傷だらけのピットブルを保護
心優しいがゆえに...
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傷の状態や歯が削られていたという事実から、エコーは闘犬のベイトとして使われていたと判断されました。ボランティア団体のもとで治療を受けた後、彼を発見し傷口に湧いたウジムシを取り除いてくれたジェレミー・シュナベル巡査がエコー引き取りました。巡査夫妻にはすで2匹の先住犬がいましたが、エコーの魅力に負けて家族として迎えることにしたのです。出典:https://barkpost.com/good/rescued-bait-dog-teaches-kids/
こちらが保護されて間もない頃のエコーの姿です。
健康なピットブルのオスの標準体重は16kg~30kgなのですが、エコーの当時の体重はわずか10kgほどと標準を大きく下回っており、ご覧のようにあばらが浮き出ています。
その上、体のあちこちに痛々しい傷跡があります。
ベイトとは闘犬を訓練する際にターゲットにされる犬のことで、穏やかで優しい性格のピットブルがベイトとして使われていることが多いようです。
やがてボロボロになったベイト犬は、飼い主の手によって殺されたり、エコーのように放置されたりするのが現実なのです。
ただのペットじゃ終わらない!
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シュナベル巡査の家族の一員となったエコーは体重も増え、ハッピーでヘルシーな暮らしを送っていました。しかし壮絶な過去を持つエコーはただのペットにとどまらず、小学校を訪問し物言えぬ動物達のことを知ってもらう活動に一役買うことになったのです。出典:https://barkpost.com/good/rescued-bait-dog-teaches-kids/
子供達に動物虐待がどれだけ非人道的な行いであるかをわかってもらうには、エコーはうってつけの存在です。
更にエコーのように穏やかなピットブルがいるということを知ってもらえれば、ピットブルへの偏見を持った子供の考えを変えることも不可能ではありません。
さて、シュナベル巡査はどのような手法で子供達に大切な事を伝えたのでしょうか。
勇気を持って動物虐待を阻止して欲しい
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シュナベル巡査は子供達にエコーのビフォーの姿を知ってもらうため、まず写真を見せながらエコーの過去を話しました。その間エコーは職員室に隠れて出番を待っていました。そして話が終わった直後、すっかり回復したエコーが子供達の前に姿を現したのです。巡査夫妻はエコーが子供達を勇気づけ、虐待を目撃したら声を上げてくれることを期待しています。出典:https://barkpost.com/good/rescued-bait-dog-teaches-kids/
生き証人を通して動物虐待の卑劣さを教わることは、小さな子供達にとって素晴らしい経験、そして将来の糧となることでしょう。
エコーに出会い触れ合った子供達は、信念をもって声を上げることのできる大人になって欲しいですね。
人に虐待された犬が人に教えてくれること。
それは物言えぬ動物のために勇気を持って動物虐待に立ち向かうことなのでしょう。
シュナベル巡査とエコーの活動は、これからもたくさんの子供達に命の尊さを伝えて行ってくれることでしょう。
巡査とエコーの活動の様子はこちらの動画で!This Rescued Bait Dog Is Teaching Kids To Speak Out Against Animal Cruelty