デボンレックスの特徴
縮れた被毛とその気質ゆえに「プードルキャット」、その風貌ゆえに「小さな妖精のよう」とも言われるデボンレックスの身体的な特徴や寿命について説明します。
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身体的な特徴
まず何と言ってもクリクリとカールした被毛が特徴的で、まるで犬のプードルのようです。
デボンレックスは縮れ毛の猫の一系統(レックス系)としてセルカークレックスやコーニッシュレックスとともに認定されています。
ただ同じレックス系といっても、デボンレックスの方が、コーニッシュレックスよりもゆるいカールで、おおきなウェーブであることが見分けるポイントです。
被毛の触り心地はまるでスエードのようで、とてもなめらかです。
ちなみにコーニッシュレックスはシルクのような触り心地と言われています。
様々な猫種をかけあわせて生まれた歴史から、全ての色や模様が認められています。
白や黒や灰色のソリッドカラー(単色)や、茶色のタビー(縞模様)に黒と茶のトーティ(モザイク模様)など、実に多彩です。
寿命や体型
体型的には幅の広い大きな耳も特徴的で、張り出したようなこの耳は他の猫にはない不思議な印象を与えます。
エイリアンキャットや、ピクシーキャット(小さい妖精)と呼ばれることもあるようです。
標準的な体重は一般的な猫よりもやや軽めの、およそ2.5〜5キロほどで、とても筋肉質で骨太なセミフォーリンタイプの体型をしています。
存在感のある耳に反して頭は小さく、卵型の大きな目が印象的です。
しっぽは細くて先っぽがより細くなっていることも特徴です。
寿命は9年から15年くらいで、一般の猫の平均と同じくらいです。
平均寿命を超えて21歳以上も生きたデボンレックスがいるそうです。
デボンレックスの歴史は?
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デボンレックスの歴史は1960年、イングランドのデボン州で発見された巻き毛のオス猫にはじまります。
ベルリ・コックスという婦人は、この巻き毛のオス猫にトムというあだ名をつけ、観察することにしました。
やがて自宅近くの公園に住み着いたメス猫が、トムと同じ巻き毛の子猫を産んだので、カーリーと名付けて飼うことにしました。
そのころ、1950年に発見されたコーニッシュレックスの育種が隣のコーンウォール州で行われており、それを知ったコックス夫婦はカーリーとの交配を試みました。
ところが、生まれてきた子猫は全部直毛だったため、カーリーの巻き毛はコーニッシュレックスの遺伝子とは別種の突然変異体であることがわかりました。
コーニッシュレックスとは別種の猫だと分かったので、カーリーと同じ性質を持つ猫を作出し一つの猫種として公認を得ることにしました。
しかしコーニッシュレックスの場合と同じく、巻き毛の交配相手がいなかったため、遺伝子学者のアドバイスにより計画的近親交配によって個体数を増やすことにしました。
その後様々な猫種との異種交配を経て、「デボンレックス」として1960年代に英国で公認されました。
アメリカにおいてはしばらくの間、デボンレックスはコーニッシュレックスと同種のものと見なされていましたが、1979年になってようやくCFAによって公認されました。
コーニッシュレックスという猫を知っていますか?細い体と大きな耳が特徴的な、コーニッシュレックス。短毛種なんだけど、天然パーマの毛を持つ猫で、ヒゲも被毛もクルクルパーマが掛けられたような見た目の猫です。とっても個性的なコーニッシュレックスの性格の特徴、飼い方のコツをまとめました。
https://mofmo.jp/article/3917