飼育放棄した飼い主に有罪判決
飼育放棄された犬
皮を通してほとんどの全ての骨が見えるほどに痩せ細ったヘラクレス(Hercules)。”RSPCA”という動物保護団体が発見したイングリッシュ・マスティフ犬は十分に栄養が足りておらず,ノミによる感染がひどい状態でした。地元の治安判事裁判所の判事は,この団体スタッフから「ヘラクレスは,今まで見てきた中でも非常に最悪の飼育放棄のケースの1つである。」との報告が伝えられたのです。出典:http://www.walesonline.co.uk/news/local-news/nearly-every-bone-horribly-neglected-12875652?_ga=2.29574397.314166617.1516163446-1509385780.1514362818
悲しみの全てを経験したかのような悲痛そうなヘラクレスの表情が印象的です。
様々な辛い環境に置かれた動物たちを見てきたスタッフの目から見てもひどい状態だったヘラクレス。
この発見によって悲しい現実が知らされることとなったようです。
そして,この発見によってヘラクレスの存在が注目されることとなったようです。
飼育放棄した飼い主
ヘラクレスの状態は非常に悪く,それ以上の苦痛を感じさせないため獣医による安楽死の処置が必要なほどでした。出典:http://www.walesonline.co.uk/news/local-news/nearly-every-bone-horribly-neglected-12875652?_ga=2.29574397.314166617.1516163446-1509385780.1514362818
南ウェールズ州スウォンジー市に住むブラッドレー・パワーズ(Bradley Powers)被告(当時51歳)は,動物福祉法違反の罪を認めました。この裁判では,飼い犬の体重が減少した原因を追究したり,それに対処しなかったこと,そしてノミに対する適切な処置を怠ったことで飼い犬に不必要な苦痛を与えたことが罪とみなされたのです。スウォンジー治安判事裁判所は,パワーズ被告に執行猶予2年,禁錮刑12週間および動物の10年間の飼育禁止を言い渡しました。
また,10日間の社会復帰活動,および300ポンド(約46,000円)の費用と115ポンド(約18,000円)の刑罰賦課金の支払いも要求しました。
動物保護団体のスタッフによって救助されても,その命までは救うことができなかったようです。
せっかく救えそうな命を安楽死させざるを得ないと判断しなければいけなかった獣医・・・とても苦痛な決断だったでしょう・・・。
そして,そんな思いを全て汲むかのように出された裁判所の判決。
失われた大切な命とその人生はどんな判決を下されても償いきれません。
ヘラクレスをちょっと病院に連れて行ってあげる・・・飼い主がほんの1日の数時間を彼に割いてあげることでヘラクレスは自分の人生を楽しむことができたかもしれません。
もっと幸せな人生を歩めるはずだったのに…