タンパク質を豊富に取れるのも猫に好まれる要因となっています。
さらに、猫にとって苦手な食材である穀物を一切使用していないグレインフリーで、食べた後に消化器官が重くなったり体調を崩すこともありません。
むしろ消化に良いサツマイモを、炭水化物源とているので、モグニャンを食べると体がスッキリするという良いイメージがインプットされ、飽きっぽい子でも食べ続けてくれるのです。
キャットフードは鶏肉などをベースにしている商品が多いですが、日本の猫ちゃんは未だに魚好きな子が多い現実がありますので、魚の香りが漂うモグニャンは根強い人気があります。
嗅覚に訴えつつ、猫にとって理想的な栄養バランでしっかり体のケアもしてくれるので飼い主さんも安心して食べさせることができます。
愛猫が餌を食べてくれなくて悩んでおられる方はまずはモグニャンを試してみましょう。
2位 シンプリー
シンプリー(symply)
猫が思わず食い付く厳選素材を様々な健康リスクに配慮した黄金バランスで配合した、極上品質のキャットフードがシンプリーです。
猫の食欲を刺激するのに香りが大事であることはモグニャンの項目で触れましたが、シンプリーは飼い主さんにとっては多少きついかなと感じるほど魚の匂いがします。
香りが強いと香料を使用しているのではと考える方もいらっしゃいますが、ご安心ください。
シンプリーは人口の香料は一切使用していません。
香りの元になっているのは高品質な原材料です。
生サーモン・生マス・乾燥サーモン・ニシン・白身魚・旨味を凝縮したサーモンスープと、動物性食材が73%も配合されているので、濃厚なサーモンの香りが袋を開けた瞬間から漂うのです。
飼い主さんにとっては多少強いように感じても自然そのものの香りですし、猫たちは大好きな香りなので偏食気味の猫も思わず近づいてきます。
しかもシンプリーは、愛猫と飼い主さんがいつまでも一緒に暮らせるように、猫の健康を守ることにも高い意識を持ってレシピを開発しています。
猫の体はとてもデリケートで毎日何を食べるかによって健康が左右されてしまいます。
気をつけないと、楽しいはずの食事が、猫の体に負担になることもあり得るのです。
ですから、将来の体調維持まで見据えて、グレインフリーであることはもちろん、体のコンディションを安定させるクランベリー、ビタミンや鉄分を多く含む人参やリンゴなどの野菜やフルーツもバランスよく配合しています。
また、胃腸の働きを活発にしてくれるオリゴ糖や食物繊維などの成分、リスレッシュ効果のあるハーブなども多く含んでいます。
タンパク質が豊富であることを絶対条件に、長期的に体のコンディションを維持できるような黄金バランスを実現した、毎回の食事を美味しく食べてもらいつつ、長生きできるような体づくりを可能にしている極上のキャットフードと言えるでしょう。
3位 ジャガー
ジャガー
”私たちが旬のものを味わい、身も心も健やかに暮らしていくように、愛猫にも、上質な食事と豊かなライフスタイルを分かち合いたい”という願いのもとに作られているプレミアムキャットフードです。
上記の願いを叶えるために、食事は全てヒューマングレードで、厳選された素材のみを使用しています。
旬なのもが何よりのご馳走になるように、新鮮かつ上質であることはキャットフードの味を求める上で欠かせません。
ペット先進国であるイギリスにある工場に集められた原材料は、厳しいプロの目と動物愛護の精神が行き届いている法律規制によってしっかりと検査され、本当に良いものだけが製品に使用されます。
新鮮なフレッシュチキンと鴨肉、生のサーモンがメイン材料として配合されており、動物性たんぱく質80%以上というリッチな食事ができるようになっています。
猫が美味しいと感じるタンパク質が上質でフレッシュな素材で豊富に入っているわけですから食いつきも当然よくなります。
他にも、健康効果の高いスーパーフードとして注目されているマルベリーや、昔から和漢として知られている朝鮮人参を配合したり、健康食材と言われるものを積極的に取り入れて、猫の健康サポートができるように工夫されています。
もちろん穀物などの猫にとって負担となる原材料は配合していませんし、スターチの含有量も抑えるなど、愛猫が心地よく過ごせるようにも気を配っています。
以前は、品質よりも事業拡大が優先のペットフードメーカーで働いていた生産者が、真に質の高いペットフードを提供するために開発したのが「ジャガー」です。
ですから、採算度外視のようにも見えるこだわりを詰め込んだ、本当に上質のキャットフードになっています。
ジャガーの贅沢な食事は、わがままな猫ちゃんも大満足で食べてくれることでしょう。
猫
4位 ねこはぐ
ねこはぐ
今日ご紹介するキャットフードの中で、唯一の国産キャットフードの「ねこはぐ」はヒューマングレードの食材と国産であることの極上品質にこだわって作られています。
一般的な商品や食材では、日本国産は良質なイメージがありますが、ペットフードに関しては日本産よりも海外産の方が安全性が高く、質が良いものが多いことを愛猫家歴の長い方ならご存知でしょう。
ですから国産メーカーのものは試してこられなかったかもしれませんがぜひ、「ねこはぐ」を愛猫ちゃんに与えてみてください。
安全性、嗜好性、栄養バランスともに非常に高いお勧めできる国産キャットフードです。
100%九州産の若鶏を主原料に、野菜や雑穀米も全て国産食材かつ、人間が食べれるレベルの品質のものだけを使用して国内工場で製造から包装まで行われています。
海外産の商品は輸入までの時間がかかりますので、防腐剤や保存料などの添加物がどうしても多く使用されます。
「ねこはぐ」は全てを国内で賄っているので食材の調達から製造、販売から猫の口に入るまでの時間は短縮できます。
その結果、徹底した無添加の安心フードになっています。
嗜好性という点では100%九州産の鰹節がブレンドされているので、自然な鰹の香りで猫の嗅覚を刺激して引き寄せることができます。
さらに、国産煮干し・国産ワカメ・国産昆布など、食欲をそそる天然の海藻類もたっぷり配合**されています。
5位 カナガン
キャットフードカナガン(canagan)
優良キャットフードとして確固とした知名度と評判をえている「カナガン」はご存知の方も多いと思います。
なんと、英国王室のエリザベス嬢王より表彰されたこともあるイギリス産のプレミアムキャットフードです。
ほとんどの方は、カリカリと呼ばれるドライタイプのキャットフードを主食として与えると思いますが、風味豊かなウェットタイプや、嗜好性の強いセミドライタイプのフードと比べると、ドライタイプは食いつきはいまいちになってしまいます。
しかし、ドライフードには、栄養バランスが整って、それ一つで猫に必要な成分を補ったり、程よいかみごたえがデンタルケアになったり、お値段も続けやすいなど、メリットがたくさんあります。
ですから、ドライタイプでありながら食いつきをよくするにはどうすれば良いかを考えて完成したのが、この「カナガン」です。
栄養士が、タンパク質・脂質・炭水化物の配合比率を見つめ直し、「動物性タンパク質70%×植物成分30%」という猫にとって生物学的に理想とされる栄養バランスをドライキャットフードで実現させました。
しかも、使用している原材料は全て、人間が食べられる新鮮で健康的なもので、人口添加物も使用していない安全なものです。
その結果、なんと100%の猫が”カナガンを食べた・喜んで食べた”というデーターが提出されています。
100%の確率で、気まぐれで、警戒心の強い猫ちゃんたちを満足させているというのは、それだけで説得力があり、試してみたいと思われたのではないでしょうか?
まとめ
5つのキャットフードをご紹介してまいりましたが、どの商品も、口コミや効果レビューで、食いつきがよかったと高評価を得ています。
嗜好性が高いだけでなく、栄養バランス的にもおすすめできるものばかりですのでぜひお試しください!
Bogdan Sonjachnyj/shutterstock.com