コラットの特徴は?
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外見的な特徴
コラットは先にも触れたように、見た目はロシアンブルーやシャルトリューに似ています。
ロシアンブルーが分厚いダブルコートなのに比べてコラットはシングルコートで、短くて細い被毛は根元が濃いブルーで先端がシルバーになっています。
手触りはとても柔らかくてシルクのようだと言われていて、光が当たるとハロー効果という光の輪を生み出します。
体格は四肢、胴体、尻尾が長めのセミコビータイプで、筋肉質でしっかりとした体つきをしています。
真ん丸の目は鮮やかなグリーンですが、生まれた時はブルー、成長するにつれてアンバーへと色が変化し、2年ほどすると鮮明なグリーンになるようです。
頭の形はハート形と珍しく、尻尾は根元がどっしりとしていますが先端に行くにつれて細くなっているので、筋肉質でありながらスラっとした体型でもあります。
寿命や体型
コラットの適正体重も、平均寿命も、一般的な猫とあまり変わりません。
平均体高は25cm~28cmで、適正体重はオスが4kg~7kgでメスが3kg~5kgです。
平均寿命は11歳~15歳で、一般的な猫の寿命が15年とされているのでほぼ一緒だと言うことができるでしょう。
コラットは太りやすい体質だと言われているので、肥満体にならないように食事の管理などをしっかり行ってあげてください。
健康管理をしっかりすることにより、平均寿命より長生きすることが可能になるでしょう。
コラットの歴史は?
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コラットはタイ王国を原産国とする猫で、タイ王国の北東部にあるコラット地方で自然発生した猫種である言われています。
ラーマ5世に命名されたその名に加えて、シーサワット(シーは色、サワットは富や繁栄を意味)とも呼ばれ、幸運の猫として当時から大切にされていました。
人気のある贈り物として使われたり、稲作を行う農村において雨乞いの儀式などに用いられたりもしてきました。
特に繁栄や多産などの特別な意味を込めて結婚祝いの贈り物としてペアのコラットが新婚家庭に贈られてきました。
1880年代にイギリスのキャットショーで「ソリッドブルーのシャム」として登場した猫がコラットではないかとも言われています。
その後1959年にジーン・ジョンソンという婦人によってペアのコラットがアメリカに紹介され、猫の一品種として公認を得ました。
さらに1972年に3匹のコラットがイギリスに持ち込まれ、1975年に猫の一品種として公認を得ました。
日本においては大変希少な猫で、見かけることはそれほど多くありません。
コラットの性格
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甘えん坊で人懐っこい性格
多頭飼いは人見知りをしない社気に入った誰かにベッタリ言われています。
甘えん坊で、家族のみんなと仲良くするというよりは、気に入った誰かにベッタリくっつくことがあります。
飼い主にはよく懐き忠実な猫ですが、突然の大勢の来客にはビックリしてしまうなど繊細なところもあります。
長い時間相手にされないといじけたり、ほかの猫にやきもちを焼くこともあります。
神経質で独占欲が強いといった一面もあるので、多頭飼いの時は少し気を使ってあげたほうがよさそうです。
物覚えが早い賢い性格
視覚、聴覚、嗅覚が非常に優れていて物覚えがとても早い賢い性格の猫でもあります。
人間の観察をしているうちにドアの開け方を覚えたり水道の蛇口を開けてしまうことすらあるそうです。
水洗トイレを流して遊んでいたというエピソードもあり、その賢さがよくわかります。
投げたものを取りに行ったり、お手やお座りなども覚えることができるそうで、まるで犬のようでもあります。
物覚えが良くて賢いと言うことはしつけやすいと言うことでもあります。
プライドが高い猫でもあるので、怒るのではなく褒めながらしつけてあげるようにしましょう。