犬が鼻を鳴らす意味ってなんだろう?
www.flickr.com
当たり前ですが、犬は言葉を話せません。
でも、犬は色々な方法で感情を表現しているんです。
実は、鼻を鳴らすのもその一つ。
鼻の鳴らし方を使い分けて、飼い主であるあなたに何かを伝えようとしているんですね。
では、犬が鼻を鳴らすのにはどんな意味があるのでしょうか。
鳴らし方別にどんな意味があるのか解説していきます。
まずは、「フンッ」と鼻から勢いよく空気を出す鳴らし方です。
「フンッ」という溜息のような鼻の鳴らし方
犬がいきなり「フンッ」と鼻を鳴らしたら、風邪でも引いたのかなと思っちゃいますよね。
でも、この鼻の鳴らし方は別に風邪を引いているわけではありません。
犬を飼っている方であれば、この鳴らし方をどんな時にするか心当たりがあると思いますが、これは犬が眠ろうとしていつもの場所に陣取った時にすることが多い鳴らし方なんです。
一体どんな意味があるのでしょうか。
実は、犬が「フンッ」と鼻を鳴らすのは、気分を切り替えたり緊張を和らげたりしたいという気持ちを表しているんです。
人間で言うと、ため息と同じような意味があるんですね。
「キューン」など高い声で呼ぶような鼻の鳴らし方
では次に、「キューン」と高い音で呼びかけているように鼻を鳴らすのにはどんな意味があるのでしょうか。
これは要求鳴きと言われるもので、何か飼い主にやってほしいことがあったりするとこんな風に鼻を鳴らします。
「キューン」の他にも、「キュンキュン」「クーン」と表現できるような鳴らし方もしますが、どの場合でも甘えるように鼻を鳴らすのが特徴的です。
犬の要求でよくあるのが、「エサが欲しい」「サークルから出して」「遊んで」「散歩に連れてって」などでしょうか。
可愛い愛犬が切なそうに鳴いていると、ついすぐに要求に応えたくなりますが、ここはぐっと我慢しましょう。
何でも要求に応じていると、「キューン」と鼻を鳴らせば何でもしてもらえると犬が勘違いしてしまうからです。
そうすると、飼い主の飼い犬の立場が逆転してしまうので、要求鳴きをするときには無視するようにしましょう。
「グーグー」など低い鼻の鳴らし方
「フンッ」や「キューン」以外にも、犬が「グーグー」と鼻を鳴らすことがあります。
もちろん起きている時に鳴らすので、いびきではありません。
では、犬が「グーグー」と鼻を鳴らすのにはどんな意味があるのでしょうか。
これには、犬が興奮しているということを意味しています。
興奮して鼻息が荒くなり、一時的に「グーグー」または「ブーブー」と鼻が鳴ってしまうんですね。
短頭種と呼ばれるパグブルドック、ペキニーズ、狆、シーズーなどで見られます。出典:http://familiar-ah.com/menu06
鼻の入り口から奥にかけて空気の通り道が狭くなっているので、日頃から鼻をグーグーならして呼吸していたり、鼻水がよく飛びます。
非常に狭い場合には、手術で鼻孔を拡げる手術を行います。
ただ、この鳴らし方が一時的ではなく、頻繁に長い期間起こるようであれば注意が必要です。
頻繁に「グーグー」と鼻を鳴らすようであれば、鼻腔狭窄という状態になって呼吸がしづらくなっているかもしれません。
犬が鼻を鳴らすのにはこんな意味も
犬が鼻を鳴らすのには、ため息や要求、興奮などの他にも溜まった鼻水を飛ばすために行っていることもあります。
他と比べて、鼻水が溜まりやすい犬種もいますので、フンと飛ばすことで鼻の通りを良くしようとしているんですね。
まとめ
いかがでしたか?
犬の「鼻を鳴らす」という行動一つとっても色々な意味があるんですね。
今回取り上げた解説を参考にしながら、愛犬が鼻を鳴らしている時にどんな意味が込められているのか観察してみてくださいね。
犬に感情があるのか無いのかは、様々な意見がありますが、喜ぶことがハッキリわかる以上、犬も泣くことや、行動の中で悲しむこともあり得るのではないでしょうか?いろんな例を示しながら、犬の感情について考えてみます。
https://mofmo.jp/article/889