ペットに対する考え方の変化と共に、ワンちゃんにも市販のドッグフードではなく、愛情たっぷりの手作りご飯を食べさせてあげたいと願う愛犬家は年々増えているようです。
また、添加物や保存料などに対する理解が深まり、発がん性が指摘されている原料が使用されているなど、ドッグフードの安全性に疑念を抱いて、手作り食に切り替える人も多くいます。
しかし、いざ手作り食をはじめてみたものの、手間がかかるので挫折してしまう人も多いようです。また、栄養素が計算されている市販のドッグフードとは異なり、栄養バランスが偏った食事になってしまいがちという問題もあります。
そんな時に役立つのが、手作りご飯をサポートしてくれるドッグフードです。今回は、手作り食を作る際の注意点を最初にご紹介します。また、手軽に手作りフードを作るのに役立つ、栄養バランスが抜群の「おすすめサポートフード」をご紹介します。
手作りドッグフードを作る際の注意点
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愛犬の健康に役立つ手作りフードを作るには、ちょっとしたコツと知識が必要です。今回は特に大切な3つのポイントをご紹介します。
■栄養バランスが最適かどうか
最初に考える必要があるのは栄養素です。犬にとって、とりわけ必要な栄養素は、「タンパク質」と「炭水化物」です。健康な骨格や筋肉の形成に欠かせません。しかし、栄養過多になってしまうと、肥満などの問題が生じるのでバランスが必要です。
また、美しい皮膚や被毛を維持する為には、「ビタミン」や「ミネラル」も必要です。「ビタミンC」は愛犬の体内でも生成される物質ですが、「ビタミンA」や「ビタミンB群」は食事で摂取する必要があります。
成長期など、特にエネルギーを必要とする時期は、プロテインなどを混ぜる事が有効な場合もあります。効率良くエネルギーを作り出し、筋肉を増強させる事が可能になります。
■愛犬にとって最適かどうか
全体的な栄養のバランスについて考えたら、今度は自分の愛犬にとって最適かどうか検討しましょう。愛犬の体格や成長段階によって、適切なフードは異なります。
例えば、小型犬や子犬などには、食材を食べやすい大きさに小さく切ったり、食材に骨など喉に詰まらせる危険がある物がないか注意する必要があります。
また、咀嚼が難しくなった老齢犬には、食材をつぶしたり、水分を多めにして、おかゆ状にすると食べやすいでしょう。
他にも、肥満気味の愛犬の為には、牛肉の脂を極力取り除いてあげたり、必要に応じて、肉を加熱して与えるなど、愛犬の為に細かい配慮をしてあげましょう。
■犬にとって危険な食材が含まれていないかどうか
人間にとっては無害な食材でも、犬の体には有害な食材があります。中毒になってしまったり、体調を崩すだけでなく、最悪の場合、死亡してしまうケースもあるので、絶対に使用してはいけない食材を必ず確認するようにしましょう。
例えば、タマネギなどねぎ類の野菜は、「アリルプロピルジスルファイド」という成分が犬の体内の赤血球を破壊してしまい、溶血性貧血を引き起こす原因になると言われています。
また、チョコレートなどの人間用の甘いお菓子は、脂質が多く含まれているので、肥満や虫歯の原因になります。また、犬が味を覚えてしまい、普段の食事の嗜好性が低下するなどの影響もあります。
加えて、「タコ」や「イカ」、「貝類」などは消化に悪く、胃腸に負担を与えるので、犬の食事としては望ましくありません。また、香辛料などの刺激が強い物も、与えないようにしましょう。