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犬にサプリメントやお薬を上手に飲ませる方法。便利グッズも紹介します!


わんちゃん「お薬は嫌い…」

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Adul10/shutterstock.com

愛犬の健康や美しさを保つため、サプリメントを飲ませてあげるとき、どのようにして飲ませていますか?

犬に必要なサプリメントであっても、犬はなかなか理解してくれず、サプリメントを嫌がって飲むのを拒否してしまうことがよくあります。

飼い主としては、愛犬のためにと思って、一生懸命サプリメントを上げたいと思うのですが、愛犬に拒否されたり、暴れて嫌がったりされるとストレスがたまって、心が折れますよね。

言葉で説明しようとしても、気分が乗らないときなどは、犬はサプリメントを飲むのをあっさり拒否してしまいます。

無理やり飲ませようとすると、最悪の場合逃げ出したり、人にかみついたりするケースもあります。

日頃から犬にスムーズにサプリメントを飲ませられるようにトレーニングしておくことは、犬の健康にとっても、飼い主の精神衛生的にメリットが大きいです。

もし愛犬が病気になってしまったとしても、必要なお薬を楽に飲ませてあげることができるので。

いざというときのためにも、上手に飲ませるためのコツを身に着けておくと役に立ちます。

今回は、犬へのサプリメントや薬をうまく飲ませるコツや、工夫、使える便利グッズなどをご紹介します。

犬へのサプリメントやお薬の飲ませ方(基本編

Assorted pharmaceutical medicine pills, tablets and capsules on wooden spoon

Kenishirotie/shutterstock.com

犬にサプリメントを飲ませるときの基本動作についてです。

犬は基本的に口の奥に入ったものは反射的に呑み込む習性があります。

サプリメントを飲ませるときには犬のこの生理現象を利用して飲ませるのが成功のコツです。

この方法は、以前飼っていた犬が病気になってしまって、薬を飲まなくてはならなくなった時に、獣医さんから直接教わった方法です。

大体のサプリメントやお薬は、この方法で楽に飲ませています。

カプセルや錠剤などの固形のサプリメントを飲ませるときにこの方法で飲ませます。

いくつか成功させるコツがあるのでご紹介します。


手順1

まず、人間は犬の横に寄り添うようにスタンバイします。

自分の利き手にサプリメントを持ち、もう片方の手で犬の下あご全体を包むように、あごの下から手を添えます。

この時のコツは、身体ごと犬に密着させたままにしておく方が、犬を安心させて、暴れにくくすることができます。

右利きの人であれば、右手にサプリメント、左手に犬のあごをもつようにします。


手順2

かまれないように注意しながら、犬のあごに添えた左手の親指を、犬の奥歯と犬歯の間に入れ込みます。

犬の歯は、人間のように隙間なく歯が並んでいるのではなく、ところどころに小さな隙間があいているので、その隙間に指をねじ込ませます。

そうすると、犬の習性で自然と口がわずかに開くのです。


手順3

わずかに開いた口の隙間から、右手に持ったサプリメントを入れます。

このとき、犬の口の正面からではなく、できるだけ側面から、口角に近いところで奥までしっかりサプリメントを押し込むのがポイントです。

成功させるコツ

犬の正面からサプリメントを飲ませようとすると、間違えて指をかまれてしまったりしてとても危険です。

また、中途半端に浅いところにサプリメントを入れてしまうと、舌で外に排出されてしまうので、できるだけ喉に近いところへ入れる方が成功しやすいです。

犬は人間と違って、無理やりサプリメントを入れて、窒息させてしまうことはないので、遠慮なくやるのが一発で成功させるコツです。


手順4

犬の口の奥にサプリメントを入れたら、下あごをホールドしていた手で、上あごと下あごをまとめてホールドして、犬の口があかないようにします。

そしてホールドしたまま、犬の口が天井に向かせて、5秒キープします。

このとき、もう片方の手で、犬の喉もとを上から下へと優しくなでおろしてやります。

そうすると、「ゴクン」と犬が反射的に飲み込んでくれます。

喉をさする方法以外にも、口を閉じさせたままの状態で、鼻先にふーっと息を吹きかけることでも、息が詰まってゴクンと飲み込んでくれることがあります。やりやすい方を試してみましょう。


手順5

ゴクンと飲み込む音が聞こえたら、そっと手を放し、なにかおやつを食べさせるか、水を飲ませるようにしましょう。

サプリメントが喉や口の中に貼りついたまま、残ってしまうことがあるので、必ずこのプロセスを行って、確実に犬の胃の中にサプリメントが入るようにしましょう。

万が一、サプリメントが食道やのどに貼りついたまま放置すると、炎症が起きて喉を傷めてしまうことがあるので、そのようなことがないように注意しましょう。

形状別のサプリメントの飲ませ方

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Adul10/shutterstock.com

サプリメントには大きく分けて

・錠剤

・カプセル(カプセルの中に粉末もしくは液状のものが詰まったもの)

・シロップ

・粉薬

の形状があります。

錠剤とカプセルについては、サプリメントの飲ませ方基本編で紹介した方法でOKですが、シロップや粉薬を上手に飲ませるコツはあるのでしょうか。

・シロップのサプリメントの飲ませ方のコツ

まずシロップのサプリメントですが、シロップ状のものはほかの形状のものに比べて犬に飲ませやすいです。

なぜなら、シロップ状のお薬は、犬が飲みやすいようにサプリメント自体に甘い味付けがしてあったり、犬の食欲をそそるにおいを付けたりして工夫をしてあることが多いからです。

また、錠剤やカプセルなどのように、飲んだ後に吐き出すリスクも少ないので、確実に飲ませることができます。


基本的には、シロップをスポイトか、針のついていない注射器で直接吸い上げて、犬の口の中に注入して与えます。

この方法で成功させるコツは

・錠剤のサプリメントを飲ませるときと同様に、犬の身体に密着して、あごを固定した状態で与えること

・正面からスポイトを近づけず、必ず側面からスポイトを近づけること

・できるだけ口角側の奥の方にサプリメントを注入すること

です。


正面からスポイトを入れようとすると、たいていの犬はスポイトを噛んで離さなくなってしまうので、誤嚥事故を防ぐためにも、犬の横側から与えるようにするのがコツです。

シロップなどを飲ませるスポイトや針のついていない注射器は、ドラッグストアに売っている医療用のものでも良いですし、百均でも香水や化粧品を移し替える用のものが売っているので、それらを使用しても良いでしょう。

シロップを注入する場合も、最後にお水やおやつを与えて、完全に胃の中にサプリメントが入るようにしましょう。

この方法で試してみて、犬がシロップの味を嫌がらないようであれば、手のひらに少量のシロップを垂らして直接なめさせて与えるのもOKです。

いずれの方法でも、一気に大量に与えてしまうと、口からこぼれたり、気道に入ってむせてしまったりすることがあります。

一度嫌な思いをさせると、次から飲ませにくくなってしまいますので、少しずつ与えるのがコツです。

・粉状のサプリメントの飲ませ方のコツ

粉状のサプリメントの基本的な飲ませ方には2通りあります。

1つめは、粉を少量の水分で練って、団子状にして飲み込ませる方法で、二つ目の方法は少量の水で溶いて、歯茎に塗り付けて飲ませる方法です。

粉状のサプリメントの量が多い時は、団子状にして飲み込ませる方法が便利です。

少量のハチミツやミルクなどで、粉を堅く練って丸め、錠剤やカプセルを飲ませる基本手技で犬に飲ませます。

大型犬などは、体格に合わせてサプリメントの量もどうしても増えます。

そのようなときは、この団子状にする方法で飲ませましょう。

そのまま飲み込ませるので、サプリメントの味も感じにくく、苦い味のサプリメントやお薬でも使える方法です。

逆に粉状のサプリメントの量が少なめで、団子状にしにくい時は、ハチミツやガムシロップなどで、ペースト状に練っておきます。

ペースト状にしたサプリメントを、唇をめくり上げた歯ぐきの部分に塗り付けます。

すると、歯茎にベトベトとした甘いものが貼りついているので、それを取ろうとしてぺろぺろとサプリメントをなめて飲んでくれるのです。

ただしこの方法は、もともとのサプリメントの味が苦い場合は、犬が嫌がってしまうので、お勧めできません。

粉状のサプリメントの味が苦いようなら、空のカプセルを買ってきて、カプセルにつめて飲ませてしまう方法もありです。

犬がサプリメントを飲むのを嫌がらないように工夫しましょう

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DedMityay/shutterstock.com

犬を飼っている人の中には、「犬にサプリメントや薬を飲ませようとしても、うまくいかないんです。」「うちの子は絶対に薬を嫌がるんです。」という人がいますが、たいていは正しいサプリメントの飲ませ方を知らなかったり、間違った方法でやろうとしているケースがほとんどです。

上記の正しい方法で行い、コツをつかめばたいていの犬にお薬を飲ませられるようになります。

そして、サプリメントを飲んだら少しだけ、犬の好きなおやつを与える習慣にするとか、おやつの時間とサプリメントの時間をセットにしてしまうのも成功させるコツです。

犬にできるだけ良い記憶を残させて、サプリメントと良い記憶が結びつくようにしておくと、喜んでサプリメントを飲むようになることも多いです。

言葉がけで犬にトレーニングするのも上手に飲ませるコツです

Adorable brown and white basenji dog smiling and giving a high five isolated on white

De Repente/shutterstock.com

犬にサプリメントやお薬を飲ませるときには、やさしく犬に声かけをしながら、時には説明してあげることも必要です。

犬はどうせ言葉が理解できないだろうと思うかもしれませんが、意外に人の言うことを一生懸命聞いています。

人が無言で犬の口に手を入れてきたら、犬もびっくりして警戒してしまいます。

完全に言葉の意味が分からなくても、

「元気になるためにお薬を飲みましょうね~。」

と、慣れないうちは話しかけながら飲ませてみましょう。

そして、うまく飲むことができたときには、大げさに褒めてあげて、犬に良い記憶を覚えさせましょう。

何度も繰り返すうちに、犬は自ら喜んでサプリメントを飲むようになります。

それでも飲まないときは? サプリメントの飲ませ方(奥の手編)

Pet eating foot. Dog and cat eats food from bowl

Gladskikh Tatiana/shutterstock.com

言葉をかけながら、正しい方法でサプリメントを飲ませようとしても、それでもうまくいかないときは奥の手を使いしょう。

サプリメントを食事や好物に混ぜて与えましょう。

サプリメントを犬の食事やおやつに混ぜて食べさせる方法です。

この方法は錠剤やカプセルでは難しく、主に粉状やシロップ状のサプリメントに向いている方法です。

錠剤やカプセルだと、食事に混入していることがすぐに犬にばれてしまい、サプリメントだけを上手に避けて食事だけを食べられてしまいます。

どうしても錠剤やカプセルを食事に混ぜて食べさせたい場合は、お肉やパンなど、犬の好物でサプリメントを包み込んで食べさせても良いでしょう。

犬によってはサプリメントが中に入っていることを見破ってしまう子もいますが、ほとんどの場合はサプリメントに気づかずに、まる飲みしてしまうようです。

シロップ状や粉状のサプリメントはドッグフードにかけて与えてみましょう。

シロップなど液状のサプリメントの場合は、普段食べているドライフードにあらかじめよく滲みこませておいてから食べさせるようにします。

あまり一度に大量に混ぜ込むと、犬にばれてしまうので、はじめは少しずつ混ぜて、犬に違和感を与えないようにすることが大切です。

粉状のサプリメントの場合は、ドライフードではなく、ウェットフードに少量ずつかけて与えるようにします。

この方法のデメリットは、サプリメントの味が苦くて、犬が嫌がったのをきっかけに、食事をあまり食べなくなってしまうことがあることです。

この事態を避けるためには、混ぜ込む食事をドライフードなど基本的な食事にするのではなく、食事とは別のおやつに混ぜ込んで与える方が良い場合もあります。

どうしてもだめなら、アイスクリームやヨーグルトに混ぜてみる

犬の歯の健康を考えると、あまりお勧めはできないのですが、どうしてもサプリメントを飲みたがらない場合には、アイスクリームやヨーグルトに混ぜ込んで与えるとほとんどの場合、食べてくれるようです。

アイスクリームやヨーグルトに含まれる乳成分が、サプリメントの味をマスクしてくれるので飲みやすいようです。

犬に上手にサプリメントを飲ませるための便利グッズ

hungry jack russell dog behind food bowl and licking with tongue, isolated wood background at home and kitchen

Javier Brosch/shutterstock.com

サプリメントを錠剤やカプセルのまま、飲ませられると一番楽でよいのですが、どうしてもうまくいかないときは、便利グッズをうまく使って飲ませるのも良いでしょう。

先丸スポイト

シロップ状のサプリメントを飲ませるときに便利なのがスポイトやシリンジです。

チワワトイプードルなど、特に小さな犬種は口も小さいので、スポイトを使って飲ませるとよいでしょう。

ドラッグストアへ行くと、先が丸い形状をしたスポイトが売っています。

先がとがっていないので、犬の口の中やのどを傷めることがなくて便利です。

犬にも使えるオブラート

犬に錠剤やカプセルを飲ませるコツをマスターしているなら、粉薬もオブラートに包んで与えることで、錠剤などと同じように簡単に粉薬を飲ませることができます。

あるいは大型犬などで、複数のサプリメントを一度に与えたい時など、オブラートに包んでから、周りを水で濡らしてから与えると、犬に飲み込ませやすくなります。

苦手な錠剤をのみやすい粉薬に!ピル粉砕機

錠剤を中に入れるだけで、自動的に錠剤を細かく砕いてくれる手のひらサイズの粉砕機があります。

粉砕したサプリメントは、ミルクやフードに混ぜて飲ませることができます。

いろいろな形状のサプリメントに使える服薬ゼリー

ドラッグストアに行くと、人間用の服薬ゼリーが売っています。

お薬を飲みやすくする甘い味がついている服薬ゼリーに粉状のサプリメントを混ぜ込めば、喉越しが良くなるので、犬が飲みやすくなります。

これは優れもの!投薬補助用トリーツ。

投薬補助用トリーツ

最近では、犬の好む味付けをしてある投薬補助用のトリーツがあります。

これは、普通に犬のおやつとして食べられるトリーツなのですが、真ん中に穴が開いていたり、ちいさなポケットが開いていたりして、そこにサプリメントやお薬を入れ込んで犬に与えることができるものです。

なかには、粘土のように柔らかく、完全にサプリメントを包み込める製品もあり、犬にもばれずに食べてもらうことができます。

ペット専用ショップや、動物病院などで購入ができます。

これは本当に便利で、おやつとしても十分おいしいので、犬にも人間にもストレスがなく、犬にサプリメントを飲ませることができます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は犬にサプリメントを上手に飲ませるコツと、便利グッズをご紹介しました。

サプリメントは愛する犬の健康と美しさのために、毎日与えてあげるものなので、犬も人間にもストレスなく飲ませてあげたいですよね。

どうしても飲んでくれないときの奥の手も紹介しましたが、奥の手をつかうことなく、やさしい言葉かけと犬とのコミュニケーションによってうまく飲ませられるように挑戦してみましょう。

犬にとって飼い主に褒められることが最大のご褒美です。

うまく飲めたときに褒めることを繰り返して、サプリメントを飲む動作を楽しく習慣づけるようにしましょう。

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