猫が喜ぶ触り方1「上から手を出さない」
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猫は、自分より高い位置にいる存在に対して警戒心を抱きます。
人間はもちろん猫よりも大きいので、そんな自分よりも「大きい生き物」が近づいてきてぬっと手を出してきたら、猫によっては恐怖を感じる場合もあります。
その為、猫がくつろいでいる上から手を出して頭を撫でようとしたり、体を触ろうとすると逃げてしまう可能性があります。
耳を伏せて怖がったり、のけぞるように体をそらせて嫌がることもあります。
ですのでまずは、猫と同じ目線になるように姿勢を低くしてから手を出すようにしましょう。
目が合った時は、瞬きをするとアイコンタクトになるので、警戒心が解けますよ。
猫が喜ぶ触り方2「タイミングを計る」
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猫を撫でるときは、撫でて欲しいサインを出しているときに撫でる、触るということです。
猫は気分屋なので、いつでも撫でられたい、撫でて良い訳ではありません。どれほど慣れている猫でも、適切でない時に触ると怒ったり、嫌われてしまう場合もあります。
撫でても良いサインは、猫が仰向けになってお腹を見せている時、リラックスして機嫌が良い時や、飼い主さんにすり寄ってきてくれている時、膝の上に乗ってきてくれる時などです。
猫自身が甘えたい、スキンシップを求めている時で、ふみふみしていたり、うとうとまどろんでいたり、喉を鳴らしている時も撫でて良いタイミングですよ。
反対に撫でていけない場合は、食事中だったり毛づくろいの最中、興奮していることが多い遊んでいる時などです。
また最初は喜んでも長く撫で過ぎて嫌がられる場合もあります。
ですので尻尾や鳴き声、表情など、猫が嫌がっているな、と感じたら、猫に好かれるためにも、早めに切り上げる方が賢明でしょう。
猫が喜ぶ撫で方3「優しくゆっくり」
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猫にもよりますが、背骨に沿ってゆっくり呼吸にあわせて撫でてあげると、マッサージ効果がありリラックスしてくれます。
背骨をもみほぐすイメージで、モミモミしてあげると良いですよ。
猫が寝ている時や、喉をゴロゴロ鳴らして撫でて欲しそうな時がおすすめです。
背中のマッサージっぽい触り方、撫で方が出来ると、ブラッシングの時も安心してくれるようになります。
犬のように乱暴にわしわしと撫でるのではなく、猫がお互いに舌で毛づくろいをしているような感じで、あくまで優しく撫でてあげてください。
またいきなり手を出すと驚いてしまう場合もあるので、できれば声をかけながら、そっと触れてあげてくださいね。
猫が喜ぶ撫で方4「耳の後ろは掻くように」
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猫が撫でられて喜ぶ場所は、基本的に「自分の舌が届かない場所」と言われています。人間でも手の届かない所をかいてもらうと気持ちいいですよね。
耳の後ろや、周辺は痒みを感じるようなので、撫でると言うよりもコリコリっと掻くように触ってあげると喜ばれます。
爪を伸ばしている飼い主さんは、自分の爪や猫を傷つけないよう、撫で方の力加減には注意してください。
強く掻くのではなく、指先でほぐす感じが良いですね。
そのままの流れで、首筋、喉や顎の下もコチョコチョと触ってあげましょう。鼻筋や頬などの顔も、優しく掻いてあげると喜ぶでしょう。
猫が喜ぶ撫で方5「肩こりをほぐす感じ」
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猫に肩は無いといっても良いのですが、肩と首の付け根辺りをもみほぐすようにマッサージしてあげると良いですよ。
首の筋の辺りは、特に気持ち良いと感じる猫が多いので、是非肩こりをほぐすような感じで撫でてあげてくださいね。
猫が横たわっているのなら、そのままお腹回りや背中も撫でてみてください。お腹回りは柔らかく、急所でもあるため嫌がる猫もいますが、自分から見せてくれるならそっと撫でても大丈夫でしょう。
猫が喜ぶ撫で方と触り方まとめ!
猫が喜ぶ撫で方や触り方をマスターすることで、皮膚病や傷、しこりなど、猫の体に変化があった時に早期発見してあげることができます。
猫にもよりますが、愛猫の気持ちが良いポイントや好かれる撫で方を知っておいてあげましょうね。
また猫が触られて嫌な場所は、足や尻尾、お尻周りなどとされ、いきなり触ると攻撃的になる猫もいます。
逆に考えればそれらを触らせてくれる猫は、飼い主さんを心から信頼しているのだとも言えますが、野良猫など初対面の猫の場合は、避けておいた方がいいでしょう。
いずれにしても猫の性格や、何よりもその時の機嫌によるので、猫の様子を慎重に確認しながら、楽しく猫と触れ合ってくださいね。