生きる希望を失った猫が選択した”生きる”という道
心と体の病に侵されたクラウス
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2歳のクラウスは,病気を患っていました。さらに彼は一切の飲食を断ち,体重は減り続け,そのことに彼を助けたスタッフは驚愕。彼の体重の減少が心配されたため,ベテランの里親でもあるマーティンさんが彼の支援に乗り出すことを考えたそうです。しかし,彼女にはクラウスの病状がどのくらい深刻なのかわかりませんでした。出典:http://www.heroviral.com/claus-cat/
まったく光を感じていないかのようなクラウスの瞳・・・
彼の目にも心にも一切の希望が感じられません。
大体の動物は,助けられたら一目散に生きようと目の前に出された食べ物に食いつき,必死で命を繋ぎ止めようとするものですが,クラウスの場合はそうではないようです。
体に栄養が渡らない限り,彼の体調が懸念されます。
命を救ったものの・・・
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24時間以内に,彼は安楽死させられることが決定しました。そこでマーティンさんはシェルターに急いで向かい非常に困難な様子のクラウスを発見しました。彼は,ネコカリシウイルス感染症から目が感染症に侵されていたのです。出典:http://www.heroviral.com/claus-cat/
体力が回復しない,手の施しようのない動物に待っているのは死・・・彼はせっかく救助されたもののこの厳しい現実を突き付けられたようです。
そんな彼に1人の救世主が現れたようです。
長年里親をしてきたマーティンさん。
こんな風に独りで苦しんできたクラウスはもう独りではありません。
1匹の猫の命を救うために・・・
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家に帰ると,彼女はクラウスの脱水症状の治療にかかりました。また,何度も動物病院に出向き,静脈内輸液の処置を施してもらったのです。そのうち,チューブを使って栄養を体内に送り込むことでクラウスの健康は徐々に回復に向かいました。出典:http://www.heroviral.com/claus-cat/
マーティンさんの必死の看病が開始されたようです。
とても痛々しい様子ですが,彼を救うためには大切な治療の1つ。
クラウスも人生初めての治療に緊張を見せながらも必死で耐えているようです。
”生きる力”を取り戻すために
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それでも,その後3か月もの間彼は食べ物を拒み続け,そのためマーティンさんは注射器で栄養を彼の体に送り続けました。出典:http://www.heroviral.com/claus-cat/2/
クラウスの病気は,体だけの問題ではないようです。
これほどまでにマーティンさんが看病してくれているにもかかわらず,彼の食欲は依然として回復の兆しを見せないようです。
とはいえ,目の感染症もだいぶ回復した様子。
そして,以前に比べてだいぶ毛並みもよくなりましたよね。
しかし変わらないのはこの光を失った瞳・・・
心を開いたクラウス
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今ではすっかり体力を回復したクラウスですが,なぜ再び自分の力で食べ始めたのかは謎のままです。出典:http://www.heroviral.com/claus-cat/2/
遂にマーティンさんが待ちに待っていたこの瞬間がやってきたようです。
まだペースト状ではありますが,しっかりと自分の力で自分の口で食べ物を自分の体内に運んでいます。
クラウスはようやく生きる道を選択したようです。
愛情を知って・・・
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恐らく,マーティンさんの愛情が彼に伝わり,再び健康的に生きる道を選んだのでしょう。クラウスは私たちに過去を忘れ去ることの難しさを教えてくれました。しかし時にはそうすることも大切なのです。出典:http://www.heroviral.com/claus-cat/2/
恐らく過去に心を閉ざすほどの悲しい出来事を経験してきたクラウス。
彼は一切の希望を失ってしまっていました。
それでもこの世に生を受けたからには,愛し愛され幸せを感じる人生を歩むべき・・・マーティンさんが彼を必死で生きる道へと導いてくれたようです。
そんな彼女の愛情が伝わった時,1匹の猫に奇跡が起こったようです。
とても美しい猫に変身したクラウス・・・人生はそんなに捨てたものではないということをこれから十分に経験してほしいですよね。
クラウスの奇跡
食べ物や水分を拒否し続ける猫