望みの薄いシェルターに引き渡された犬
無情な飼い主
ピットブルのブルー・キング(ブルー)は1年間飼主と過ごした後、引っ越しを理由にカーソンのシェルターに引き渡されました。出典:https://www.thedodo.com/carson-shelter-dog-rescue-2266163126.html
カーソンは南カリフォルニアのロサンゼルス近郊の街。隣には日系企業や多くの日本人を抱えるトーランスという街があります。そしてカーソンのシェルターはカリフォルニアでも高い殺処分率のシェルターとして知られています。
ブルーの飼主もこのシェルターの現状は知っていたはずなのになぜここへ連れて来たのでしょうか?飼主にとって、この子は死んでも構わない存在だったのでしょうか?心ある飼主ならば動物保護団体等に相談してこの子が確実に生きて行ける道を探すこともできたでしょう。この飼い主の行動には疑問ばかりが浮かびます。
そんな恐ろしいシェルターに収容されてしまったブルーに残された道は安楽死しかなかったと言っても過言ではありません。一刻も早くブルーに生きる道をつけてあげなければ、彼の未来はかき消されてしまいます。
悲しみのあまり...
幸運にも地元の愛護団体Saving Carson Shelter Dogsが悲しい顔をしたブルーの存在に気付き、新しい家族出現の願い込めてその様子を動画に収めてFacebook上に投稿しました。出典:https://www.thedodo.com/carson-shelter-dog-rescue-2266163126.html
こちらの写真でおわかりのようにブルーの目からは涙がこぼれ落ちています。実際のところはアレルギーが原因ではないかと言われていますが、飼い主に無情にも捨てられてしまったこのタイミングだと、本当に悲しみに暮れて泣いているように見えても仕方ありません。
そんな中、動画を見てブルーの元に駆け付けてくれた女性がいたようです。
頭に浮かぶのは幸せだった日々
「ブルーはとても悲しそうで意気消沈していたの」出典:https://www.thedodo.com/carson-shelter-dog-rescue-2266163126.html
動画を見てシェルターに会いに来たジェニファー・マッケイさんはそう話します。
「他の犬達はしっぽを振ってアイコンタクトを取ってくるのに、彼は立ち上がることせず私に全く関心を示さないの。とても悲しかったわ」
恐らくブルーの頭の中はまだ前の飼主さんとの楽しかった思い出でいっぱいだったのでしょう。誰かが彼の犬舎に近づくたびに飼主さんの姿を探すブルーの姿を想像すると実に切ないものです。
しかし、彼の心の中では確実に今までの生活と違った何かに気付いていたはずです。それはシェルターに置き去りにされたということ。
想像してみてください。いつものように車に乗り込み楽しいドライブに出かけるはずが、たどり着いたのは冷たいコンクリ―トの床に死の予感が漂う場所。それまで幸せだった犬にとっては耐え難いほど辛いことだったに違いありません。
少しづつ心を開き始めた
すぐにでもブルーを引き取りたいところですが、まずは気性テストを受ける必要がありました。ブルーのテストが終わるまでの間、ジェニファーさんはオヤツとベッドを持参して彼に会いに行きました。出典:https://www.thedodo.com/carson-shelter-dog-rescue-2266163126.html
「少しは私を気に掛けてくれたけど、撫でさせてはくれないの。ただベッドは気に入ったみたい」とジェニファーさん。
ブルーを捨てた飼い主とはいえ、シェルターに来るまでは恐らく毎日暖かい寝床で寝させてくれていたことでしょう。冷たい床のシェルターで沈んでいたブルーにはありがたいプレゼントだったのかもしれません。
やがて根気よくブルーに接したジェニファーさんの努力の甲斐あって、3度目の訪問の時、やっとのことでブルーは心を開き始めたようで、今度はジェニファーさんの姿を見て、まっすぐに駆け寄ってくれたのだそう。
data-ad-client="ca-pub-1493050849235845"
data-ad-slot="1254475616">
環境で犬はここまで変わる!