犬の遺伝子が人間との絆を深める
犬とオオカミとの違い
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「私たちの研究目的は,家畜化にあたり遺伝的基礎を理解しようとすることです。例えば,どうすれば,全く人間に興味を示さないオオカミが,犬のような非常に社会性のある動物になれるのかということなのです。」出典:https://www.boredpanda.com/dog-human-genetic-connection/
とスウェーデンのリンショーピン大学の研究チームを率いるペル・イェンセン(Per Jensen)教授は語ってくれました。
犬の先祖でもあるオオカミは人間に対して手助けを一切求めない一方で,飼い犬は非常に友好的です。
男の子と彼と同じくらいの大きさの犬がとっても仲良さそうに顔を寄せ合っていますよね。
この犬がオオカミだったら・・・こんな可愛さあふれる光景を実現するのは不可能でしょう・・・
ペットと言えば,犬や猫。
いくら可愛くたって,人間社会に溶け込めないのではなかなか家で飼うことなんてできませんよね。
そこで,イェンセン教授は,生物の基礎,遺伝子に着眼したようです。
犬の社会性の研究
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科学者は,437匹のビーグル犬を集め,研究室で育て,それぞれの犬を初対面の研究者と同じ部屋に入れました。出典:https://www.boredpanda.com/dog-human-genetic-connection/
その後,課題が与えられました。
3つの透明なスライド式のプラスチックの蓋がそれぞれエサの上に置かれ,それを各犬の前に置きました。
この3つの蓋の1つを開けるのには,犬は人間の力を借りなければいけません。
美女たちとおそろいの美しい毛並みをした犬。人間となんとなく似ている点でもお互いに共感を持てますが,この実験はまったく面識のない犬と人間が使われたようです。
信頼関係を築いている人間に対してなら,遠慮なく助けを求められる犬でも,見知らぬ人に対してはどうなのでしょう・・・
でも助けを求めないと,エサは食べられないし・・・
ここで社会性が量られるわけですね。