野良猫のエサ代を稼ぐ男性
ライムを売る理由
Warunya Wattanasupachokeさんが,あるホームレスの男性が看板を出してライムを売っている姿を発見しました。出典:http://www.lovemeow.com/homeless-man-raises-funds-to-feed-stray-cats-before-himself-every-day-2429651315.html
その看板には,「一袋20バーツ,利益は野良猫のエサ代にします。」と書かれていました。
Wattanasupachokeさんは,ライムを買った後気付いたのです。
なんと,このホームレスの男性,ライムを親切な地元民から無償で手に入れていたのです。
こんな看板があれば,ちょっと不思議に思いますよね。住居に困って無さそうな人が,このような慈善事業を行っていることはそんなに珍しいことではないのですが,住居に困ってそうな人がこのような活動をしていると気になります。
しかも,日々の食べ物に困っているであろう男性が,地元の人たちから頂いた食べ物を自分一人で食べずに売って,その利益を何に使うのかと思えば,野良猫のエサ・・・
究極の慈善事業ですよね。”Loong Dum”という名の男性は,この地にはじめて来た時から野良猫の世話をしてきたのです。毎日,ライムを売って資金集めをし,野良猫にエサをあげていたのです。出典:http://www.lovemeow.com/homeless-man-raises-funds-to-feed-stray-cats-before-himself-every-day-2429651315.html
Loong Dumさんにとって,野良猫たちは家族であり,野良猫たちもLoong Dumさんを信頼しているようです。
同じ境遇の2人,固い絆で結ばれているようです。
同じ言葉は話しませんが,生活の場を共有することで芽生えた心の絆。
お互いに同じ仲間がいるから寂しくないのかもしれませんね。
それでも,人間がネコより勝るもの・・・知恵を使い,Loong Dumさんは,人間の社会と野良猫の社会とのパイプ役を果たしているかのようですよね。
外見なんて関係ない
身なりが無造作は人にはどうしても近寄りがたい雰囲気はあります。「誰も外見で判断するべきではないのよ。Loong Dumさんのようにホームレスで,近寄りがたい雰囲気の人でも,大きな心をもっているのよ。」と,Wattanasupachokeさんは言います。出典:http://www.lovemeow.com/homeless-man-raises-funds-to-feed-stray-cats-before-himself-every-day-2429651315.html
しかし,こんなキラキラした笑顔でライムを販売している男性を見ると,ライムも美味しく見えますよね。
しかも,自分が支払ったお金が少しでも野良猫の命綱となるなら・・・。とても気持ちの良い買い物となりそうです。
野良猫優先
Loong Dumさんは,毎日欠かさずすべての野良猫にエサをあげているそうです。出典:http://www.lovemeow.com/homeless-man-raises-funds-to-feed-stray-cats-before-himself-every-day-2429651315.html
つまり,彼自身は十分な食べ物を食べていないかもしれないのです。
自分のことよりも,自分より弱い存在である野良猫を思う心がとても印象的です。
「俺は,食事を抜いても大丈夫だけど,ネコはそういうわけにはいかないよ。」とLoong Dumさんは言います。出典:http://www.lovemeow.com/homeless-man-raises-funds-to-feed-stray-cats-before-himself-every-day-2429651315.html
自分は何とかなるけど,野良猫は自分が何とかしてあげなければいけない・・・
強い者,動ける者が動く,それが当たり前となっているようです。
何不自由なく過ごしていると,その当たり前のことを見失ってしまい,自分の利益だけ求めてしまう・・・。
なんだか,基本的なことを教えられたような気がします。
広がっていく優しさの輪!