傷だらけの体
痛くて辛いはずなのに...
1歳ほどの犬XO(エックス・オー)は酷い皮膚のコンディションを抱えて街をさまよっていたところをニューヨークにある保護団体Seconde Chance Rescue NYC(NYC)によって保護されました。しかし血のにじむ痛々しい状態でも、彼は保護当初から尻尾を振り続ける人懐っこい犬だったのです。出典:https://www.thedodo.com/close-to-home/rescue-puppy-finds-perfect-family
こちらが保護直後のXOの姿です。
皮膚病なのか火傷なのかはわかりませんが、その姿は目を覆いたくなるほどの悲惨な状態です。
こんな状態でも笑顔を見せるXO。
人懐っこいということは、かつては飼い犬だったのかもしれません。
そんな彼が、なぜ一人ぼっちで街をさまよっていたのかは定かではありませんが、皮膚状態が悪くなってしまったXOの医療費が支払えず手放してしまった可能性も否めませんね。
出会いは早くやって来た
XOという名は、彼が出会う人みんなにハグやキスをするのが大好きなことから付けられました。そんな彼の性格から、NYCの誰もがすぐに良い飼い主が見つかると思っていました。そんな矢先、彼を心から必要とする飼い主さんに出会ったのです。出典:https://www.thedodo.com/close-to-home/rescue-puppy-finds-perfect-family
こちらがXOを迎えてくれたご家族です。素敵な写真が幸せを物語っています。
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、XOとは英語圏でX=キス、O=ハグという意味。
彼にはぴったりの名前ですね。
皮膚の状態もまだ完全とは言えませんが、ずいぶん良くなっています。
そして彼の目の色が左右違うのがおわかりでしょうか。
こんなところも、XOの魅力の一つなのかもしれませんね。
それにしても、この家族はなぜXOを必要としたのでしょうか?
ペットロスを克服したかった
XOを迎える数か月前、家族は5か月の間に3匹の愛犬を癌で失っていました。悲しみに打ちひしがれた家族が立ち直る術を探していたところ、XOとの出会いを果たしたのです。出典:https://www.thedodo.com/close-to-home/rescue-puppy-finds-perfect-family
「XOこそが家族の捜していた答えでした。家族にはペットロスから立ち直る何かが必要で、XOもセカンドチャンスが必要だったんです」
NYCのスタッフであるアリッサ・エルマンさんはそう語ります。
たった5か月のうちに3匹の愛犬を、しかも同じ病気で亡くすなんて、家族の受けたショックは想像を超えるものだったことでしょう。
ペットロスから立ち直るにはもう一度犬を飼うという、勇気ある決断をした家族。
いつまでも引きずるのは、良くないと思ったのでしょう。
家族とXOの求めていたものが一致した、まさに完璧なタイミングでの運命の出会いでしたね。
どんな時でも尻尾を振ってハグとキスをくれるXOなら、必ずや家族を元気にしてくれるはずです。
新しい家族とともに幸せの日々を