国境の街でボロボロの犬を発見
地獄からの脱出
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ソフィーは虫の息の状態でメキシコのティファナの街で発見されました。彼女の体は傷だらけで耳には流血があり、何度もお産をさせられたのかオッパイが垂れ下がっていたのです。出典:https://www.thedodo.com/close-to-home/bait-dog-dumped-in-trash-pile
「それまでの彼女の犬生は地獄だったに違いないわ」保護団体The Mutt Scoutsの創設者であるニッキーさんはそう話します。
こちらが発見された当時のソフィーの様子です。
ゴミ溜めに捨てられていたボロボロの毛布の上で、悲しい目をして遠くを見つめています。
そして、体の至る所に傷があるのが一目瞭然です。
その痛々しい耳の流血に、良からぬ何かを感じてなりません。
一体なぜ、ソフィーはこんな状態になってしまったのでしょうか。
咬ませ犬の悲しい運命
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スタッフはすぐにソフィーを病院に連れて行きました。すると獣医師はお産をさせられ続けただけでなく、闘犬の咬ませ犬だったことを疑いました。出典:https://www.thedodo.com/close-to-home/bait-dog-dumped-in-trash-pile
「この子の前に同じような傷を負った子が病院に連れて来られてて、傷の具合がソフィーとそっくりだったの。それに彼女の歯は攻撃できないように削られていたの」とニッキーさん。
皆さんは咬ませ犬という存在をご存じでしょうか。
咬ませ犬とは、闘犬を訓練させるためのターゲット犬で、その多くは闘争心の薄い犬の中から選ばれます。
そして非情な飼い主は、歯を歯茎ギリギリのところまで削り込み、決して反撃できないようにするのです。
闘犬そのものが動物愛護や道徳の観点から許されたものではありませんが、優しい性格がゆえに不幸にも咬ませ犬に選ばれてしまったソフィー。
彼女のそれまでの犬生は、なんのためにあったのか…
想像するだけであまりにも辛く悲しく、心が引き裂かれそうです。
希望の地カリフォルニアへ
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病院でのこまめな薬浴と抗生剤の投与で少しづつ傷が癒えて来ました。そして数週間後にはカリフォルニアの施設へ移動できるまでになったのです。出典:https://www.thedodo.com/close-to-home/bait-dog-dumped-in-trash-pile
病院でお風呂に入れてもらってご機嫌のソフィー。
その様子に、スタッフさんの顔も思わずほころんでいますね。
そんな彼女、とっても人懐っこい性格で人間好きの子だったようです。
愛されるとこんなに違う
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人の愛に触れたソフィーはお風呂の時も散歩の時もとても幸せそうです。出典:https://www.thedodo.com/close-to-home/bait-dog-dumped-in-trash-pile
「人が大好きでハグもしてくれるほどやさしい子なのよ」とニッキーさん。
施設のスタッフさんをハグで歓迎するするソフィー。
その顔はとても穏やかで、ボロボロだった時が嘘のようですね。
しかしそんなソフィーにも、克服しなければならない問題があったようです。