「むむ!手!?」
テーブルの上にシャンと背筋を伸ばして座った猫ちゃん。
そこへ、飼い主さんが仰向けに開いた手の平を差し出します。
「やめた方が身のためですよ、ご主人」
差し出した手を、静かに猫ちゃんの方へ近づけていく飼い主さん。
猫ちゃんは「何を企んでいる!?」と、少し警戒した様子です。
「やめる気はないのですね?」
飼い主さんは、猫ちゃんの問うような視線には応えません。
黙って静かに手を近付け、猫ちゃんもじっとそれを見つめています。
「本当にいいのですか?」
いよいよ猫ちゃんに触れそうなほどに近付いた手の平。
猫ちゃんはお行儀良く座ったまま、飼い主さんに強い視線を投げかけてきます。
「やめてほしいんですけど…」
いよいよ接触の時。
猫ちゃんは、飼い主さんへ向けていた視線を迫り来る手の平へと戻します。
そして…
猫ちゃんの本心発覚!?